前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

注目
2019年4月24日 5時20分

■コクヨ <7984>  1,440円 (-175円、-10.8%)

東証1部の下落率トップ。コクヨ <7984> が急反落し年初来安値を更新。22日の取引終了後、19年12月期の連結業績予想について、売上高を3260億円から3220億円(前期比2.2%増)へ、営業利益を188億円から168億円(同8.2%減)へ下方修正したことが嫌気されている。オフィス家具など空間価値ドメインで国内事業に先行き不透明感があることに加えて、グローバルステーショナリードメインで国内市場の需要低迷が続くと予想されることが要因としている。なお、純利益は144億円(同1.2%増)で据え置いた。同時に発表した第1四半期(1-3月)決算は、売上高892億6900万円(前年同期比1.3%増)、営業利益82億3900万円(同8.4%減)、純利益71億8700万円(同1.7%増)だった。オフィス家具販売が好調に推移したものの、原材料価格の高騰や物流費の増加などが利益を圧迫した。

■Genky <9267>  2,528円 (-133円、-5.0%)

東証1部の下落率8位。Genky DrugStores <9267> が続急落。23日午前9時ごろに発表した4月度(3月21日-4月20日)の月次営業速報で、既存店売上高が前年同月比0.3%減となり、2ヵ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。なお、全店売上高は同8.1%増だった。

■オカムラ <7994>  1,126円 (-50円、-4.3%)

オカムラ <7994> が大幅反落し、年初来安値を更新した。同社は22日取引終了後に、19年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益は前の期比5.6%減の124億円(従来予想は140億円)になったようだと発表した。売上高は同2.6%増の2480億円(従来予想は2520億円)にとどまる見通し。小売業の新店・改装投資が手控えられたことや、年度末の需要が見込みを下回ったことが主な要因としている。

■任天堂 <7974>  37,170円 (-1,390円、-3.6%)

任天堂 <7974> が大幅続落。売買代金は全上場銘柄を通じてトップで、NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信 <1570> [東証E]を50%近く上回っている。前週末19日に中国における「ニンテンドースイッチ」の販売思惑から株価を急騰させたが、市場関係者の間では「期待先行で買われ過ぎたきらいもあり、その反動が出ている」(国内中堅証券)との声も聞かれた。今週末からの10連休を控え、ファンド筋などからは同社株の持ち高調整の売りが出やすいほか、今週25日に同社決算発表を控えていることで、これを見極めたいとのニーズも目先利益確定売りを助長する背景となっている。

■アンジェス <4563>  861円 (-29円、-3.3%)

アンジェス <4563> [東証M]が大幅反落。22日の取引終了後に発表した第1四半期(1-3月)連結決算が、売上高7500万円(前年同期比2.4%増)、営業損益9億1800万円の赤字(前年同期5億9000万円の赤字)、最終損益11億8300万円の赤字(同5億3700万円の赤字)となり、赤字幅が拡大したことが嫌気されている。提携企業からの契約一時金や開発協力金など研究開発事業収益が増加し売上高は増収となったが、試験を外注した費用など研究開発費の増加が赤字幅拡大につながった。また、投資有価証券評価損の計上なども最終損益を悪化させた、なお、19年12月期通期業績予想は、売上高3億3500万円(前期比45.1%減)、営業損益28億円の赤字(前期30億6500万円の赤字)、最終損益28億円の赤字(同29億9600万円の赤字)の従来見通しを据え置いている。

■日清オイリオ <2602>  3,100円 (-95円、-3.0%)

日清オイリオグループ <2602> が朝高スタートのあと軟化。22日の取引終了後、集計中の19年3月期連結業績について、営業利益が108億円から128億円(前の期比40.6%増)へ、純利益が80億円から90億円(同29.9%増)へ上振れて着地したようだと発表したが、目先の材料出尽くし感が強まっている。海外子会社の販売数量減少などで売上高は3570億円から3400億円(同0.6%増)へ下振れたものの、良好な搾油環境を背景に付加価値品の拡販や適正な販売価格の維持・形成に努めたことなどが利益を押し上げた。

■ペプドリ <4587>  5,880円 (-90円、-1.5%)

国際的な投資指標であるMSCIの5月見直しの発表は、日本時間5月14日早朝に予定されている。SMBC日興証券は22日、5月の定期見直しでは、MSCI日本スタンダード指数へ3銘柄ずつの採用と削除があると予想した。新規採用の候補銘柄はペプチドリーム <4587> 、GMOペイメントゲートウェイ <3769> 、アドバンテスト <6857> 、削除候補には高島屋 <8233> 、山口フィナンシャルグループ <8418> 、ディー・エヌ・エー <2432> を挙げている。

■ニトリHD <9843>  13,360円 (-180円、-1.3%)

ニトリホールディングス <9843> が反落。SMBC日興証券が22日付で投資評価「1」を継続しつつ、目標株価を1万8000円から1万6000円へ引き下げたことが嫌気されている。同証券では、20年2月期の第1四半期は在庫評価の為替影響で営業減益を見込む。ただ、14年4月の消費増税時同様、増税前後での需要変化に合わせた商品強化が奏功すれば、国内シェア拡大が加速する可能性もあると予想。第1四半期で営業減益を見込むが、その後最悪期終了となり、株価が上向く可能性を考えているという。

※23日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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