前場に注目すべき3つのポイント~しばらくは個別材料での物色が中心に
17日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:しばらくは個別材料での物色が中心に
■前場の注目材料:ザイン、2Q業績修正 営業損失は2.18億円から9400万円に上方修正
■グリコ、液体ミルク、子育て世代に好評、当初計画の3倍出荷も
■しばらくは個別材料での物色が中心に
17日の日本株市場は、こう着ながらもやや弱含みの相場展開になりそうだ。16日の米国市場は決算発表本格化で模様眺めムードが強い中、トランプ米大統領が、自分が望めば中国からの輸入品に追加関税を課すことができるとあらためて述べたことが嫌気された。また、原油相場の下落なども重石となっている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比25円安の21475円。円相場は1ドル108円20銭台で推移している。
NYダウは23ドル安と小幅な下落ではあるが、シカゴ先物にサヤ寄せする格好から支持線として意識されている21500円を割り込んでの推移となる可能性があるため、売り一巡後の底堅さを見極めることになりそうである。昨日の日経平均は5日線を挟んでのこう着感の強い相場展開が続いた。テクニカル面では25日線、75日線が支持線として意識されやすいが、5日線に抑えられる動きが続くようだと、25日線、75日線辺りが強く意識されてくるだろう。そのため、引き続き節目の21500円処での底堅さを見極めたいところではある。
米国ではゴールドマン・サックス・グループ、JPモルガン・チェース、ウェルズ・ファーゴ等、金融株の決算が発表された。ゴールドマン、JPモルガンは上昇する一方で、ウェルズ・ファーゴは下落しており、中立要因になる。決算内容を見極めたいとの模様眺めムードも強かったとみられるが、決算への期待感は高まっていないこともあり、決算内容というよりは通過材料といった格好になりそうである。
方向感の掴みづらい相場環境の中ではあるが、昨日は決算などを手掛かりとした中小型株の一角への資金集中がみられている。また、材料が出ていたそーせい<4565>は、14%を超える上昇をみせている。商いの膨らみづらい需給状況ではあるが、個人主体の物色意欲は根強く、しばらくは個別材料での物色が中心になりやすいだろう。
その他、今週末に迫った参院選については、自民、公明両党は改選124議席の過半数63議席を超える勢いをみせているとの世論調査の結果が伝えられている。安定政権運営への期待にもつながりそうであり、次第に政策に絡んだ物色も意識されてくる可能性がありそうだ。
■ザイン、2Q業績修正 営業損失は2.18億円から9400万円に上方修正
ザイン<6769>は、第2四半期業績予想の修正を発表。売上高は前回発表予想の19.92億円から20.97億円、営業損失は2.18億円の赤字から9400万円の赤字に上方修正している。売上高がLSI事業で前期比減少した一方、前期末にM&Aを行い抜本的に強化したAIOT事業(AI/IoTやモバイル通信を含むシステム・ソリューション提供事業)が順調に推移した。
■前場の注目材料
・1ドル108円20-30銭
・日銀のETF購入
・日銀追加金融緩和への期待
・株安局面での自社株買い
・米早期利下げ観測
・グリコ<2206>液体ミルク、子育て世代に好評、当初計画の3倍出荷も
・みずほ<8411>新システム全面稼働、信頼回復大きく前進
・GSIクレオス<8101>深遠商事へ出資、プラスチック再生参入
・島津製<7701>水中光無線通信、空と陸にも展開
・帝人<3401>低速EVを軽量化、豪社と要素技術開発へ
・宇部興<4208>タイ増強、PCDの年生産能力、現行比2倍の年8000トンに
☆前場のイベントスケジュール
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《SF》
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