明日の株式相場見通し=米中貿易協議目前で弱含み推移、200日線下回り調整モード
あす(9日)の東京株式市場は、米ワシントンで現地9日から再開される米中閣僚級貿易協議を目前にして、買い手控え姿勢が一段と強まるなか、日経平均株価はもちあい弱含みの推移となりそうだ。
市場関係者からは「きょうの東京株式市場は、米中貿易協議への警戒感から、前日の米株式市場でNYダウ平均株価が473ドルの大幅安となったのに加え、外国為替市場で円高・ドル安が進行し、3月下旬以来約1カ月半ぶりに一時1ドル=109円台に円が上昇したことなどを嫌気して、日経平均は連日で300円を超える大幅下落となった。きょうの終値は、2万1602円59銭となり、200日移動平均線(2万1886円10銭=8日)を下回り、4月中旬から継続してきた年初来高値圏でのもちあいレンジを下放れたことで、短期的な調整局面入りは避けられそうもない。好決算発表銘柄への買い意欲も後退せざるを得ないのではないか」との見方が出ていた。
8日の東京株式市場は、米中貿易摩擦への懸念が膨らむなか、前日の米国株急落や外国為替の円高を嫌気して終始売りに押される展開となった。大引けの日経平均株価は、前日比321円13銭安の2万1602円59銭と大幅安で3日続落した。
日程面では、4月の消費動向調査、7日時点の給油所の石油製品価格に注目。海外では、EU非公式首脳会合、米3月の貿易収支、米4月の生産者物価指数、中国4月の消費者物価指数・生産者物価指数が焦点となる。(冨田康夫)
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)