本日注目すべき【好決算】銘柄 M&Aキャピ、インフォMT、ヤマト (4月26日大引け後 発表分)
4月26日大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
M&Aキャピ <6080> ★今期経常最高益予想を33%上乗せ
◆19年9月期上期(18年10月-19年3月)の連結経常利益は前年同期比53.2%増の35.2億円に拡大して着地。M&A成約件数は前年同期で横ばいだったものの、大型案件の成約件数と単価が上昇し、46.7%の大幅増収を達成した。
業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の39億円→51.8億円に32.9%上方修正。増益率が23.5%増→64.1%増に拡大し、従来の2期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。
明星工業 <1976> ★前期経常を一転16%増益・最高益に上方修正、配当も8円増額
◆19年3月期の連結経常利益を従来予想の59億円→75億円に27.1%上方修正。従来の9.0%減益予想から一転して15.6%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。建設工事事業、ボイラ事業ともに手持ち案件が順調に進み、収益が想定より膨らんだ。
業績上振れに伴い、前期の年間配当を従来計画の22円→30円(前の期は26円)に大幅増額修正した。
インフォマート <2492> ★1-3月期(1Q)経常は41%増益で着地
◆19年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比40.6%増の6.5億円に拡大して着地。主力の飲食業界向け受発注、規格書プラットフォームのほか、電子化普及で成長中の請求書プラットフォームの契約企業数が増え、月額システム使用料が拡大した。大型システム開発投資の償却期間満了に伴い、ソフトウエア償却費が減少したことも増益の要因となった。
イーブック <3658> ★今期経常は26%増で2期連続最高益更新へ
◆19年3月期の経常利益(非連結)は前の期連結比2.3倍の5億9300万円に急拡大して着地。続く20年3月期も前期比26.5%増の7億5000万円に伸び、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期はヤフー <4689> との電子書籍サービスの統合によるサイト利用者の増加などで電子書籍配信事業の収益が拡大する。機能改善やシステム・広告投資が増加するものの、増収効果やコスト削減で吸収する見込みだ。
Amazia <4424> [東証M] ★上期経常を2.1倍上方修正、通期も増額
◆19年9月期上期(18年10月-19年3月)の経常利益(非連結)を従来予想の7900万円→1億6300万円に2.1倍上方修正。人気作品の配信を背景にマンガアプリ「マンガBANG!」の利用者が増加し、広告収入や課金収入が伸びたことが寄与。採用費用が下期以降へずれ込むことも上振れの要因となった。
併せて、通期の経常利益も従来予想の2億3400万円→2億8300万円に20.9%上方修正。増益率が3.0倍→3.7倍に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。
日本マイクロ <6871> ★上期経常を一転19%増益に上方修正
◆19年9月期上期(18年10月-19年3月)の連結経常利益を従来予想の17億円→23億円に35.3%上方修正。従来の11.9%減益予想から一転して19.2%増益見通しとなった。上期業績の上方修正は2月に続き、2回目。旺盛な半導体需要を背景に、メモリー向けプローブカードの販売が伸びたことが寄与。好採算品の売上構成比率が上昇したことも利益を押し上げた。
日本電子 <6951> ★前期経常最高益予想をを35%上乗せ
◆19年3月期の連結経常利益を従来予想の55億円→74億円に34.5%上方修正。増益率が26.1%増→69.6%増に拡大し、従来の3期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。想定以上の円安進行による採算改善や為替差損益の好転などが利益を押し上げた。
サノヤスHD <7022> ★前期最終を84%上方修正
◆19年3月期の連結最終利益を従来予想の7.5億円→13.8億円に84.0%上方修正。前期業績の上方修正は3月に続き、2回目。一部事業会社の業績が計画を上回ったことが寄与。台風損害に対する保険金収入のほか、子会社の事業売却益や株式売却益の発生、繰延税金資産の追加計上による税金負担の減少も最終利益を押し上げた。
ヤマトHD <9064> ★今期経常は33%増で14期ぶり最高益、3円増配へ
◆19年3月期の連結経常利益は前の期比50.4%増の542億円に伸びて着地。続く20年3月期も前期比32.7%増の720億円に拡大し、14期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。今期は集配体制強化で宅配便の取扱数量が増加に転じるほか、値上げの継続で単価も上昇する。また、外部委託コストを中心にコスト削減を進めることも大幅増益に貢献する。
併せて、今期の年間配当は前期比3円増の31円に増配する方針とした。
株探ニュース