話題株ピックアップ【夕刊】(2):サムライJP、フェニクスB、大泉製

注目
2019年7月8日 15時15分

■サムライJP <4764>  166円  +50 円 (+43.1%) ストップ高   本日終値

SAMURAI&J PARTNERS<4764>がストップ高。同社は情報システム構築を主力展開するが、企業向け投融資などで業容拡大を図っている。5日取引終了後に日本国内の大手アミューズメント企業と資金調達支援を目的としたアドバイザリー契約を締結したことを発表。これにより、7月から9月に約1億5000万円を売上計上する見込みとなった。これを材料視する形で短期資金が流入した。

■フェニックスバイオ <6190>  1,059円  +150 円 (+16.5%) ストップ高   本日終値

フェニックスバイオ<6190>がストップ高。株価は900円近辺で煮詰まりをみせていたが一気に人気化、気配値のまま4ケタ大台復帰を果たした。同社は広島大発のバイオベンチャーで、マウスの肝臓の70%以上がヒトの肝細胞に置き換えられたヒト肝細胞キメラマウスを使った受託試験サービスを展開し、その技術力を材料視する動きがある。最近では固相化トランスフェクション関連商品を手掛けるバイオベンチャーのサイトパスファインダー(東京都千代田区)との業務提携でマーケットの視線を集めた経緯がある。4月8日には1260円の年初来高値をつけているが、株価は足が軽く、早くもその水準も意識される局面に入った。

■大泉製作所 <6618>  724円  +100 円 (+16.0%) ストップ高   本日終値

大泉製作所<6618>がストップ高。車載用などを主力に温度センサーを製造販売しており、高い技術力に定評がある。今後、国内で次世代通信規格「5G」のインフラ整備が進んでいくことになるが、同社は5Gネットワークで使われる光通信半導体レーザーモジュール向けエレメントで中期的に高水準の需要を取り込んでいく可能性が高い。株価は2014年8月から9月にかけてごく短期間で株価を9倍化させた実績があり、ここ底値離脱の動きに乗る形で投資資金の流入が加速している。

■ユニフォームネクスト <3566>  2,040円  +229 円 (+12.6%)  本日終値

ユニフォームネクスト<3566>が大幅続伸し年初来高値を更新した。飲食店や医療、作業現場などの業務用ユニホームのネット販売事業を手掛ける。前週末5日取引終了後に発表された6月度月次業績速報では売上高が前年同月比27.2%増の4億9100万円となっており、これが好感された形で買いを呼び込んだ。

■エクスモーション <4394>  2,624円  +293 円 (+12.6%)  本日終値

5日に決算を発表。「上期経常は一転10%増益で上振れ着地」が好感された。

エクスモーション <4394> [東証M] が7月5日大引け後(15:40)に決算を発表。19年11月期第2四半期累計(18年12月-19年5月)の経常利益(非連結)は前年同期比10.1%増の9800万円に伸び、従来の32.6%減益予想から一転して増益で着地。

⇒⇒エクスモーションの詳しい業績推移表を見る

■FUJIKOH <2405>  544円  +49 円 (+9.9%)  本日終値

フジコー<2405>は続急伸、年初来高値更新となった。昨年12月初旬につけた535円の高値も抜いており、時価は2016年8月以来、約3年ぶりの高値圏にある。環境保全への意識が世界的に高まるなか、同社は建設廃棄物の中間処理や食品系廃棄物処理を手掛け、新電力分野ではバイオマス発電で実績が高く、テーマ買いの流れに乗っている。業績も19年6月期は営業利益段階で前期比57%増と急回復見通しにある。株主還元に前向きで自社株買いを推進、5月初旬には発行済み株数の4.84%相当の自社株取得枠の設定でマーケットの注目を集めた経緯がある。

■CEホールディングス <4320>  1,114円  +95 円 (+9.3%)  本日終値  東証1部 上昇率3位

CEホールディングス<4320>が急伸、900円台後半から1000円台前半にかけてのもみ合いを上放れてきた。同社は中小病院向けを中心に電子カルテシステムを開発しており、子会社を通じて積極展開する「ミライズ・エーズィー」は次世代の医療ビジネスに適合し、医療分野からの情報を健康情報基盤へ連携させることも可能とする有力商品として需要開拓が進んでいる。18年9月期営業利益は前の期比3.2倍の5億2600万円と急増したが、19年9月期も10%増の5億8000万円予想と成長トレンドに変化はない。市場では光通信<9435>が上位株主に入っていることを材料視する声も聞かれる。

■ソフトマックス <3671>  1,321円  +112 円 (+9.3%)  本日終値

ソフトマックス<3671>が続急騰。病院向けでウェブ型の電子カルテや会計システムなどを提供、高い競争力で会社側の想定以上の伸びを確保している。電子カルテ市場の拡大が続いているが、2017年時点で普及率はおよそ40%。今後は高齢化社会の進展に合わせ、ITによる業務効率化やデータの活用が必須となり、電子カルテを含めた医療情報システムの普及が加速する公算大で、同社の成長性に着目した買いが勢いを増している。19年12月期営業利益は前期比6割増益を見込む。20年12月期以降も高成長トレンドが続くとの見方が強まっている。

■ピーエイ <4766>  276円  +19 円 (+7.4%)  本日終値

ピーエイ<4766>が売買代金を大きく膨らませ急動意。全体相場は主力株中心に売りがかさみ軟調な地合いを印象づけるが、個人投資家を中心に値動きの軽い材料株への物色資金シフトが活発だ。そのなか、200円台で値ごろ感があり、4月から施行されている「改正出入国管理法」も絡み活躍余地が広がっている同社株に対する注目が高まっている。同社は求人サイトや無料求人誌の発行を手掛けるほか、人材派遣ビジネスも展開し業容拡大を図っている。特にベトナム人材のアプローチで業界を先駆しており、会社側ではこの強みを今後も生かしていく方針だ。また、人材サービス分野だけでなく、ベトナム越境EC支援事業を目的とするジョイントベンチャーも設立、既に業務をスタートさせており新たな買い材料として注目されている。

■ITbook <1447>  360円  +22 円 (+6.5%)  本日終値

ITbookホールディングス<1447>は商い急増のなか大幅高で7日続伸。同社は経営統合に伴い地盤調査改良技術にシステム開発分野の実力が加わる形となった。土木とITの融合で業界他社にはない強みを持つ点がポイント。官公庁案件に強く、安倍政権が推し進める国土強靱化で商機を捉えるとの見方が強まっている。20年3月期営業利益は前期比6倍の3億8900万円を見込んでおり、300円台の株価は値ごろ感がある。

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