この記事はプレミアム会員限定です

すご腕投資家さんに聞く「銘柄選び」の技 ろくすけさんの場合-最終回

特集
2019年7月18日 11時40分

お楽しみ投資なのに、半年で660万円の含み益を生んだ技

登場する銘柄

やまみ<2820>、アリアケジャパン<2815>、アクシーズ<1381>

筆者:福島由恵
金融機関出身のフリーライター。株式、投資信託、不動産投資などを中心とした資産形成に関連する記事執筆を主に担当。相続、税金、ライフプラン関連も数多く執筆。

ろくすけろくすけさん(ハンドルネーム・40代・男性)のプロフィール:
投資歴約20年の元サラリーマン投資家。現在は専業。「多くの人がまだ気づいていない潜在的・本源的価値を見出す」をモットーに企業研究に励み、長期投資を志す。2008年サブプライム問題での相場低迷時に日本株の割安感に着目。投信積み立てから個別株に軸足を移して以降、一歩一歩資産拡大を遂げている。現在の運用資産額は約3億円で、この他にキャッシュで買った自宅も保有。

ろくすけさんの1回目から読む

ろくすけさんの2回目から読む

ろくすけさんの3回目から読む

「10年で2倍を目指していたら、10倍になってしまった」ろくすけさん(ハンドルネーム)のシリーズは今回が最終回になる。締めくくりは、お楽しみ狙いで投資したのに1年もたたないうちに約660万円の含み益をもたらしてくれた「地方お楽しみ投資」枠の話を紹介する。

多くの個人投資家と同様に、ろくすけさんも投資のストレスを緩和するのを目的に「お楽しみ」で保有している銘柄がある。「お楽しみ投資」の代表格に株主優待があるが、ろくすけさんの場合は「地方銘柄」だ。地方で開かれる株主総会などに出席がてら、趣味の旅行を兼ねられるようにと選んだ銘柄だ。

その一角を占めるのが畜産系エキスを製造するアリアケジャパン <2815> だ。選んだ理由の1つは、長崎県で株主総会があること。同社は東京都に本社を置くが、発祥の地は長崎県。今年6月に行われた株主総会は、長崎県佐世保市に隣接する佐々町にある同社の九州第2工場で開催された。

もちろんろくすけさんは出席。同時に開かれた工場見学をしたあとに、佐世保や雲仙、島原の県内各所に足を伸ばし、温泉や地域の名産を堪能した。

■アリアケジャパン <2815> の株主総会と工場見学で訪れた長崎県

アリアケジャパンの株主総会と工場見学

注:アリアケジャパンの工場(左上)と佐世保で食べたあじ(左下)、観光で訪れた島原市の湧水庭園「四明荘」

アリアケジャパン <2815> を含め、ろくすけさんが「地方お楽しみ」枠で保有している銘柄は足元で11。その一覧が下の表だ。

地方お楽しみ枠で保有する11銘柄

表の左部分に示しているように11銘柄を保有する目的は、大きく2つに分かれている。1つはアリアケジャパン <2815> を含む上の3つで、これらは当初の「お楽しみ」に値上がり期待も加わっている。保有株数はいずれも1000株以上になる。

上から4番目にある全国各地の製菓会社を傘下に抱える寿スピリッツ <2222>以下の8銘柄は、地方での株主総会出席をメーンとしたお楽しみ主体。保有株数は最低売買単位の100株に留めている。

表を見て分かるように、今年6月末時点で11銘柄中10銘柄が含み益を出している。全体のパフォーマンスは半年程度で30%増になっている。保有銘柄の多くは今年5月以降だが、総じて全体相場が冴えない中で絶対リターンをゲットしている。

その理由は、地方に行ければ何でも良いと選んでいるわけではないから。ではどのようにお楽しみ銘柄を選んでいるのかを、次のページから見ていこう。

※当該情報は、一般情報の提供を目的としたものであり、有価証券その他の金融商品に関する助言または推奨を行うものではありません。

次ページ:お楽しみ銘柄好調のポイントは?

<     >

こちらは株探プレミアム限定記事です。プレミアムプランをご契約して読むことができます。
株探プレミアムに申し込む (初回無料体験付き) プレミアム会員の方はこちらからログイン
プレミアム会員になると...
株価情報をリアルタイムで提供
企業業績の表示期数を拡大
限定コラムが読み放題

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.