話題株ピックアップ【夕刊】(2):NEC、アドテスト、トヨタ
■ミルボン <4919> 5,620円 +280 円 (+5.2%) 本日終値
31日に決算を発表。「4-6月期(2Q)経常は8%増益」が好感された。
ミルボン <4919> が7月31日大引け後(15:00)に決算を発表。19年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結経常利益は前年同期比2.8%増の28.2億円となったが、通期計画の61.9億円に対する進捗率は45.6%となり、5年平均の46.9%とほぼ同水準だった。
■イエローハット <9882> 1,469円 +72 円 (+5.2%) 本日終値
31日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は33%増益で着地」が好感された。
イエローハット <9882> が7月31日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比33.4%増の24.2億円に拡大し、4-9月期(上期)計画の44億円に対する進捗率は55.0%となり、5年平均の52.5%とほぼ同水準だった。
■三井E&S <7003> 1,008円 +47 円 (+4.9%) 本日終値
三井E&Sホールディングス <7003> が急反騰。7月31日大引け後に発表した20年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比31.1%増の39.7億円に拡大して着地したことが買い材料視された。エンジニアリング部門の営業損益が前年同期の11.1億円の赤字から11.9億円の黒字に急浮上したことが寄与。円高が進んだことで海外現地工事費が減少したことなどが損益改善の要因となった。
■NEC <6701> 4,695円 +215 円 (+4.8%) 本日終値
NEC<6701>が3日ぶり急反発。一時5.4%高の4720円と値を飛ばし年初来高値更新、時価はリーマン・ショック直前の2008年9月以来の高値圏にある。同社が31日取引終了後に発表した19年4~6月期決算は営業損益が54億1700万円(前年同期は107億円の赤字)と黒字化を果たした。事前の市場コンセンサスでは赤字見込みにあったことでポジティブサプライズとなった。同社が積極的に取り組んでいる工場再編や人員削減などの収益構造計画の効果が発現しており、これが収益に反映される格好となった。
■ノジマ <7419> 1,840円 +81 円 (+4.6%) 本日終値
ノジマ <7419> が急反発。7月31日大引け後に発表した20年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比15.0%増の41.1億円に伸びて着地したことが買い材料視された。主力の家電専門店でエアコン、冷蔵庫、洗濯機、パソコンなどが好調だったことに加え、コンサルティングセールスが奏功し、利益率の高い新商品や白物家電の販売が伸びたことが寄与。生産性の向上が進み、インターネット事業の採算が改善したことも大幅増益に貢献した。
■千代田化工建設 <6366> 305円 +11 円 (+3.7%) 本日終値
千代田化工建設<6366>が後場プラス圏に浮上し、一時9%高となった。同社はきょう正午に、20年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。営業損益が90億7600万円の黒字(前年同期は33億7600万円の赤字)に浮上したことが好感されているようだ。米国で遂行中のキャメロンLNGプロジェクトで顧客と新たな契約条件で合意し、この契約に基づくインセンティブボーナスの達成などによる採算の改善や、その他の手持ち案件が着実に進行したことが主な要因だとしている。なお、売上高は864億7100万円(前年同期比7.6%減)で着地。通期業績予想は売上高3900億円(前期比14.1%増)、営業損益は120億円の黒字(前期は1997億9500万円の赤字)とする従来計画を据え置いている。
■テクマトリックス <3762> 2,253円 +67 円 (+3.1%) 本日終値
テクマトリックス<3762>が全体下げ相場に抗して続伸し、年初来高値を更新。25日移動平均線を足場に上値指向を強めている。同社はITシステム構築を手掛け、標的型攻撃などサイバー攻撃の脅威が高まるなかセキュリティ関連機能で優位性を持つ負荷分散装置などで強みを持ち、収益に反映させている。医療分野向けクラウドサービスなども好調だ。同社が31日取引終了後に発表した19年4~6月期決算は営業利益が前年同期比58%増の5億5900万円と大幅な伸びを達成しており、これを材料視する買いを引き寄せた。
■アドバンテスト <6857> 4,335円 +65 円 (+1.5%) 本日終値
アドバンテスト<6857>が異彩の強さを発揮。きょうは125円高の4395円まで買われ年初来高値を更新。時価は2007年8月以来12年ぶりの高値圏にある。前日の米国株市場では半導体関連株が売り込まれ、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も3.2%安とNYダウやナスダック総合指数を大幅に上回る下げをみせた。取引時間終了後に発表された半導体大手クアルコムの4~6月期決算も低調で、同社株は時間外取引で大きく値を下げた。東京市場でも半導体関連銘柄への逆風が意識されたが、アドバンテはその流れを断ち切って上値を指向する強さをみせている。前週25日にストップ高に買われる人気となったが、その際に空売りを呼び込んでおり、直近は信用売り残が急増し信用倍率は0.2倍台。これ以外に機関投資家による貸株調達に伴う空売りが入っていることも想定され、目先は踏み上げ相場の様相にある。
■トヨタ自動車 <7203> 7,092円 +68 円 (+1.0%) 本日終値
トヨタ自動車<7203>が買い優勢の展開。FOMCで約10年半ぶりの利下げが決定されたが、その後のパウエルFRB議長の記者会見で、今後も積極的な利下げが継続するとの観測が後退、日米金利差縮小を背景としたドル安・円高の思惑も修正され、外国為替市場では1ドル=109円台に入る円安に振れた。これを受け為替感応度の高い同社株は輸出採算悪化への懸念が薄まり、株価にポジティブに作用した。なお、同社の今期想定為替レートは1ドル=110円であり、実勢は依然として収益面で下方修正圧力が働いている。
株探ニュース