話題株ピックアップ【夕刊】(2):トヨタ、アカツキ、LINE

注目
2019年7月19日 15時20分

■トヨタ自動車 <7203>  7,121円  +146 円 (+2.1%)  本日終値

トヨタ自動車<7203>は頑強な値動き。株価は5日移動平均線を足場に強調展開を続けていたが、ここにきて円高が進んでいることが警戒されている。米早期利下げ期待が高まるなか、日米金利差縮小思惑から外国為替市場では円が買われ、足もとは1ドル=107円台前半のドル安・円高で推移、輸出採算の悪化に対する思惑は買いを手控えさせる要因となる。同社の第1四半期決算は8月2日を予定しており、これを見極めたいとの思惑も漂う。

■アカツキ <3932>  7,490円  +150 円 (+2.0%)  本日終値

アカツキ<3932>が反発。18日の取引終了後、欅坂46・日向坂46の公式音楽アプリ「UNI’S ON AIR(ユニゾンエアー)」の事前登録開始を発表しており、これが好感された。同アプリは、欅坂46や日向坂46の人気楽曲をライブ映像で多数収録し、ライブの興奮や圧倒的なパフォーマンスをリズムゲームで体験することができるという。サービス開始予定など詳細は今後発表される予定となっている。

■LINE <3938>  3,060円  +60 円 (+2.0%)  本日終値

LINE<3938>が反発。株価が安値圏にあるなか、全体相場の地合い改善を背景に値ごろ感などが意識されているもよう。また18日に、グループ会社が提供しているスコアリングサービス「LINE Score」の登録ユーザーが100万人を突破したと発表していることが材料視されている面もあるようだ。「LINE Score」は、人工知能(AI)を活用したLINE独自のスコアリングモデルを活用しており、LINEのユーザーであれば誰でも利用可能なスコアリングサービス。6月27日のサービス開始以来、スコア登録ユーザーは順調に拡大し、7月15日に100万人を突破した。

■国際石油開発帝石 <1605>  951.2円  +16.1 円 (+1.7%)  本日終値

国際石油開発帝石<1605>は反発。18日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近物が前日比1.48ドル安の1バレル=55.30ドルと下落した。米国のガソリン在庫が増加していることなどが警戒材料となっている。ただ、トランプ米大統領は18日、ホルムズ海峡で米海軍の艦艇がイランの無人機を撃墜したと発表。イラン情勢の緊迫化とともに、原油価格の先行きには強弱感が対立している。こうしたなか、国際帝石は全般相場が上昇するなか買い先行となった。

■アズワン <7476>  9,570円  +140 円 (+1.5%)  本日終値

アズワン<7476>が反発。18日の取引終了後、EMシステムズ<4820>が提供する「EMオンラインSHOP」に取扱商品の掲載を開始したと発表しており、これを好感した買いが入った。「EMオンラインSHOP」に、医療・介護の現場で使用する備品・消耗品を中心とするアズワン取扱商品の掲載を開始したとしており、販路の拡大につながると期待されている。

■アサヒ <2502>  5,038円  +72 円 (+1.5%)  本日終値

アサヒグループホールディングス<2502>が反発。ウォール・ストリート・ジャーナルがこの日、「ビール世界最大手アンハイザー・ブッシュ・インベブ(ABインベブ)は、韓国やオーストラリア、中米の事業部門の売却を検討している」と報じ、豪州事業の売却先に、同社が浮上しているとあることから、思惑的な買いが入ったようだ。

■レッグス <4286>  1,951円  +154 円 (+8.6%)  本日終値  東証1部 上昇率5位

マーケティング支援のレッグス <4286> が急伸し上場来高値を更新した。18日大引け後、19年12月期上期(1-6月)の連結経常利益を従来予想の4億円→6.9億円に73.3%上方修正。従来の5.7%減益予想から一転して63.4%増益を見込み、2期連続で上期の過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。飲料・外食メーカー向けプレミアムグッズの企画・製作、流通・カフェ物販や化粧品メーカー向け店舗設計などの受注が好調で、売上高が計画を上回ったことが利益を押し上げた。なお、通期の経常利益は従来予想の11億円(前期は10.8億円)を据え置いた。

■Jストリーム <4308>  553円  +35 円 (+6.8%)  本日終値

Jストリーム<4308>が急反発。18日の取引終了後、動画配信プラットフォーム「J-Stream Equipmedia」が、ALBERT<3906>のAI・高性能チャットボット「スグレス」とのシステム連携を開始したと発表しており、これを好感した買いが入った。「スグレス」は、よくある質問と回答を登録しておくことで、チャットボットがユーザーからの質問にテキストや画像で自動回答するサービス。今回「スグレス」に「J-Stream Equipmedia」が連携することにより、回答方法に動画が加わることになり、テキストや画像での回答だけではなく、動画での視覚的な情報の伝達が可能となり、例えばBtoCでの場合、顧客が製品について知りたい際に、製品の使い方やプロモーション情報を動画で伝えることが可能になるとしている。

■ベストワンドットコム <6577>  3,360円  +210 円 (+6.7%)  本日終値

ベストワンドットコム<6577>が後場上げ幅を拡大。午後1時30分ごろ、クルーズ予約サイト「ベストワンクルーズ」に、新たに「オーシャニア・クルーズ」のコース自動生成、空室・料金のシステム連携による自動反映が実装されたと発表しており、これを好材料視した買いが入った。「オーシャニア・クルーズ」は、高級感とカジュアルさを持ち合わせた正装不要の上級プレミアム客船で、世界各地の人気の高い港に中型の豪華客船で寄港している。今回のシステム連携により、「ベストワンクルーズ」とのシステム連携は12社目となり、人の手によらず自動的に、オーシャニアクルーズ全6船の航路、空室情報がwebサイトに登録され、7月19日から閲覧可能となったとしている。

■テックファム <3625>  1,313円  +81 円 (+6.6%)  本日終値

テックファームホールディングス<3625>が大幅反発。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「2022年6月期をメドに、売上高営業利益率を15%に引き上げる方針だ」と報じられており、これが好材料視された。記事によると、システム開発の採算を改善するほか、利益率の高い自社サービスの比重を高めるという。18年6月期実績と比べて6ポイントほど改善することになり、収益力効果への期待から買われている。

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