UMNファーマ---2Qは第3回開発マイルストーン条件を達成

材料
2019年8月1日 14時32分

UMNファーマ<4585>は7月31日、2019年12月期第2四半期(2019年1月-6月)決算を発表した。売上高が前年同期比6.7%減の0.50億円、営業損失が3.42億円(前年同期は3.05億円の損失)、経常損失が3.43億円(同3.07億円の損失)、四半期純損失が3.44億円(同3.88億円の損失)となった。

次世代バイオ医薬品自社開発事業について、2019年5月22日に、塩野義製薬<4507>と締結した資本業務提携契約にてあらかじめ定められた半年毎の成果達成状況に基づき、第3回開発マイルストーン条件を達成したことを確認、当第2四半期において当該マイルストーンに係るフィーを受領した。7月31日現在においては、秋田工場にて複数回の小スケールでの試験製造を経て、新規基盤技術の開発候補品に対する適応確認のため、第1四半期から開始した600Lフルスケール培養槽を用いた試験製造を複数回実施し、必要なデータを取得し、目的とするタンパク質の発現に対する適応を確認した。基盤技術整備は最終整備段階へ進んでいる。開発候補品の基礎的研究については、アジュバントの選択に関する検討及び製剤デリバリー技術の適用に関する検討を進めている。優先して検討を進めている開発候補品については、製剤パッケージを概ね確定し、開発計画の検討に入る等、開発候補品の選定に係る検討が進展しており、塩野義製薬株式会社と提携第2フェーズに向けた協議を開始した。また、国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所と締結した、医薬健栄研が保有する新規アジュバントシーズ及び同社が保有するワクチン等製造技術を融合し、新規ワクチンをはじめ最先端バイオ医薬品を創出することを目的とする共同研究を、2020年6月末まで期間を延長している。

バイオ医薬品等受託製造事業においては、塩野義製薬との提携第1フェーズに係る業務に専念する義務を負っているのに加え、当面の間、提携第2フェーズ移行を最優先課題として、提携第1フェーズの研究開発活動に経営資源を集中しているため、新たな案件の受注等はなかった。新規開発パイプラインの導入については、これまでの大学及び公共研究機関との受託の実績から、研究段階の製造受託にとどまらず、製品化も想定した案件候補も出てきており、新規開発パイプラインの導入経路の一つとして積極的に取り組んでいる。

2019年12月期通期の業績予想については、売上高が前期比3.5%減の1.00億円、営業損失が8.87億円、経常損失が8.91億円、当期純損失が8.93億円とする期初計画を据え置いている。当該業績予想は、塩野義製薬との提携第1フェーズに係る開発マイルストーン条件達成を前提とした売上計画、及び当該マイルストーン条件を達成することを目的とした研究開発費及び一般管理費等の計画に基づき策定している。一方、提携第2フェーズへの移行が合意に至った場合、経済条件、その他の合意内容等により、売上高をはじめとする業績予想値が大きく変動する可能性があるとし、業績予想の修正の必要性が生じた場合は、速やかに開示するとしている。

《SF》

提供:フィスコ

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