前場に注目すべき3つのポイント~リターン・リバーサル中心で半導体株に買い戻し

市況
2019年6月7日 8時51分

7日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:リターン・リバーサル中心で半導体株に買い戻し

■前場の注目材料:3Dマトリクス、19/4期予想 営業損失22.67億円に

■参天薬、インド参入、眼科用医薬品を年内投入

■リターン・リバーサル中心で半導体株に買い戻し

7日の日本株市場は、米株高の流れから買い先行となろうが、これまで同様、次第にこう着感の強い相場展開が継続することになりそうだ。6日の米国市場ではNYダウが181ドル高と、上げ幅は縮めているものの、連日で3ケタの上昇をみせている。原油相場の上昇が好感されたほか、トランプ政権がメキシコとの移民政策を巡る交渉を進めるため、同国への関税引き上げ延期を検討していることが伝わり、引けにかけて堅調推移となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比140円高の20880円となり、朝方はこれにサヤ寄せする格好から買いが先行しよう。

また、AMDが7%を超える上昇となるなど、半導体株が堅調であることも支援材料になりそうだ。モルガン・スタンレーが投資判断を引き上げたことが材料視されているが、このところ半導体株に対してやや強気の見方が出てきている。ファーウェイ問題で揺れる中ではあるが、6月末のG20大阪サミット開催に向けて、いったんはポジションをニュートラルにする動きの流れも意識されるところであろう。

全体として令和相場入り後は内需先行の流れであったが、外部環境が不透明な中であったとしても、一旦はポジションを圧縮する観点からは、内需の利食いに対して、外需の買い戻しといった、リターン・リバーサルに伴うポジション圧縮が強まる可能性がありそうだ。

昨日の日経平均は小反落ではあったが、寄り付きが安値となるなど、底堅さは意識された格好ではある。もっとも、売買代金は1.8兆円と5営業日ぶりに2兆円を下回る薄商いであるほか、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>の2社で日経平均を支えている訳であり、全体としては方向感の掴みづらい不安定な状況であった。

本日は米雇用統計を見極めたいとする模様眺めムードもあろう。基本的にはオーバーウィークのポジションを取りに行く向きは皆無であり、昨日のような日本通信<9424>が出来高を伴って動意をみせるなど、短期筋の値幅取り狙いの資金は、低位の材料株に集中しやすいところでもある。

■3Dマトリクス、19/4期予想 営業損失22.67億円に

3Dマトリクス<7777>が発表した2019年4月期業績予想は、営業損失が22.67億円となり、従来計画の22.17億円から赤字幅が拡大している。ただし、コンセンサス(23億円の赤字)の範囲内である。契約一時金等の計上は見込まない事業収益予想に修正し、費用及び利益計上額の修正を行っており、純損失は25.54億円。

■前場の注目材料

・NYダウは上昇(25720.66、+181.09)

・ナスダック総合指数は上昇(7615.55、+40.08)

・シカゴ日経225先物は上昇(20880、大阪比+140)

・1ドル108円30-40銭

・SOX指数は上昇(1363.13、+18.03)

・VIX指数は低下(15.93、-0.16)

・米原油先物は上昇(52.59、+0.91)

・米長期金利は低下

・日銀のETF購入

・日銀追加金融緩和への期待

・米利下げ期待

・消費増税の延期観測

・株安局面での自社株買い

・NTT<9432>AIで被災予測、通信ケーブル、早期復旧、大災害も1週間早く

・参天薬<4536>インド参入、眼科用医薬品を年内投入

・日精工<6471>VWと協業、23年にもEPS開発

・シャープ<6753>生産移管、米向けパソコン、中国からベトナムに、米中摩擦対応

・千代建<6366>1兆円プロ受注、モザンビークLNG設備建設、米伊2社と協業

☆前場のイベントスケジュール

<国内>

・08:30 4月家計調査・消費支出(前年比予想:+2.6%、3月:+2.1%)

・08:30 4月毎月勤労統計・現金給与統計(前年比予想:-0.7%、3月:-1.3%)

<海外>

・特になし

《SF》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.