テクマトリックス---1Qは2ケタ増収・大幅増益、アプリケーション・サービス事業の利益が大幅増
テクマトリックス<3762>は7月31日、2020年3月期第1四半期(19年4-6月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比12.4%増の63.62億円、営業利益が同58.2%増の5.59億円、経常利益が同74.6%増の5.58億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同73.1%増の3.69億円となった。
情報基盤事業の売上高は前年同期比10.9%増の42.37億円、営業利益は同36.8%増の4.10億円となった。負荷分散装置については、サイバー攻撃対策としての「暗号化通信の可視化」や「WAF(Web Application Firewall)」といったセキュリティ関連機能による差別化が奏功し、受注は堅調だった。また、Webセキュリティ製品等の販売は官需・民需を含め好調に推移した。加えて、新しい分野のセキュリティ対策製品等も順調に受注実績を積み上げた。また、セキュリティに関連する運用・監視サービスの売上も順調に推移した。ストレージ製品については、メディア・エンターテイメント業界向けの売上が好調だった。なお、地方拠点においても官需・民需共に順調に受注を伸ばした。
アプリケーション・サービス事業の売上高は前年同期比15.5%増の21.24億円、営業利益は同177.1%増の1.48億円となった。医療分野では、NOBORIの医療情報クラウドサービス「NOBORI」の受注が堅調に推移し、累積契約施設数の増加に加え、既存ユーザのサービス契約更新も順調に推移した。医知悟は、放射線分野での病院向け読影サービス提供が順調に増加し、堅調に推移した。CRM分野では、次世代製品及び機能強化したFAQシステムの市場への投入、業務提携、クラウド需要の拡大、知名度の向上と実績の拡大に伴い受注が好調で、大型案件の受注実績も増加した。ソフトウェア品質保証分野では、ソフトウェアテストツールの受注が好調だった。ビジネスソリューション分野では、学術系公共機関向けのシステム開発案件及びBIツールの販売が堅調に推移した。
2020年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比5.4%増の268.00億円、営業利益が同1.7%増の24.60億円、経常利益が同4.6%増の24.60億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同8.8%増の16.00億円とする期初計画を据え置いている。
《MH》
提供:フィスコ