横山利香の「株探の歩き方」第3回 ─動意株と材料を結ぶ交差路(後編)
第3回 「株価注意報、動意株と材料を結ぶ交差路(後編)」
さて、株価が動意づいている銘柄の多くでは、例えば業績の上方修正などの好材料が出ている場合や、臨床試験の失敗の発表といった悪材料が出ている場合が多くあります。ですから、株価が大きく動いていることを確認したい場合には、株価が動いているその原因を探さなければなりません。理由もわからずに投資を行うことはリスクを高めます。
「株価注意報」ではどのような銘柄が動いているかに加え、「ニュース」「決算」のコーナーから株価が動いた材料を探すことができます。
「ニュース」では企業が発表した株価にインパクトがある開示情報(自社株買い、株式分割など)や、「株探」が当日にニュースを配信した銘柄の一覧、「決算」では決算関連のニュースを確認することができるので便利です。
さらに、まとめてニュースを確認したい場合には、グローバルナビにある「会社開示情報」のタブを活用してもよいでしょう。「会社開示情報」のページは「総合」「決算」「自社株取得」「エクイティ」「追加・訂正」「その他」のタブで表示を切り替えられますので、目的に合わせて材料を探すことができます。ただ、情報があまりにも多いですから、銘柄をある程度絞り込んでいる場合には、グローバルナビの下にある「探検隊」の検索窓から銘柄コードを入力して、ニュースを探した方が早いかもしれません。
なお、「株探」ではお昼休みの時間帯に「話題株ピックアップ【昼刊】」、引け後には「話題株ピックアップ【夕刊】」も配信しています。前場やその日一日に動いた銘柄とその材料をまとめたコンテンツです。後場や明日の相場への備えとして目を通しておきましょう。「昼刊」はおおよそ11時40分、「夕刊」は15時15分頃を目安に配信されています。
◆就寝前の日課、明日の材料探し
でも、一番気になるのは、明日大きく動く可能性のある銘柄ですよね? おおまかでいいので、見当をつけておきたくなりませんか? そこで、是非毎日チェックしたいのが、「★本日の【イチオシ決算】」と「【明日の好悪材料】を開示情報でチェック! 」の2つの記事です。
業績の変化率が大きいサプライズな決算発表や業績修正を行った企業を紹介するのが「★本日の【イチオシ決算】」(19時半頃、決算発表の集中期間は20時半頃配信)、引け後に発表された開示情報を好材料、悪材料に分けてまとめたものが「【明日の好悪材料】を開示情報でチェック! 」(20時頃配信)です。あらかじめ翌日の相場で材料になりそうなニュースを一気に入手できますので活用しましょう。
●図3 “決算の株探”ならではの「イチオシ決算」
◆業績上方修正が有望な銘柄は?そんな時は「銘柄探検」
ところで、株式投資では株価に関連するデータやチャートから銘柄を絞り込む「スクリーニング」という機能がよく使われます。しかし、投資を始めて間もない場合には、どうやってスクリーニングを行えばよいのか途方にくれる方がいても不思議ではありません。
そんな方でも大丈夫。グローバルナビの「銘柄探索」のタブでは、業績面から銘柄を探す「ファンダメンタルズで探す」と、チャートから銘柄を探す「テクニカルで探す」の検索項目があらかじめ用意されていますから、銘柄探しに活用すると便利でしょう。
たとえば、業績の上方修正が期待できる銘柄を探す場合には「業績上方修正が有望銘柄」を、これから値上がりしそうな銘柄を探す場合には「買いの候補」を利用すれば、項目名をクリックするだけで検索された銘柄を自動で表示することができます。初心者の方だけでなく、ベテランの方もぜひ銘柄探しに利用してみてください。
●図4 「銘柄探検」、誰でも簡単スクリーニング
本シリーズを締めくくる次回(5月3日配信予定)では、実際に私が一日の流れの中で「株探」をどのように使っているかをご紹介します。 (横山利香)
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「株探」では無料でご覧いただけるコンテンツのほか、有料の会員サービスとして「株探プレミアム」を提供しています。(1)お気に入り銘柄機能(登録無制限)、(2)20年間の業績表示、(3)5年間の業績修正履歴、(4)株価と特報記事のリアルタイム化、(5)広告非表示といった一歩先を行く投資家のための“新たな価値を生む”サービスです。関心をお持ちの方は是非「株探プレミアム」の紹介ページをご覧ください。
また、「株探」全般に関するヘルプページもございます。こちらでも株探プレミアムのサービス内容、会員登録やプランについてなど、ユーザーの方からよく寄せられる問い合わせへの回答を掲載しています。
さて、今回は皆さんにほんとうに役立つ情報をお届けします。「株探」では下記のような多くの株価指数、業種別指数のチャートがご覧いただけますが、トップページのサイドバー(右側のカラム)などで表示されている項目はそのごく一部です。「こんな指数も見られたんだ?」と驚かれる方も多いはず。業種別指数はグローバルナビの「市場マップ」を利用いただいてもご覧いただけますが、一手間かかります。一度、下のリンク集をお試しください。(編集部)
<指数>
・日経平均
・東証大型
・東証中型
・東証小型
・NYダウ
<業種別指数>
・鉱業
・建設業
・食料品
・繊維製品
・化学
・医薬品
・ゴム製品
・鉄鋼
・非鉄金属
・金属製品
・機械
・電気機器
・精密機器
・陸運業
・海運業
・空運業
・卸売業
・小売業
・銀行業
・保険業
・不動産業
>> 第4回目に続く
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