伊藤智洋が読む「日経平均株価・短期シナリオ」 (5月17日記)
日経平均株価は、昨晩の225先物が上昇したことで、寄り付き値が上放れる公算です。
この上放れは、5月14日以降が(短期的な動きにせよ)勢いの強い上昇の流れへ入っている可能性を示します。そのため、本日が上昇の流れを作る場合、上げ幅の大きな動きになる可能性があります。
本日の価格が上昇しても、本日中に上値を抑えられる動きになるなら、14日以降が勢いの強い下げの流れを継続している途中で表れた一時的な反発である可能性を残します。
その場合、午前中に上値を抑えられて、午後に16日の陰線の範囲か、それ以下まで下げると考えられます。
本日は午前中に上昇する場合、その上げ幅にかかわらず、午後に上値を抑えられる展開を警戒しておきます。
言い方を変えると、午後に上値を抑えられえて、前述した値位置まで下げなければ、目先は反発調を継続する可能性があるということです。
その場合でも、2万1700円から2万1800円程度の値位置に強力な壁があるので、そのあたりで上値を抑えられると考えられます。
【伊藤智洋 プロフィール】
1996年に投資情報サービス設立。メールマガジン、株価、商品、為替の市況をネット上で配信中。最新刊「勝ち続ける投資家になるための 株価予測の技術[決定版]」(日本実業出版社)、「儲かる! 相場の教科書 ローソク足チャート 究極の読み方・使い方」(日本実業出版社)など著書多数。
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