前週末24日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

注目
2019年5月27日 5時20分

■トラスト・テック <2154>  3,355円 (-255円、-7.1%)

東証1部の下落率2位。トラスト・テック <2154> が続急落。23日大引け後、株式の分布状況改善と流動性の向上を図ることを目的に60万株の立会外分売を実施すると発表したことが売り材料視された。分売株数が発行済み株式数の2.8%となり、株式の需給悪化を懸念する売りが向かった。なお、分売実施予定期間は5月30日から6月3日とし、分売価格は実施日前日の終値もしくは最終気配値を基準として決定するとしている。

■Jディスプレ <6740>  51円 (-3円、-5.6%)

東証1部の下落率8位。ジャパンディスプレイ <6740> が急落。24日付の日本経済新聞朝刊で「最大800億円の金融支援を予定する台中3社連合のうち、中国ファンドの嘉実基金管理グループが支援に慎重な姿勢を示している」と報じられており、これを弱材料視した売りが出たようだ。記事によると、スマートフォン向けパネルの事業環境が悪化するなか、JDIの経営に懸念を強めているためだという。なお、JDIでは23日、「当社が発表したものではなく、そのような事実はない。今回のリファイナンスの実行に関して引き続き変更がない旨の意向を表明いただいている」とのコメントを発表している。

■国際石開帝石 <1605>  904円 (-44.8円、-4.7%)

国際石油開発帝石 <1605> 、石油資源開発 <1662> 、JXTGホールディングス <5020> など原油関連株が総じて売られる展開。米原油在庫が約2年ぶりの高水準に積み上がったことや、米中摩擦激化を背景とした世界経済の先行きに対する懸念から前日のWTI原油先物価格は3ドル51セント安と急落、1バレル=57ドル91セントと心理的フシ目の60ドルラインを大きく下放れる格好となった。これを受けて米国株市場ではシェブロンやエクソンモービルなどのエネルギー関連株が売られ、全体指数の下げを助長、東京市場にもこの流れが波及している。

■マツキヨHD <3088>  3,190円 (-105円、-3.2%)

マツモトキヨシホールディングス <3088> が大幅安。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が23日付で、投資判断「ニュートラル」を継続し、目標株価を4300円から3600円へ引き下げたことが弱材料視されたようだ。同証券では、業績は底堅いとしながらも、「インバウンド需要の取り込み強化などによる既存店売上改善」「KPI管理推進による収益性改善」のハードルが高くなってきたことは否めないと指摘。業績予想を見直し、20年3月期営業利益予想は366億円から370億円へ引き上げた一方、21年3月期は同378億円から371億円へ、22年3月期は同392億円から383億円へ引き下げている。

■キッコーマン <2801>  4,995円 (-95円、-1.9%)

キッコーマン <2801> が反落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が23日付で投資判断「ニュートラル」を継続し、目標株価を6100円から5500円へ引き下げたことが弱材料視されたようだ。国内事業の高付加価値化戦略の進展が遅いことや北米事業のコスト環境が従来の想定以上に悪化していることを反映し、20年3月期の営業利益予想を415億円から402億円へ、21年3月期を同445億円から420億円へそれぞれ引き下げている。

※24日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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