10日の株式相場見通し=米中貿易交渉の決裂懸念で買い手控え

市況
2019年5月10日 8時27分

10日の東京株式市場は、米中貿易摩擦が懸念されるなか、引き続きリスク回避ムードのなか買い手控えられる展開となりそうだ。9日の米国株市場では米中閣僚級協議が物別れに終わるとの思惑から幅広い銘柄に売りが及んだ。終盤はトランプ米大統領の発言を受け両国合意の可能性が浮上したことで下げ渋ったものの、もし協議に進展が見られなければ、日本時間きょうの午後1時1分に対中追加関税が現行の10%から25%に引き上げられることになり、世界経済や株式市場にとってもネガティブ材料となる。外国為替市場では足もと1ドル=109円70銭近辺の推移で円高への警戒感も根強い。ただ、日経平均は今週に入り3営業日で850円以上の下落をみせており、下値に対しても抵抗力を発揮する可能性がある。

9日の米株式市場では、NYダウ平均株価が前日比138ドル97セント安の2万5828.36ドルと反落。米中貿易交渉が決裂することへの懸念を背景にNYダウは一時450ドル下げる場面があった。ナスダック総合株価指数は、同32.732ポイント安の7910.587と4日続落した。

日程面では3月の毎月勤労統計、3月と18年度の家計調査、日銀金融政策決定会合の主な意見(4月24~25日開催分)、オプションSQ算出に注目。海外では、米国が中国からの輸入品2000億ドル(約22兆円)相当に対する追加関税を10%から25%へ引き上げる方針、米4月の消費者物価指数、米4月の財政収支が焦点となる。

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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