話題株ピックアップ【夕刊】(3):コーセー、医学生物、PCA
■不二家 <2211> 2,061円 -102 円 (-4.7%) 本日終値
不二家<2211>が反落し、年初来安値を更新した。同社は23日取引終了後に、19年12月期第1四半期(1~3月)の連結決算を発表。営業利益は6億6400万円(前年同期比23.8%減)にとどまった。売上高は262億5100万円(同2.8%減)で着地。営業店舗数が減少した影響などで洋菓子事業の売り上げが10%超の減収となったほか、菓子事業やレストラン事業も苦戦した。なお、上半期及び通期の業績予想は従来計画を据え置いている。
■コーセー <4922> 20,490円 -850 円 (-4.0%) 本日終値
コーセー<4922>が3日続落。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「2019年3月期の連結営業利益は530億円程度と、前の期に比べ1割増えたようだ」と報じられたものの、会社側の従来予想である560億円を下回るとの観測が売り材料視された。記事によると、訪日客向け販売が底堅く推移したことから5期連続で過去最高となったが、採算が良い北米子会社の化粧品販売が伸び悩んだことから計画を下回ったという。なお、決算発表は26日を予定している。
■しまむら <8227> 8,360円 -140 円 (-1.7%) 本日終値
しまむら<8227>は冴えない。23日の取引終了後に発表した4月度(3月21日~4月20日)の月次売上速報で、既存店売上高が前年同月比11.1%減と12カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気された。春休みに合わせたティーンズ向けのテレビCM放映や、特価を打ち出した春祭などの販促を強化したものの、前年に比べて気温が低かったことで夏物の販売が伸び悩んだ。なお、全店売上高は同9.7%減だった。
■ゼビオホールディングス <8281> 1,151円 -19 円 (-1.6%) 本日終値
ゼビオホールディングス<8281>は5日続落。23日の取引終了後、集計中の19年3月期の連結業績について、売上高が2339億1700万円から2316億9000万円(前の期比1.2%減)へ、営業利益が85億500万円から56億6400万円(同48.1%減)へ、純利益が31億7300万円から17億3700万円(同59.1%減)へ下振れて着地したようだと発表したことが嫌気された。国内小売り事業で、暖冬による冬物商品の売れ行きに陰りが出たことに加えて、販売価格を抑えることで想定を上回る滞留品の消化を促進したことで利益が減少したことが要因としている。
■KIホールディングス <6747> 389円 +80 円 (+25.9%) ストップ高 本日終値
23日、KIホールディングス <6747> [東証2]に対して親会社の小糸製作所 <7276> がTOB(株式公開買い付け)を実施し、完全子会社化を目指すと発表したことが買い材料視された。TOB価格が前日終値を47.2%上回る1株455円とあって、本日の株価はこれにサヤ寄せする形で買い気配値を切り上げた。買付期間は4月24日から6月12日まで。TOBが成立した場合、同社株は上場廃止となる見通し。
■医学生物学研究所 <4557> 2,619円 +500 円 (+23.6%) ストップ高 本日終値
医学生物学研究所 <4557> [JQ]がストップ高。23日大引け後に発表した19年3月期の連結経常利益は前の期比50倍の5.5億円に伸び、従来予想の4.2億円を上回って着地。続く20年3月期も前期比81.2%増の10億円に拡大し、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は臨床検査薬事業で前期に発売した体外診断用医薬品の好調が継続するほか、中国で診断薬原料などの販売が伸びる。経費抑制や合理化による生産性向上も大幅増益に貢献する。前日終値ベースの予想PERが68.5倍→12.9倍に急低下し、割安感が強まったことも買いに拍車を掛けた。
■ピー・シー・エー <9629> 3,740円 +570 円 (+18.0%) 本日終値 東証1部 上昇率トップ
ピー・シー・エー <9629> が急反騰し、年初来高値を更新した。23日大引け後に発表した19年3月期の連結経常利益は前の期比53.1%増の12.7億円に拡大して着地。続く20年3月期も前期比17.4%増の14.9億円に伸びる見通しとなったことが買い材料視された。前期は働き方改革の進展やWindows7のサポート終了に伴うパソコン買い替え需要の増加を追い風に、会計ソフトの販売やクラウドサービスが大きく伸びた。今期もパソコン買い替え需要や消費増税前の駆け込み需要などを背景に、連続2ケタ増収増益を見込む。
■明星電気 <6709> 680円 +90 円 (+15.3%) 本日終値
明星電気 <6709> [東証2]が急騰。23日大引け後、19年3月期の連結経常利益を従来予想の2億4000万円→2億9000万円に20.8%上方修正。増益率が13倍→15倍に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。受注時期の後ずれなどで売上高は計画を下回ったものの、気象防災・宇宙防衛両事業の採算改善や販管費の削減などが利益を押し上げた。業績上振れに伴い、期末一括配当を従来計画の5円→10円(前の期は無配)に大幅増額修正したことも支援材料となった。
■エリアリンク <8914> 1,146円 +150 円 (+15.1%) ストップ高 本日終値
エリアリンク <8914> [東証M]がストップ高。23日大引け後、19年12月期の経常利益(非連結)を従来予想の20億円→25億円に25.0%上方修正。減益率が21.1%減→1.4%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。不動産運用サービス事業で土地付きストレージ(レンタル収納)8棟を私募ファンドへ売却したことが上振れの要因となる。前日終値ベースの予想PERが11.3倍→8.7倍に低下し、割安感が強まったことも買い気を誘った。
●ストップ高銘柄
環境管理センター <4657> 505円 +80 円 (+18.8%) ストップ高 本日終値
ビーマップ <4316> 1,038円 +150 円 (+16.9%) ストップ高 本日終値
など、5銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース