9日の米国市場ダイジェスト:NYダウ22ドル安、パウエル議長の議会証言を控えて様子見

市況
2019年7月10日 7時41分

■NY株式:NYダウ22ドル安、パウエル議長の議会証言を控えて様子見

米国株式相場はまちまち。ダウ平均は22.65ドル安の26783.49、ナスダックは43.35ポイント高の8141.73で取引を終了した。利下げ観測の後退が続いており、売りが先行。ハイテク株には買いが広がったものの、明日のパウエルFRB議長による議会証言を見極めたいとの思惑から小動きとなった。セクター別では、メディアや小売が上昇する一方で素材や電気通信サービスが下落した。

化学製品メーカーのスリーエム(MMM)は、一部アナリストによる投資判断引き下げを受け下落。ITサービスのIBM(IBM)は、ソフトウェアのレッドハット(RHT)の買収完了を発表し、改めて財務負担への懸念が浮上し売られた。一方で、クラフト商品市場のエッツィ(ETSY)は、35ドル以上の買い物客への配送無料計画を発表し上昇。SNSのフェイスブック(FB)は、バークレイズが割安で買いの好機であると指摘し堅調推移となった。

フィラデルフィア連銀総裁は、米経済及び労働市場が堅調であることから政策金利を変更する必要性は無いとの認識を示した。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:米債利回りの上昇を意識してドル続伸

9日のニューヨーク外為市場でドル・円は、108円73銭から108円93銭まで上昇し、108円86銭で引けた。米・5月JOLT求人件数が予想を下回ったためドル売りが強まったのち、米国債入札やハーカー米フィラデルフィア連銀総裁の発言「政策金利を変更する必要性見られない」で米債利回り上昇に伴うドル買いが再燃した。ユーロ・ドルは、1.1200ドルから1.1214ドルまで上昇し、1.1208ドルで引けた。

ユーロ・円は、121円85銭から122円06銭まで上昇。米中閣僚が電話会談したことた明らかになると、貿易交渉が継続するとの期待感にリスク選好の円売りが優勢となった。ポンド・ドルは、1.2443ドルから1.2477ドルまで反発。英国の成長見通しや金利見通しが引き下げられたためポンド売りが加速したのち、英議会が「合意ないEU離脱を阻止するための法案を支持」したとの報道を受けて、ポンド売りが一段落した。ドル・スイスは、0.9942フランから0.9923フランまで下落した。

■NY原油:小幅高で57.83ドル、米国とイランの関係悪化に対する警戒感残る

NY原油先物8月限は小幅高(NYMEX原油8月限終値:57.83 ↑0.17)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物8月限は前日比+0.17ドルの57.83ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは57.29ドル-59.10ドル。通常取引終了後の時間外取引で59.10ドルまで買われた。米国とイランの関係悪化に対する警戒感は消えていないため、安定的な原油供給が損なわれてしまう可能性があることが原油高につながっているようだ。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 29.35ドル +0.15ドル(+0.51%)

モルガン・スタンレー(MS) 43.78ドル +0.29ドル(+0.67%)

ゴールドマン・サックス(GS)207.77ドル +2.02ドル(+0.98%)

インテル(INTC) 47.75ドル -0.07ドル(-0.15%)

アップル(AAPL) 201.24ドル +1.22ドル(+0.61%)

アルファベット(GOOG) 1124.83ドル +8.48ドル(+0.76%)

フェイスブック(FB) 199.21ドル +3.45ドル(+1.76%)

キャタピラー(CAT) 134.29ドル -0.55ドル(-0.41%)

アルコア(AA) 22.22ドル -0.08ドル(-0.36%)

ウォルマート(WMT) 112.88ドル +0.16ドル(+0.14%)

スプリント(S) 6.84ドル -0.03ドル(-0.44%)

《SF》

提供:フィスコ

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