【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ リバウンド狙い!米中懸念を織り込み相場反転へ

市況
2019年5月19日 9時30分

「リバウンド狙い!米中懸念を織り込み相場反転へ」

●トランプ・ウォッチングは怠れない

株がようやくまた儲かりやすくなってきた。令和相場が始まったとたんに下落に転じてしまい、なかなか下げ止まらなかったが、ここにきて持ち直しつつある。

重要なのは、大きなネガティブ材料がある中で下げ止まりの兆しを見せていることだ。

大きなネガティブ材料とはもちろん、

(1)米国による中国製品に対する関税引き上げ(10%→25%)表明

(2)中国もそれに対抗して米国製品に対する関税引き上げ(10%→25%)方針を表明

(3)米国が中国の通信機器最大手、華為技術(ファーウェイ)との取引禁止を発表

これらになる。いずれも世界経済の成長阻害要因になると見られ、実際、それが懸念されて市場は一斉売りに見舞われたわけだが、それをわずか10日ほどで株価に織り込んでしまったことになる。これは意外なほど短期間での消化であり、市場は今後をさほど悲観していないと見てよいだろう。米中対立が解消することはないものの、「緩和」はあるからだ。

それにしても、トランプ大統領には振り回される。中国もそうだろうが、われわれ投資家もトランプウォッチングなくしては投資できないほどだ。

●徹底した実利主義は素直に評価すべき

かつて、これほど市場に対して影響力を発揮した大統領はいない。

就任当初の評価は、史上最低最悪の大統領という見方がほとんどだった。ところが、実際には徹底的な実利主義で成果を常に意識した行動をとっており、中国の覇権拡大を阻止するそのやり方もかなり徹底したものだ。米国経済が好調をキープし続けていることは素直に認めるべきだろう。

要するに、経済が好調で株式市場が上昇するならそれは歓迎すべきこと。そのような状況を作り出している政権も高く評価してよく、批判的な姿勢はむしろ投資の観点からはマイナスに働いてしまう恐れがある。先行きに対して悲観的になってしまい、新値追いはもちろんのことリバウンド狙いの投資にも腰が引けてしまうからだ。

さて、いまはリバウンド狙い。これが有効であり、具体的には次のような銘柄を狙っていきたい。

まずはNEXT日経平均レバレッジ <1570> [東証E]だ。目先小反落もあり得るため、それを想定し、資金を2~3回に分けて投じたい。

そのほかの銘柄では、医療機関向け医療機器、設備販売に強いシップヘルスケアホールディングス <3360>EC向け決済サービスに公共料金の決済が加わるGMOペイメントゲートウェイ <3769>リチウムイオン電池用セパレーターの専業メーカーであるダブル・スコープ <6619> も目先の浅押しを見逃さないようにしたい。

化粧品日用品一般用医薬品卸首位のPALTAC <8283> も上がり切ってしまわないうちに投資しておきたい。

最後に新興銘柄を。はてな <3930> [東証M]、オリコン <4800> [JQ]が魅力的だ。

2019年5月17日 記

株探ニュース

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