コニシ---1Q増収増益、ボンドは堅調に推移
コニシ<4956>は7月31日、2020年3月期第1四半期(19年4月-6月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比3.0%増の313.98億円、営業利益が同4.4%増の11.75億円、経常利益が同1.0%増の12.28億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同8.7%増の7.76億円となった。
ボンドの売上高は前年同期比1.4%増の119.64億円、営業利益は同0.1%増の8.65億円となった。一般家庭用関連においては、100円均一ショップ、ホームセンターやコンビニエンスストアの主要な販売ルートでの売上は堅調に推移した。住宅関連においては、新設住宅着工戸数が弱含みで推移しているが、内装工事用接着剤の売上は堅調に推移した。また、補修用シーリング材および建築資材の製造に用いられる接着剤の売上は増加した。産業資材関連は、自動車・電子部品等に使用される弾性接着剤の売上が増加した。粘着テープの売上は横ばいで推移した。
土木建設の売上高は同11.8%増の59.40億円となったが、一部工事会社の利益率が低下し、営業利益は同7.7%減の1.23億円となった。建築分野においては、外壁はく落防止工法に使用する材料、建築用シーリング材が好調に推移し、売上が増加した。土木分野は、表面保護・はく落防止工法は低調に推移したが、連続繊維シート補強工法が好調に推移し、売上が増加した。土木建設工事業においては、公共事業を中心としたインフラおよびストック市場の補修・改修・補強工事が堅調に推移しておりボンドエンジニアリング(株)の売上は増加した。
化成品の売上高は同0.6%増の134.26億円、営業利益は同20.7%増の1.33億円となった。化学工業業界においては、樹脂原料およびエタノールの販売が低調に推移し、売上は減少した。電子電機業界は、半導体関連商材が低調に推移し、売上は減少した。自動車業界においては、電子部品に使用される商材が好調に推移し、売上は大きく増加した。塗料業界においては、自動車補修用塗料向け商材は低調に推移したが、建築用塗料向け商材が好調に推移し、売上は横ばいで推移した。丸安産業は、電子部品に使用される商材が低調に推移し、売上は減少した。
2020年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比5.1%増の1,410.00億円、営業利益が同13.8%増の80.00億円、経常利益が同12.8%増の81.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同13.5%増の50.00億円とする期初計画を据え置いている。
《MH》
提供:フィスコ