話題株ピックアップ【夕刊】(2):システナ、技研製、村田製

注目
2019年7月9日 15時16分

■システナ <2317>  1,830円  +2 円 (+0.1%)  本日終値

システナ<2317>が3日ぶりに反発。午前11時ごろ、ビジネスアプリプラットフォーム「Canbus.」が、IT導入補助金対象ツールに認定されたと発表しており、これが好材料視された。IT導入補助金は、認定を受けたIT導入支援事業者の指定ITツール(ソフトウェア)を新規で導入する場合、導入費用の2分の1以下(最大150万円未満)が補助される制度。今回の認定により、「Canbus.」導入の障壁が下がることから、商機拡大が期待されている。

■技研製作所 <6289>  3,285円  -390 円 (-10.6%)  本日終値  東証1部 下落率3位

8日に決算を発表。「3-5月期(3Q)経常は赤字転落」が嫌気された。

技研製作所 <6289> が7月8日大引け後(15:00)に決算を発表。19年8月期第3四半期累計(18年9月-19年5月)の連結経常利益は前年同期比2.6%減の32.3億円となり、通期計画の65億円に対する進捗率は49.7%にとどまり、5年平均の75.3%も下回った。

⇒⇒技研製作所の詳しい業績推移表を見る

■村田製作所 <6981>  4,920円  -100 円 (-2.0%)  本日終値

村田製作所<6981>、太陽誘電<6976>など電子部品株が全体相場に逆行し軟調な値動きを強いられている。前日の米国株市場でアップル株が投資判断引き下げなどの動きを背景に大きく値を下げた。昨秋発売のiPhone新機種の販売の苦戦が伝わっており、同社の有力サプライヤーである日本の大手電子部品株にも売りが先行する形となっている。

■日宣 <6543>  1,675円  +300 円 (+21.8%) ストップ高   本日終値

日宣<6543>はストップ高。同社はきょう、ピクセロット(イスラエル)のAIカメラを活用したスポーツ映像配信事業に関する共同実証実験を開始すると発表。共同実験に参加するのは同社のほか、朝日放送グループホールディングス<9405>、NTT傘下<9432>のNTT西日本、朝日新聞社(東京都中央区)、電通<4324>の5社。5G時代の到来で動画視聴環境が進展するなか、新たな配信ビジネスの創出につなげていくことなどが主な目的だとしている。

■大泉製作所 <6618>  826円  +102 円 (+14.1%)  本日終値

大泉製作所<6618>が連日の急騰。26週移動平均線をマドを開けて上回り、2月13日につけた年初来高値724円も約5カ月ぶりに更新した。安倍政権の政策フォローを背景に5Gの国内整備が今後加速する見通しにある。そうしたなか、同社が展開するエレメントが5Gネットワークで使用される光通信半導体レーザーモジュール向けに需要を伸ばす可能性があり、物色人気の原動力となっている。 株価は足が速く、2014年8月から9月にかけ、200円近辺にあった株価を1900円近くまで短期間で約9倍に大化けさせた経緯がある。

■ソフトマックス <3671>  1,449円  +128 円 (+9.7%)  本日終値

ソフトマックス<3671>が大幅高で3連騰。民間のIT投資需要は医療分野でも広がりをみせ始め、データ蓄積や業務の効率化を実現する電子カルテの市場が拡大傾向にある。同社は電子カルテを主力に医療情報システムを展開しており、今後の商機拡大が期待される状況。足もとの業績も急激な伸びを示しており、18年12月期の営業利益56%増に続き、19年12月期も59%増と高成長が継続する見通し。

■フェニックスバイオ <6190>  1,118円  +59 円 (+5.6%) 一時ストップ高   本日終値

フェニックスバイオ<6190>が続急伸。広島大発のバイオベンチャーで、マウスの肝臓の70%以上がヒトの肝細胞に置き換えられたヒト肝細胞キメラマウスを使った受託試験サービスを展開するほか、製薬会社向け販売も手掛けている。6月25日に固相化トランスフェクション関連商品を手掛けるバイオベンチャーのサイトパスファインダー(東京都千代田区)と業務提携し、サイトパスファインダーの製品を販売することを発表しており、今後の展開が注目されている。

■ジェイ・エス・ビー <3480>  4,650円  +245 円 (+5.6%)  本日終値  東証1部 上昇率4位

ジェイ・エス・ビー<3480>が4連騰し年初来高値を更新。東海東京調査センターが8日付で、投資判断を新規「アウトパフォーム」、目標株価5400円でカバレッジを開始したと発表しており、これを好材料視した買いが入ったようだ。同センターでは、学生専用マンションの退去時期は学生の卒業などによるものが多く、一般の賃貸住宅と比べ退去時期を把握しやすいほか、景気変動の影響を受けにくいため高い入居率が続くと評価。また、物件管理戸数については、土地オーナーの土地有効活用ニーズは旺盛であることなどから、毎期3000~4000戸程度の増加が続くと予想。これを背景に19年10月期の営業利益を32億円(前年比8.2%増、会社予想31億2100万円)、20年10月期は同34億円(同6.3%増)と増益が続くと予想している。

■ギークス <7060>  3,385円  +125 円 (+3.8%)  本日終値

ギークス<7060>が4連騰で底値離脱の動きをみせている。企業のIT投資需要は業務効率化で人手不足を補う目的が背景にあるが、この需要をビジネスとして捉える側もIT系人材の不足に頭を悩ませている。今後、中期的にはビッグデータや人工知能(AI)に精通した先端IT人材の不足がより顕著になるとみられており、これをテーマに新たな切り口でシステム開発周辺銘柄に着目する動きがでてきた。そのなか、同社は今年3月に東証マザーズに上場したニューフェイスで、フリーランスのIT人材を企業とマッチングさせる仲介ビジネスを手掛ける。IT人材は社員として囲い込む従来の形ではなく、フリーランス市場が拡大する傾向にあることから、同社の活躍余地が高まっている。このほかゲームの受託開発事業も収益に貢献しており、19年3月期は営業利益段階で前の期比46%増の5億5200万円と大幅な伸びを達成、20年3月期も前期比18%増の6億5000万円と成長トレンドが続く。

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