話題株ピックアップ【昼刊】:ソニー、レオパレス、ブレインP

注目
2019年5月17日 11時39分

■ソニー <6758>  5,898円  +529 円 (+9.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位

16日、ソニー <6758> が発行済み株式数(自社株を除く)の4.80%にあたる6000万株(金額で2000億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は5月17日から20年3月31日まで。

■東テク <9960>  2,213円  +177 円 (+8.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位

東テク <9960> が急伸。16日大引け後に発表した19年3月期の連結経常利益は前の期比22.8%増の58.5億円で着地。続く20年3月期も前期比4.3%増の61億円に伸び、8期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。前期は首都圏を中心とした大型再開発案件の増加を背景に、省エネ・節電ニーズに対応した空調機器の販売や計装工事などが好調だった。今期は引き続き商品販売事業と工事事業に注力し、9期連続増収増益を目指す。併せて、前期の年間配当を52円→67円(前の期は52円)に増額し、今期も67円を継続する方針としたことも評価材料となった。

■レオパレス21 <8848>  286円  +21 円 (+7.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位

レオパレス21<8848>が大幅続伸している。旧村上ファンド関係者が運営する投資会社レノ(東京都渋谷区)が16日の取引終了後、財務省に変更報告書を提出。レノと共同保有者のレオパレス株保有比率が6.24%から7.93%に上昇したことが判明した。なお、保有目的は投資および状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為などを行うこととしており、報告義務発生日は5月9日。レノの大量保有は14日に判明したばかりであり、買い増しを受けて、思惑的な買いを集めているようだ。

■日阪製作所 <6247>  962円  +58 円 (+6.4%)  11:30現在

16日、日阪製作所 <6247> が発行済み株式数(自社株を除く)の6.03%にあたる180万株(金額で16億2720万円)を上限に、17日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

■タカラレーベン <8897>  355円  +15 円 (+4.4%)  11:30現在

タカラレーベン <8897> が大幅高。16日大引け後に発表した19年3月期の連結経常利益は前の期比23.4%減の90.2億円に落ち込んだものの、続く20年3月期は前期比30.7%増の118億円に拡大し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は新築マンション1950戸(前期は1656戸)の引き渡しを計画するほか、発電事業で稼働済み発電施設の売却を進める。売上高は前期比21.2%の1600億円を見込む。併せて、今期の年間配当は前期比3円増の19円に増配する方針としたことも評価材料となった。

■エスプール <2471>  2,901円  +114 円 (+4.1%)  11:30現在

エスプール<2471>が4連騰、4月10日につけた高値2829円を上抜き約1カ月ぶりに上場来高値を更新した。倉庫作業など物流アウトソーシングやコールセンター派遣などマーケティング支援業務を行っているが、人手不足を背景に業績は大幅増収増益基調を続けている。農園事業にも積極展開しており、16日取引終了後、同社の子会社がさいたま市に障がい者雇用創出を目的とした「わーくはぴねす農園」を新設したことを発表。全国で16番目で埼玉県では初となる。これも株価を刺激している。

■ブレインパッド <3655>  8,730円  +320 円 (+3.8%)  11:30現在

ブレインパッド<3655>が大幅高で6連騰、遂に未踏の9000円台乗せを果たした。人工知能(AI)を使ったビッグデータ分析などアナリティクス事業が絶好調、5月10日に19年6月期の営業利益予想を大幅上方修正したことが株価を押し上げる要因となったが、その後も継続的な買いが流入している。日証金では大幅に株不足状態で、直近は外資系証券経由での空売り残も積みあがっており、踏み上げ相場の様相をみせている。

■東京エレクトロン <8035>  16,705円  +550 円 (+3.4%)  11:30現在

東京エレクトロン<8035>が反発。500円以上の上昇をみせ、75日移動平均線を足場に戻り足をみせている。前日の米国株市場では政府のファーウェイへの制裁措置を嫌気して半導体関連株に安いものが目立ち、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も3日ぶり反落した。しかし、米半導体製造装置アプライドマテリアルズが引け後発表した19年2~4月決算で売上高などが市場コンセンサスを上回ったことで、時間外取引で大幅高に買われており、これに連動する形で同社株にも買いが優勢となっている。

■リンナイ <5947>  7,400円  +140 円 (+1.9%)  11:30現在

リンナイ<5947>が続伸している。東海東京調査センターが16日付で、投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に引き上げ、目標株価を8400円から8700円へ引き上げたことが好材料視されているようだ。19年3月期通期営業利益は前の期比6.0%減だったが、第4四半期(1~3月)は前年同期比9.1%増と増益だった。特に主力の日本市場では、第2四半期以降に取り組んだ原価低減の効果や第4四半期以降に新商品の販売が伸びたことが寄与し、同12.0%増と伸長した。20年3期営業利益について、会社予想営業利益320億円(前期比3.6%増)に対して同センターでは325億円とほぼ同水準を予想。原価低減効果の継続や、前期市場投入した高効率タイプの給湯器の好調を見込んでいるという。

