不二越が半年ぶり5000円大台乗せ、12~2月期営業2ケタ営業減益も買い戻し誘発
不二越<6474>がカイ気配スタートで気配値のまま5000円大台ラインを突破、寄り後も目先筋の売りを完全に吸収して更に一段高と気を吐いている。5000円台乗せは昨年10月中旬以来約半年ぶり。同社が12日取引終了後に発表した19年11月期第1四半期(18年12月~19年2月)連結決算は、売上高が610億4600万円(前年同期比1.1%増)増収を確保したが、本業のもうけを示す営業利益は34億2600万円(同11.9%減)と2ケタ減益だった。原料高や人件費の増加が利益の足を引っ張ったが、株価は事前に織り込みが進んでおり、アク抜け感が出た。中国の景気減速懸念がここにきて後退していることで、今期後半の切り返しに期待が膨らんでいる。株式需給面では、東証信用残は買い残が枯れ切った状態にあり信用倍率は0.3倍、日証金では逆日歩がついた状態。機関投資家の貸株調達による空売りも想定され、買い戻しの動きを誘発した。
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)