話題株ピックアップ【夕刊】(1):ライフネット、神戸物産、ニトリHD

注目
2019年5月23日 15時11分

■ライフネット生命保険 <7157>  611円  +61 円 (+11.1%)  本日終値

ライフネット生命保険<7157>が大幅高で5日続伸。旧村上ファンド関係者が運営する投資会社エフィッシモ キャピタル マネージメントが22日の取引終了後、財務省に大量保有報告書を提出。これにより、エフィッシモのライフネット株式保有割合が5.19%となり、5%を超えたことが判明したことで、需給思惑からの買いが入ったようだ。なお、保有目的は純投資で、報告義務発生日は5月15日となっている。

■神戸物産 <3038>  4,925円  +200 円 (+4.2%)  本日終値

神戸物産<3038>が大幅反発、25日移動平均線をサポートラインとする上昇トレンドを継続し最高値圏を走っている。同社は食材を販売する「業務スーパー」を展開し、積極的な出店戦略で業績成長トレンドを続けている。22日取引終了後に発表した4月の全社売上高は前年同月比17.7%増の246億円と大幅な伸びを示し、営業利益は同67.4%増の15億5300万円と絶好調で、これを評価する形で買いに拍車がかかった。

■マルハニチロ <1333>  3,535円  +130 円 (+3.8%)  本日終値

マルハニチロ<1333>が続伸。地合い悪のなか底値離脱の動きをみせ25日移動平均線とのマイナスカイ離を解消している。市場では「ファーウェイ問題などで主力輸出株の半導体や電子部品セクターは資金を振り向けにくく、ディフェンシブで株価指標面でも割安感のある同社株など水産株に物色の矛先が向かっている。一部で養殖マグロの出荷拡大の計画が報じられており、今期業績の上振れ余地に期待する動きもあるようだ」(準大手証券ストラテジスト)としている。

■ニトリホールディングス <9843>  12,710円  +425 円 (+3.5%)  本日終値

ニトリホールディングス<9843>が3日ぶりに反発。22日の取引終了後に発表した5月度(4月21日~5月20日)の国内売上高で、既存店売上高が前年同月比5.6%増と3カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。5月度は、新生活を始めた後の買い足し需要などにより収納用品が好調だったほか、自社開発マットレス「Nスリープ」やテレビCMを放映した電動リクライニングソファ、オーダーカーテンキャンペーンを行ったウィンドウカバリングなどの売り上げが引き続き好調だった。なお、全店売上高は同8.6%増だった。

■西松屋チェーン <7545>  871円  +27 円 (+3.2%)  本日終値

西松屋チェーン<7545>は大幅続伸。22日の取引終了後に発表した5月度(4月21日~5月20日)の月次売上高速報で、既存店売上高が前年同月比7.5%増と13カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。ゴールデンウィーク期間中に「1000店舗達成大感謝セール」を実施したことで客数が同5.7%増となったことが貢献した。また、気温が上がり夏物衣料が好調に推移したほか、育児・服飾雑貨で粉ミルクや紙おむつなどの売り上げも伸びた。

■富士ソフト <9749>  4,655円  +135 円 (+3.0%)  本日終値

富士ソフト<9749>は25日移動平均線を足場に強調展開。組み込みソフト開発を手掛け、自動車やFA危機などの制御系ソフトで実績が高い。人手不足が顕著となるなかで、製造業の省人化投資需要が同社の収益にフォローの風となっている。19年12月期は営業3%増益の117億円を見込むが、豊富な受注残高を背景に上振れが有力視されている。株式需給面も買い残が少なく上値が軽い。

■永谷園ホールディングス <2899>  2,254円  +58 円 (+2.6%)  本日終値

22日、永谷園ホールディングス <2899> が発行済み株式数(自社株を除く)の0.11%にあたる2万株(金額で4392万円)を上限に、5月23日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

■森永乳業 <2264>  3,910円  +95 円 (+2.5%)  本日終値

森永乳業<2264>をはじめ、明治ホールディングス<2269>、日本ハム<2282>、カルビー<2229>、江崎グリコ<2206>など食品株が総じて高く、業種別値上がり率上位に食い込んでいる。全体相場は、米国の中国企業に対する輸出規制の動きなどが重荷となって、電機や機械など主力輸出セクターから内需系の銘柄に資金シフトの動きが観測される。景気先行きに不透明感があるなか、食品セクターは製品値上げが比較的しやすく収益に反映されやすい業態でもあり、内需のディフェンシブストックの位置づけで買いを集めている。

■ファンケル <4921>  2,864円  +56 円 (+2.0%)  本日終値

ファンケル<4921>が大幅続伸。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「2021年3月期にサプリメント事業の売上高営業利益率を11%に引き上げる」と報じられており、これを好材料視した買いが入った。記事によると、健康意識が高まる中国人消費者を中心に販売を伸ばすことで粗利益を増やし、19年3月期の8%から3ポイント向上させるという。また、品目数も減らして生産効率を高めるとしている。

■東洋紡 <3101>  1,241円  +21 円 (+1.7%)  本日終値

東洋紡<3101>は6日ぶりに反発。同社は22日取引終了後、帝人<3401>が持つ100%子会社のフィルム製造の帝人フィルムソリューション及びインドネシア帝人フィルムソリューションの全株式をそれぞれ取得し、子会社化することを発表した。今回の買収により、東洋紡は高機能フィルム製品の開発・生産能力や海外展開を強化し、フィルム事業基盤を一段と向上させる狙いがある。なお、取得価額は約100億円で、それぞれ特定子会社となる予定。

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