明日の株式相場見通し=10連休目前で持ち高縮小の売り、決算反映した個別物色は継続
あす(26日)の東京株式市場は、翌27日からの異例の10連休を目前にして、日本の休場期間中の海外株式相場や外国為替市場での波乱への警戒感から、総じて持ち高を縮小するための売りが優勢となりそうだ。ただ、一方で19年3月期決算と20年3月期業績見通しの発表が前半のピークを迎え、取引時間中の開示も相次ぐことから、業績内容を反映した個別銘柄物色の流れは継続しそうだ。
市場関係者からは「きょうの東京株式市場は、前日の米株式市場でNYダウ平均株価が反落したことなどから寄り付きは売り先行のスタートとなった。しかし、外国為替市場で1ドル=112円前半へと約4カ月ぶりの円安・ドル高水準となったこともあって、売り一巡後は買い優勢となり、日経平均はほどなく前日比プラス圏に浮上した。また、きょうまで開かれた日銀金融政策決定会合で、金融緩和継続について“少なくとも2020年春ごろまで、現在のきわめて低い長短金利の水準を維持することを想定している”としたことを受けて、株価指数先物に買いが入り、後場は上昇幅を広げた」との見方が出ていた。
25日の東京株式市場は、日経平均が寄り付きこそやや軟調でスタートしたものの、その後は漸次下値を切り上げる展開となり、年初来高値を更新した。日経平均株価終値は、前日比107円58銭高の2万2307円58銭と反発した。
日程面では、3月の鉱工業生産指数・完全失業率・有効求人倍率、3月の商業販売統計に注目。海外では、日米首脳会談、米1~3月期の国内総生産(GDP)速報値が焦点となる。(冨田康夫)
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)