話題株ピックアップ【夕刊】(3):豆蔵HD、テラ、バルクHD

注目
2019年7月9日 15時18分

■豆蔵ホールディングス <3756>  1,344円  +48 円 (+3.7%)  本日終値

豆蔵ホールディングス<3756>が動意。25日移動平均線を足場に上放れる兆しにあり、6月11日の年初来高値1390円奪回も視界に入れている。同社はIT人材を派遣してシステムの設計開発などを手掛ける情報化コンサルティングビジネスを手掛ける。M&Aで取り込んだ監視カメラ事業が収益に貢献するほか生産ライン向けIoTサービスなども軌道に乗っている。ソフトウェアを迅速に提供することを目的に主流化しているアジャイル開発でも先駆しており、技術力の高さがマーケットでも認知されつつある。

■テラ <2191>  250円  +8 円 (+3.3%)  本日終値

テラ<2191>は大幅高。8日の取引終了後、理化学研究所発のベンチャー企業で、NKT細胞(ナチュラルキラーT細胞)標的治療の技術開発を行う理研免疫再生医学(東京都千代田区)と事業提携に向けた基本合意を締結したと発表しており、これが好感された。今回の事業提携は、理研免疫再生医学のNKT細胞を標的としたがん免疫療法では、テラの強みである樹状細胞を用いていることから、事業シナジーが高いと判断したという。今回締結の基本合意に基づき、テラは理研免疫再生医学から技術・ノウハウの実施許諾を受け、理研免疫再生医学が提携する医療機関からがん治療用免疫細胞の加工を受託する予定としている。なお、19年12月期業績予想への影響は現在精査中としている。

■バルクホールディングス <2467>  570円  +18 円 (+3.3%)  本日終値

バルクホールディングス<2467>が高い。8日の取引終了後、子会社Strategic Cyber Holdings(東京都港区、以下SCH)が、東芝ITサービス(川崎市川崎区)へ「SIGA Platform」による人工知能(AI)を用いた制御システム向け初期障害検出サービスを供給すると発表しており、これを好材料視した買いが入っている。「SIGA Platform」は、イスラエルのSIGA OT Solutionsによる、既存の産業制御システムを停止させることなく、PLC(プログラマブル・ロジック・コントローラ)で処理される前の電気信号をAI・マシンラーニングにより検知・解析し、ICS(インシデント・コマンド・システム)における脅威を即座に特定することを可能とするソリューション。制御機器・システムの正確でリアルタイムな状態把握を可能とする同サービスは、イスラエル電力公社をはじめとする政府機関や企業での実績が評価され、世界各国で導入されており、SCHでは国内における「SIGA Platform」の導入拡大を目指すとしている。

■丸山製作所 <6316>  1,141円  +29 円 (+2.6%)  本日終値

8日、丸山製作所 <6316> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.4%にあたる7万1000株(金額で7895万円)を上限に、7月9日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

■ハブ <3030>  1,256円  +16 円 (+1.3%)  本日終値

ハブ<3030>はしっかり。8日の取引終了後に発表した6月度の月次速報で、既存店売上高は前年同月比17.1%減と4カ月ぶりに前年実績を下回ったが、織り込み済みとの見方が強い。6月1日から「HUB」ブランドで新グランドメニューの展開を開始し、それに伴いHUBブランド全店で新メニューを積極的におすすめ販売する「新グランドメニューキャンペーン」を実施したものの、前年の世界的スポーツイベントに伴う好業績の反動から売上高が減少したという。

■アイロムグループ <2372>  1,670円  +2 円 (+0.1%)  本日終値

アイロムグループ<2372>が高い。午前11時ごろ、ゲストロジックス・チャイナ社と細胞バンクや細胞治療などの先端医療サービスの提供を目的としたメディカルツーリズム事業について協業することで合意したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。ゲストロジックスグループは、カナダのトロントに本社を置き、旅客管理プラットフォームや旅客向け機内サービス機器の提供を行う会社。今回の協業では、同グループの中国拠点であるゲストロジックス・チャイナ社とともに、中国・香港から日本への渡航者を対象としたメディカルツーリズム事業を進める予定で、今後は両社で香港に子会社を設立することも視野に入れ協議を進めるとしている。

■プロパスト <3236>  157円  -26 円 (-14.2%)  本日終値

8日に決算を発表。「今期経常は19%減益へ」が嫌気された。

プロパスト <3236> [JQ] が7月8日大引け後(15:30)に決算を発表。19年5月期の経常利益(非連結)は前の期比28.5%増の8億6200万円に伸びたが、20年5月期は前期比18.8%減の7億円に減る見通しとなった。

⇒⇒プロパストの詳しい業績推移表を見る

■ロックオン <3690>  1,726円  -152 円 (-8.1%)  本日終値

ロックオン<3690>が5日ぶりに反落。同社はネット広告の効果測定などを中心にマーケティングサービスを手掛けるが、単価上昇による効果が発現し足もとの業績は好調に推移している。同社が8日取引終了後に発表した6月の全社売上高は前年同月比16.1%増と増収基調が継続。ただ、株価は好実態を織り込みここ水準を切り上げてきたこともあり、目先筋の利益確定売りを誘発した。

■一家DP <9266>  1,881円  -109 円 (-5.5%)  本日終値

一家ダイニングプロジェクト<9266>が反落。8日の取引終了後に発表した6月度の月次報告で、こだわりもん一家業態・屋台屋博多劇場業態の既存店売上高が前年同月比4.4%減と、2カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気されている。好調だった客数が同1.8%減と9カ月ぶりにマイナスになったことが響いた。なお、全店売上高は同20.8%増だった。

●ストップ高銘柄

システムソフト <7527>  125円  +30 円 (+31.6%) ストップ高   本日終値

アクセルマーク <3624>  732円  +100 円 (+15.8%) ストップ高   本日終値

など、3銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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