話題株ピックアップ【夕刊】(3)東エレク、LCHD、システム情報

注目
2019年7月29日 15時25分

■東京エレクトロン <8035>  18,150円  -145 円 (-0.8%)  本日終値

東京エレクトロン<8035>は続落。同社が26日取引終了後に発表した19年4~6月期決算は営業利益が前年同期比41%減の425億5200万円と低調だった。米中貿易摩擦の影響などによる半導体設備投資需要の減速が響いた格好となった。株価はここ最近米株市場主導の半導体関連株人気に乗って戻り足を強めていたが、足もと米国株市場でフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が安かったことなどもあり、目先筋の利益確定売りが出やすいタイミングでもあった。

■LCホールディングス <8938>  1,549円  +260 円 (+20.2%) 一時ストップ高   本日終値

LCホールディングス<8938>が急伸し一時、ストップ高の1589円に買われた。前週末26日の取引終了後、主要株主である本荘良一氏及び法人1社個人3人などが保有する株式の全てが、市場外の相対取引で普済堂(東京都渋谷区)に対して譲渡されたと発表しており、これを好材料視した買いが入った。これに伴い、普済堂は31.23%を所有する筆頭株主となる。

■環境管理センター <4657>  906円  +150 円 (+19.8%) ストップ高   本日終値

環境管理センター<4657>がストップ高。同社は環境測定や分析などを行うほか、環境経営支援などのコンサルタントを手掛けるが、足もとの業績は各部門とも好調に推移している。同社は26日取引終了後、19年6月期業績の修正を発表、営業利益は従来予想の1億円から1億7000万円に大幅に上方修正しており、これを材料視する買いを呼び込んだ。

■エスティック <6161>  6,740円  +940 円 (+16.2%) 一時ストップ高   本日終値

エスティック <6161> [東証2]が急反騰、一時ストップ高。26日大引け後に発表した20年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比63.4%増の6.4億円に拡大して着地したことが買い材料視された。国内を中心に自動車用ネジ締め工具ハンドナットランナーやネジ締め付け装置の販売が好調だったことが寄与。上期計画の10億円に対する進捗率は64.1%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。併せて、発行済み株式数の8.84%にあたる26万株(金額で13.6億円)を上限に自社株TOB(株式公開買い付け)を実施すると発表したことも評価材料となった。

■NTTDイン <3850>  3,190円  +399 円 (+14.3%)  本日終値

NTTデータ・イントラマート<3850>がマドを開け急騰。一時370円以上の上昇をみせ、5月7日以来の3100円台に歩を進めた。NTTグループに属し、クラウドサービス「Accel-Mart」を展開し売り上げを伸ばしているほか、RPA分野にも積極的に踏み込んでおり、企業のIT投資需要を取り込んでいる。そうしたなか、同社が26日取引終了後に発表した19年4~6月期決算は営業利益が前年同期比73%増の2億400万円と急増、これを材料視する買いを呼び込んだ。

■イントラスト <7191>  721円  +84 円 (+13.2%)  本日終値  東証1部 上昇率2位

イントラスト<7191>は商いを大きく膨らませ急騰、13%高の721円まで買われ年初来高値を更新した。家主向け家賃債務保証を主力に総合保証サービスを手掛けるが、好調な需要を捉え収益に反映させている。同社が26日取引終了後に発表した19年4~6月期決算は営業利益が前年同期比27.4%増の2億3800万円と大幅な伸びを確保、これが株価を強く刺激する格好となった。

■ホクシン <7897>  150円  +12 円 (+8.7%)  本日終値  東証1部 上昇率4位

ホクシン<7897>が急騰。低位株ならではの物色人気となり一時23%高の170円まで買われ、大幅に年初来高値更新となった。兼松系で建材向け中心にMDF(中質繊維板)を手掛ける。同社が26日取引終了後に発表した19年4~6月期決算発表では、最終利益が前年同期比2.1倍の4100万円と大きく伸び、上期計画の2000万円を超過した。これを手掛かり材料に短期筋の買いが流入した。

■エノモト <6928>  894円  +65 円 (+7.8%)  本日終値  東証1部 上昇率6位

エノモト<6928>が急反発。株価は一時12.8%高の935円に買われた。同社はリードフレームやコネクター用部品事業を手掛ける。大型ディスプレイ及びアドバタイズメント等の設備向けLED用リードフレーム事業が昨年末以降、在庫調整に転じたことで株価の調整も余儀なくされたが、足もとではIC・トランジスタ用リードフレームやコネクター用部品の自動車向け需要が堅調。前週末の26日取引終了後に発表された20年3月期第1四半期(4~6月)の決算では、売上高が前年同期比13.2%増の55億3100万円、営業利益が同14.1%増の3億600万円と2ケタの増収増益となっている。また、時価でPBRが0.4倍台、配当利回りが3.8%台も投資妙味があるとの見方もある。

■システム情報 <3677>  1,228円  +88 円 (+7.7%)  本日終値  東証1部 上昇率7位

システム情報<3677>は大幅高で1200円台に買われ約2週間ぶりに上場来高値を更新した。金融・通信業界向けを中心にソフトの受託開発を展開する独立系SIで、人工知能(AI)を活用したコグニティブサービスやRPA、クラウドビジネス、サイバーセキュリテイー分野など先端IT分野に特化した経営戦略で業績は16年9月期以降、トップライン、利益ともに著しい伸びをみせている。株価は年初から2.6倍の大化けを果たしているが、なお継続的な資金流入が観測され足が軽い。

●ストップ高銘柄

東葛ホールディングス <2754>  534円  +80 円 (+17.6%) ストップ高   本日終値

メディア工房 <3815>  552円  +80 円 (+17.0%) ストップ高   本日終値

など、3銘柄

●ストップ安銘柄

アジャイル <6573>  1,109円  -300 円 (-21.3%) ストップ安   本日終値

など、1銘柄

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