話題株ピックアップ【夕刊】(2):不二製油G、日立造、大林組

注目
2019年7月5日 15時16分

■不二製油グループ本社 <2607>  3,355円  +30 円 (+0.9%)  本日終値

不二製油グループ本社<2607>が3日続伸。この日の午前中、9月20日にリニューアルオープンする大丸心斎橋店本館地下2階フードホールに、「UPGRADE Plant based kitchen」(アップグレード プラントベースドキッチン、以下「アップグレード」)を出店すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。「アップグレード」は、世界初の特許製法であるUSS製法でつくられた新豆乳素材や、最近注目を集めている大豆ミートを使用したハンバーグや唐揚げ、ラザニア、サラダ、デザートなど幅広いメニューを提供するとしている。

■日立造船 <7004>  413円  +3 円 (+0.7%)  本日終値

日立造船<7004>が続伸し年初来高値を更新。4日の取引終了後、阪神高速道路(大阪市北区)から、阪神高速3号神戸線の上部耐震補強工事を受注したと発表しており、これが好感された。同工事は、阪神高速3号神戸線の大阪市西区立売堀4丁目から西淀川区佃6丁目付近までの約4キロメートルの区間で耐震補強を行うもので、請負企業である同社が、ゴム被覆チェーンやPCケーブルによる橋桁の連結、支承補強装置(水平力分担構造)の設置、橋脚梁の拡幅などを行うとしている。受注金額は52億5000万円で、工事期間は23年3月末までとなっている。

■大林組 <1802>  1,097円  +7 円 (+0.6%)  本日終値

大林組<1802>は小幅続伸。東海東京調査センターが4日付で、新規に投資判断「アウトパフォーム」、目標株価1400円でカバレッジを開始したことが好材料視されたようだ。同センターでは、20年3月期の営業利益を会社予想1500億円を上回る1690億円(前年比8.7%増)と予想。首都圏で都心3区を中心に大型再開発が計画されていることに加えて、関西で25年大阪・関西万博や統合型リゾートの建設及び関連需要が見込まれること、更にリニア中央新幹線や各種高速道路の建設など大型土木工事が活況なことなどがその背景にあるとしており、21年3月期も高水準の手持ち工事と堅調な受注などにより増益基調を維持すると見込んでいる。

■さくらリート <3473>  95,400円  +100 円 (+0.1%)  本日終値

J-REITは連日の人気化。東証REIT指数は一時1990.59まで上昇し、15年1月につけた1990.45の高値を更新。2007年12月以来、約11年7カ月ぶりの水準に値を上げた。米長期金利が1.94%前後に低下するなか、高利回りのJ-REITに見直し買いが流入している。さらに、さくら総合リート投資法人<3473>を巡りスターアジア不動産投資法人<3468>が合併提案を行い、初の敵対的M&Aが勃発したこともJ-REITの割安是正を促進させる要因となっている。さくら総合リートは4日、三井物産系の投資法人みらい<3476>との合併を目指すことを明らかにしている。

■TSIホールディングス <3608>  661円  -25 円 (-3.6%)  本日終値  東証1部 下落率9位

TSIホールディングス<3608>が反落。4日の取引終了後に発表した6月度の月次売上情報で、既存店売上高が前年同月比0.6%減となり、2カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。オンラインショップは同8.3%増となったものの、小売店が同3.2%減と前年割れが続いている。

■クスリアオキ <3549>  7,530円  -240 円 (-3.1%)  本日終値

クスリのアオキホールディングス<3549>は反落。4日の取引終了後に発表した20年5月期の連結業績予想で、売上高3000億円(前期比19.6%増)、営業利益150億円(同6.0%増)、純利益110億円(同3.3%増)と増収増益を見込んでいるものの、前日まで6日続伸していただけに、目先の材料出尽くし感から利益確定売りが出たようだ。今期は新規エリアへの進出も含め、更なるドミナント化に向けて88店舗(前期85店舗)のドラッグストアを新規に出店するほか、50薬局(同40薬局)のドラッグストア併設調剤薬局を開設する予定。また、品揃えの見直しや改装などで既存店の活性化を図り、販管費などの増加を吸収する見通しだ。なお、19年5月期決算は、売上高2508億8500万円(前の期比13.4%増)、営業利益141億4700万円(同19.3%増)、純利益106億4800万円(同20.7%増)だった。

■エービーシー・マート <2670>  6,900円  -80 円 (-1.2%)  本日終値

エービーシー・マート<2670>が続落。4日の取引終了後に発表した第1四半期(3~5月)連結決算は、売上高746億4800万円(前年同期比6.6%増)、営業利益143億1500万円(同3.9%増)、純利益98億1100万円(同2.4%増)と営業増益となったものの、材料出尽くし感から売りが優勢となった。国内外で37店舗の新規出店を行ったことに加えて、国内の既存店売上高が1.7%増と好調だったことが業績を牽引した。また、都心部の大型店を中心にスポーツアパレルや小物などの取り扱いを拡大し、シューズと共にトータルコーディネイトが可能なMD展開を進めたことが寄与したほか、カジュアルラインのスポーツシューズやファッションスニーカーの販売に注力したことや、キッズシューズの取り扱いを拡大したことも奏功した。なお、20年2月期通期業績予想は、売上高2783億円(前期比4.3%増)、営業利益452億円(同2.9%増)、純利益308億6000万円(同1.9%増)の従来見通しを据え置いている。

■マクドナルド <2702>  4,895円  -15 円 (-0.3%)  本日終値

日本マクドナルドホールディングス<2702>は底堅い。5日・25日移動平均線のゴールデンクロス目前で戻り足を強めている。同社が5日取引終了後に発表した6月の既存店売上高は前年同月比6.3%増と好調で43カ月連続で前年実績を上回った。株価は前日まで4日続伸しており、目先筋の利益確定売りも出たが、好調な月次売上高を評価する形で新たな買いが入りこれを吸収した。

■ソネットMN <6185>  943円  +150 円 (+18.9%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率3位

ソネット・メディア・ネットワークス<6185>はストップ高。同社は4日、ジェイアール東日本企画(東京都渋谷区)と連携し、デジタルチケットプラットフォーム「wallabee」の提供を開始すると発表。これが材料視されたようだ。「wallabee」は、従来の紙製チケットの販売・利用の流れをデジタル化してスマートフォンに集約することで、チケットサービスを提供する交通機関や商業施設・イベント主催者などの事業者と、チケットを購入する顧客の利便性を高めたデジタルチケットプラットフォーム。第1弾として19日から金沢市で実証実験を開始する。

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