■富士フイルム <4901>  5,219円  +96 円 (+1.9%)  11:30現在

富士フイルムホールディングス<4901>が反発している。午前10時ごろ、内視鏡用処置具の開発・製造を手掛ける独メドワーク社(バイエルン州)を買収し、100%子会社化すると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入っている。内視鏡用処置具は、内視鏡と組み合わせて、消化管内に確認された腫瘍切除などに用いられる医療器具のこと。消化器内科などで使用され、1回の検査・治療ごとに使い切る製品が大半を占めており、メドワーク社製品は欧州及び日本を含むアジア地域に提供されている。今回の買収により、富士フイルムは処置具の製品ラインアップを大幅に拡充することになり、これまで培ってきた内視鏡ビジネスとのシナジーを狙うようだ。

■アイレックス <6944>  3,045円  +503 円 (+19.8%) ストップ高   11:30現在

アイレックス <6944> [JQ]がストップ高。16日大引け後に発表した19年3月期の経常利益(非連結)は前の期連結比13.3%増の1億4500万円に伸びて着地。続く20年3月期も前期比79.3%増の2億6000万円に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。今期は引き続き組み込みソフトの開発やクラウド関連に注力するほか、5G(次世代通信システム)に関連する投資需要を取り込み、大幅増益を目指す。

■キャリアインデックス <6538>  912円  +123 円 (+15.6%) 一時ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率トップ

キャリアインデックス<6538>が急騰、一時150円高はストップ高の939円に買われる人気となった。ネット上で求人情報を取り扱うが、複数の求人ポータルサイトを一つにまとめて提供しているのが特長で、応募数に連動した成果報酬型課金で利益成長を続けている。16日にAIエージェントサービス(人工知能を活用した転職サービス)を手掛けるCarat(東京都渋谷区)がキャリアインデと資本提携したことを発表、これによる業容拡大効果に期待した買いが集中する格好となった。

■相模ゴム工業 <5194>  2,149円  +198 円 (+10.2%)  11:30現在

相模ゴム工業<5194>は3日ぶりに急反発、年初来高値を更新した。16日引け後に発表した20年3月期業績見通しでは、高付加価値品に移行している市場のニーズを取り込み、マレーシア工場のフル寄与もあって売上高が前期比5.5%増の66億円、営業利益が同7.0%増の12億円、最終利益が同44.6%増の8億円と増収増益を計画しており、これを評価する買いを呼び込んでいる。

■レアジョブ <6096>  3,440円  +225 円 (+7.0%)  11:30現在

レアジョブ<6096>は前日にストップ高まで買われ、きょうもその勢いが継続。一時12%超上昇し、3月28日につけた年初来高値3700円を射程圏に入れた。同社が15日に発表した20年3月期通期の連結業績見通しが引き続き材料視されているようだ。今期の売上高は前期比20.9%増の44億円と創業以来12期連続の増収、営業利益は同68.4%増の3億円と4期連続の増益を見込む。英会話学習ニーズが高まるなか、売り上げ拡大に向けて積極的な販売活動を行うほか、事業効率化や先行投資の回収フェーズ化など収益性の改善に取り組むとしている。

■バルクホールディングス <2467>  512円  +31 円 (+6.4%)  11:30現在

バルクホールディングス<2467>が5日ぶりに急反発している。同社は16日取引終了後に、20年3月期通期の連結業績予想を公表。営業損益見通しを1億100万円の黒字(前期は3億8000万円の赤字)としていることが買い手掛かりとなっているようだ。売上高は23億9400万円(前期比2.3倍)を見込む。セキュリティー事業(情報セキュリティー規格コンサルティング)及びマーケティングリサーチ、セールスプロモーションのマーケティング事業が堅調に推移するとみているほか、新規事業のサイバーセキュリティー分野(トレーニング施設の販売やトレーニング、脆弱性診断などのソリューション)の売り上げが本格化すると予想している。

■すてきナイスグループ <8089>  646円  -150 円 (-18.8%) ストップ安   11:30現在

すてきナイスグループ <8089> はストップ安。16日の取引終了後、金融商品取引法違反の容疑で証券取引等監視委員会および横浜地方検察庁により強制調査が実施されていることを正式発表しており、これを嫌気した売りが続いている。15年3月期の有価証券報告書の虚偽記載に関する疑い。会社側では、「関係当局の調査に誠実に協力し、事実関係が明らかになり次第、適宜適切に報告する」とのコメントを発表している。

●ストップ高銘柄

シンクレイヤ <1724>  864円  +150 円 (+21.0%) ストップ高   11:30現在

地域新聞社 <2164>  901円  +150 円 (+20.0%) ストップ高   11:30現在

など、3銘柄

●ストップ安銘柄

すてきナイスグループ <8089>  646円  -150 円 (-18.8%) ストップ安   11:30現在

以上、1銘柄

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