【投資部門別売買動向】海外勢が2週連続で買い越す一方、個人現物は2週連続で売り越す (4月2週)
●海外投資家が2週連続で買い越す一方、個人投資家の現物は2週連続で売り越す
東証が18日に発表した4月第2週(8日~12日)の投資部門別売買動向によると、ファーストリテイリング <9983> とソフトバンクグループ <9984> が上昇を牽引する形で日経平均株価が前週末比63円(0.29%)高の2万1870円と小幅続伸し年初来高値を更新したこの週は、海外投資家が2週連続で買い越した。買越額は1214億円と前週の6227億円から急減したものの、部門別買越額トップだった。海外投資家は先物の投資部門別売買動向でも日経平均先物とTOPIX先物の合計で2週連続で買い越し、買越額は321億円と前週の1107億円から減少した。現物と先物の合算でも2週連続で買い越したが、買越額は1535億円と前週の7335億円を大きく下回った。年金基金の売買動向を映すとされる信託銀行部門は3週連続で買い越し、買越額は343億円だった。
一方、個人投資家は2週連続で売り越したものの、売越額は前週の5576億円から急減し45億円にとどまった。個人は信用取引では5週ぶりに643億円買い越した半面、現物では売越額689億円と2週連続で売り越した。証券会社の自己売買部門も2週連続で売り越し、売越額は607億円だった。投資信託部門は2週ぶりに売り越し、売越額は608億円だった。
日経平均が年初来高値を更新する中、海外投資家が2週連続で買い越す一方、個人投資家の現物は2週連続で売り越した。
■投資部門別売買代金差額 (4月8日~12日)
東証・名証2市場の1・2部と新興企業向け市場の合計[総合証券ベース(全49社)]
※単位:億円(億円未満切り捨て) ▲は売り越し
海外投資家 信託銀行 個人合計 [ 現金 信用 ] 日経平均 ( 前週比 )
4月 ―――
第2週 1,214 343 ▲45 [ ▲689 643 ] 21,870円 ( +63 円)
第1週 6,227 617 ▲5,576 [ ▲4,032 ▲1,543 ] 21,807円 ( +601 円)
3月 ―――
第4週 ▲744 49 742 [ 747 ▲4 ] 21,205円 ( -421 円)
第3週 ▲3,785 ▲328 ▲60 [ 109 ▲169 ] 21,627円 ( +176 円)
第2週 ▲5,061 ▲796 ▲1,280 [ ▲1,157 ▲123 ] 21,450円 ( +425 円)
第1週 ▲5,688 ▲424 1,779 [ 769 1,009 ] 21,025円 ( -577 円)
2月 ―――
第4週 ▲1,952 222 ▲896 [ ▲884 ▲12 ] 21,602円 ( +177 円)
第3週 ▲34 ▲734 ▲2,422 [ ▲1,936 ▲485 ] 21,425円 ( +524 円)
第2週 ▲655 1,026 ▲2,487 [ ▲1,883 ▲604 ] 20,900円 ( +567 円)
第1週 ▲1,536 ▲198 268 [ ▲331 600 ] 20,333円 ( -455 円)
1月 ―――
第5週 ▲1,294 1,064 ▲77 [ ▲331 253 ] 20,788円 ( +14 円)
第4週 1,201 ▲152 ▲757 [ ▲829 71 ] 20,773円 ( +107 円)
第3週 ▲542 259 ▲996 [ ▲887 ▲109 ] 20,666円 ( +306 円)
第2週 ▲2,905 385 ▲1,743 [ ▲1,004 ▲739 ] 20,359円 ( +797 円)
第1週 ▲2,086 208 416 [ 198 218 ] 19,561円 ( -452 円)
12月 ―――
第4週 ▲578 1,409 ▲1,703 [ ▲636 ▲1,067 ] 20,014円 ( -151 円)
第3週 ▲3,263 1,120 ▲1,065 [ ▲1,163 97 ] 20,166円 ( -1208 円)
第2週 ▲1,613 1,415 218 [ ▲83 301 ] 21,374円 ( -303 円)
第1週 ▲5,955 2,031 2,220 [ 695 1,524 ] 21,678円 ( -672 円)
※「信託銀行」は年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)など年金基金の売買動向を映すとされる部門。「個人・現金」は個人投資家による現物取引の売買動向、「個人・信用」は個人投資家による信用取引の売買動向。
※日銀が金融緩和策の一環として実施しているETF(上場投資信託)の買い入れは、ETFを組成する証券会社の自己売買部門を通じて買い入れているとみられる。
株探ニュース