話題株ピックアップ【昼刊】:大和ハウス、ディップ、マネフォ

注目
2019年4月22日 11時38分

■大和ハウス工業 <1925>  3,074円  +230 円 (+8.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位

大和ハウス工業<1925>は急反発。同社株は中国のグループ会社で発覚した不正や、建設した戸建住宅及び賃貸共同住宅の一部に、建築基準に不適合の物件があったことを受け、業績への影響が懸念されて前週に株価を急落させていた。そうしたなか前週末19日に、19年3月期の業績予想の修正を発表、売上高を4兆500億円から4兆1200億円(前期比8.5%増)へ、営業利益を3540億円から3700億円(同6.6%増)へ、最終利益を2400億円から2350億円(同0.6%減)へ修正した。最終利益は損失計上に伴い下方修正となったが減額は比較的小幅にとどまっているほか、トップラインや本業のもうけを示す営業利益は上方修正となっていることで、売り方の買い戻しと値ごろ感からの押し目買いの動きが顕在化した。

■ジーエヌアイグループ <2160>  2,981円  +178 円 (+6.4%)  11:30現在

19日に発表した「海外子会社が香港証取へ上場申請」が買い材料。

子会社の北京コンチネント薬業を事業主体とする子会社Continent Pharmaceuticalsが香港証券取引所へ上場申請。

■ディップ <2379>  1,687円  +97 円 (+6.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位

ディップ<2379>が大幅高で3日続伸。前週末19日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感されている。今回発表の自社株買いでは、上限を200万株(発行済み株数の3.50%)、または30億円としており、取得期間は4月22日から7月31日まで。資本効率の向上及び経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能にするとともに、株主への利益還元を充実させることが目的としている。

■マネーフォワード <3994>  4,235円  +190 円 (+4.7%)  11:30現在

マネーフォワード<3994>が続伸している。同社は19日、三井住友カード(東京都港区)と共同で、企業が出張旅費などの経費精算に用いる法人カードの利用をリアルタイムに管理できるサービス「コーポレートカード・コントロール」を提供すると発表した。企業はこのサービスを導入することで、従業員が利用する法人カードの利用上限額を即時に制限することや、従業員にリアルタイムでアラートを通知して不適切な利用等を未然に防止することが可能。マネーフォワードのクラウド型経費精算システム「マネーフォワード クラウド経費」と連動させることで、経費の事前申請~承認~精算~事後申請までの経理管理プロセスを一気通貫で最適化・効率化することができるという。

■日本システムウエア <9739>  2,256円  +98 円 (+4.5%)  11:30現在

日本システムウエア <9739> が大幅高。19日大引け後、19年3月期の連結経常利益を従来予想の30.2億円→34億円に12.6%上方修正。増益率が1.5%増→14.3%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。企業のIT投資拡大を背景に、システム構築を中心するITソリューション事業の受注が好調だったことが寄与。業績上振れに伴い、前期の年間配当を従来計画の25円→30円(前の期は25円)に増額修正したことを好感する買いも向かった。

■福井コン <9790>  2,122円  +64 円 (+3.1%)  11:30現在

福井コンピュータホールディングス <9790> が大幅高。19日大引け後、19年3月期の連結経常利益を従来予想の37.4億円→41.4億円に10.9%上方修正。増益率が0.2%増→11.2%増に拡大し、従来の4期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。IT導入補助金制度が追い風となるなか、20年省エネ基準義務化を前に建築CADソフトの販売が増加した。また、国土交通省が推進するi-Construction関連商品の投入などで測量土木CADも伸びた。業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の35円→40円(前の期は32円)に増額修正したことも評価材料となった。

■新光電気工業 <6967>  935円  +26 円 (+2.9%)  11:30現在

新光電気工業<6967>は続伸している。前週末19日の取引終了後、集計中の19年3月期連結業績について、売上高が1474億円から1422億円(前の期比3.3%減)へ、営業利益が69億円から48億円(同2.0%減)へ、純利益が50億円から25億円(同31.8%減)へ下振れて着地したようだと発表したが、織り込み済みとの見方が強い。期後半以降、メモリーの供給過剰や米中貿易摩擦を背景とした在庫調整の影響などで、半導体市場の減速傾向が鮮明となったことに伴い、リードフレームなどが在庫調整の影響を受けたほか、プラスチックBGA基板はスマートフォンのメモリー向けなどの受注水準が低下し、売上高・利益とも想定を下回ったとしている。

■エンプラス <6961>  3,115円  +85 円 (+2.8%)  11:30現在

エンプラス<6961>が続伸している。前週末19日の取引終了後に発表した20年3月期連結業績予想で、売上高320億円(前期比2.3%増)、営業利益20億円(同15.2%増)、純利益14億円(同4.2倍)と2ケタ営業増益を見込むことが好感されている。オプト事業は引き続き苦戦が見込まれるものの、エンプラ事業及び半導体機器事業ともに伸長する見通し。減価償却費や研究開発費も減少する見込みで利益押し上げに貢献する。なお、19年3月期決算は、売上高312億8100万円(前の期比6.0%減)、営業利益17億3500万円(同60.3%減)、純利益3億3200万円(同86.9%減)だった。

■ベル24HD <6183>  1,608円  +37 円 (+2.4%)  11:30現在

ベルシステム24ホールディングス<6183>は6日ぶりに反発。SMBC日興証券は19日付で、同社の目標株価を1700円から1900円へ引き上げ、投資判断「1」を継続した。19年2月期決算を踏まえ、旧BBコールでの案件獲得などによって、これまで課題とされた売上成長鈍化懸念が払拭されたとみて、21年2月期以降の利益見通しを引き上げたとしている。20年2月期第1四半期(3~5月期)において、10連休による稼働日数減や前下期に導入した新人事制度に伴う費用増によって見た目の数字は見劣りする。ただ、同証券の業績予想には織り込んでいないが、20年2月期第2四半期には参議院選挙のスポット案件が見込まれることに加え、消費増税対策としてのキャッシュレス決済などの問い合わせ案件などが発生する可能性もあり、3~5月期決算前後から再度期待が高まっていく展開が予想されるとしている。なお、同証券では20年2月期営業利益見通しについて、会社側計画同様の115億円(前期比34%増)で据え置いたが、21年2月期同利益は従来予想の125億円から126億円へ引き上げた。

■大日本住友製薬 <4506>  2,415円  +35 円 (+1.5%)  11:30現在

大日本住友製薬<4506>はしっかり。前週末19日の取引終了後、集計中の19年3月期連結業績について、営業利益が530億円から579億円(前の期比34.3%減)へ、最終利益が350億円から486億円(同9.1%減)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感されている。北米セグメントで軟調に推移した結果、売上高は4670億円から4593億円(同1.6%減)へ下振れたものの、コアベースの販管費、研究開発費が減少することに加えて、条件付対価公正価値の変動額が、事業計画及び開発計画の見直しにより費用の戻り入れとなることから利益は上振れるという。また、円安による為替差益の計上や、法人所得税が減少する見込みであることも最終利益を押し上げるとした。

■日本郵船 <9101>  1,842円  +24 円 (+1.3%)  11:30現在

日本郵船<9101>、商船三井<9104>など大手中心に海運株に買いが優勢。業種別騰落率で東証1部33業種中「海運」は首位を争う状況にある。鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数が、中国景気改善の兆候を示すなかここにきて戻り局面にある。前週18日時点で4日続伸、790まで水準を切り上げ1月下旬以来3カ月ぶりの高値水準に達している。こうした環境下で海運株にもリターンリバーサル狙いの買いが顕著だ。

■トレンドマイクロ <4704>  5,480円  +30 円 (+0.6%)  11:30現在

トレンドマイクロ<4704>、インテリジェント ウェイブ<4847>、ラック<3857>、セグエグループ<3968>などサイバーセキュリティー関連株に買いが目立つ。東京五輪を来年に控え、日本でもサイバー防衛に関する取り組みが一段と活発化している。政府が前週後半に電力や水道、鉄道などの重要なインフラ事業者に対しサイバー防衛指針の改定案をまとめたことが伝わっており、5月にも開催されるサイバーセキュリティ戦略本部の会合で正式決定される見込み。これが関連株を改めて刺激しているようだ。

■トヨタ自動車 <7203>  6,964円  +6 円 (+0.1%)  11:30現在

トヨタ自動車<7203>が全般軟調地合いのなかしっかりした動き。相場全般は方向感が定まりにくく、主力株は今週末から10連休を控え、ポジション調整の売りが出やすい局面。ただ、足もと外国為替市場では1ドル=111円90前後で落ち着いた動きとなっており、為替感応度の高い同社株にとって風向きは悪くない。自動車関税の引き上げに対する懸念はくすぶるものの、前週の日米貿易協議の初会合は無難に通過しており、目先買い安心感もある。

■永谷園ホールディングス <2899>  2,274円  -43 円 (-1.9%)  11:30現在

永谷園ホールディングス<2899>が3日続落。19日取引終了後、19年3月期の連結業績予想の下方修正を発表したことが嫌気された。売上高は1060億円から1045億円(前期比5.7%増)へ見直したほか、営業利益は46億5000万円から26億円(同27.1%減)へ、最終利益は27億5000万円から12億5000万円(同24.7%減)へ修正した。物流費および原材料費の高騰などが減益要因に働いた。

●ストップ高銘柄

なし

●ストップ安銘柄

なし

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