話題株ピックアップ【昼刊】:カプコン、イビデン、カシオ

注目
2019年8月2日 11時38分

■カプコン <9697>  2,604円  +299 円 (+13.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位

カプコン <9697> が急騰。1日大引け後に発表した20年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比40.2%増の76.9億円に拡大して着地したことが買い材料視された。前期にヒットした「バイオハザード RE:2」や「デビル メイ クライ 5」がユーザー層の拡大により続伸したほか、17年度に投入した「モンスターハンター:ワールド」が根強い人気を維持するなど、リピートタイトルを中心とした好採算のダウンロード販売が伸長したことが利益を大きく押し上げた。通期計画の195億円に対する進捗率は39.5%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■イビデン <4062>  2,132円  +165 円 (+8.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位

イビデン <4062> が続急伸し、年初来高値を更新した。1日大引け後に発表した20年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比28.9%増の51.7億円に伸びて着地したことが買い材料視された。ICパッケージがデータセンターのサーバー向けに拡大したうえ、不採算製品の生産縮小なども奏功し、電子事業の営業損益が前年同期の5.1億円の赤字から28.7億円の黒字に急浮上したことが寄与。上期計画の65億円に対する進捗率は79.6%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■カシオ計算機 <6952>  1,348円  +97 円 (+7.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位

カシオ計算機<6952>が続急伸。1日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高660億7800万円(前年同期比1.1%減)、営業利益75億3200万円(同13.9%増)、純利益49億300万円(同1.9%増)と2ケタ営業増益となったことが好感されている。電子レジスターのフランスでの法令レジスター特需先送りの影響などで売上高は減少した。ただ、「G-SHOCK」の初号機5000シリーズ初のフルメタル仕様モデル「GMW-B5000」を中心にグローバルで「G-SHOCK」のメタルが好調に推移したほか、新製品OCEANUS超薄型モデル「OCW-S5000」の販売好調で、一般のメタルアナログウオッチが回復基調となったことも利益を押し上げた。また、楽器事業の新製品Slim&Smartモデルが好調に推移したことも寄与した。

■日東紡績 <3110>  2,559円  +145 円 (+6.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位

1日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は24%減益も対上期進捗は過去平均を超過」が好感された。

日東紡績 <3110> が8月1日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比23.9%減の18.7億円に減ったが、4-9月期(上期)計画の31億円に対する進捗率は60.5%に達し、5年平均の49.8%も上回った。

⇒⇒日東紡績の詳しい業績推移表を見る

■TIS <3626>  6,050円  +330 円 (+5.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率10位

TIS <3626> が大幅続伸し、年初来高値を更新した。1日大引け後に発表した20年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比35.6%増の87.7億円に拡大して着地したことが買い材料視された。IT投資需要が拡大するなか、銀行やエネルギー・製造業向けの開発案件が伸びたことが寄与。構造転換に向けた対応強化に伴う販管費の増加を吸収し、大幅増益を達成した。

■日本光電 <6849>  3,165円  +140 円 (+4.6%)  11:30現在

日本光電工業<6849>が大幅続伸となっている。同社は1日取引終了後に、20年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。営業利益が5億4200万円(前年同期は5300万円)と大きく伸びたことが好感されているようだ。売上高は385億5100万円(前年同期比11.5%増)で着地。ベッドサイドモニターの新製品効果や臨床情報システムの更新商談の受注などを背景に、生体情報モニターが好調だったことなどが寄与した。一方、為替差損を計上したことから経常損益は2600万円の赤字(前年同期は5億8000万円の黒字)、最終損益は子会社の日本光電アメリカでの労務問題に関する和解金などの影響で4億9900万円の赤字(前年同期は5億3800万円の黒字)となった。なお、上半期及び通期の業績予想は従来計画を据え置いている。

■東邦ホールディングス <8129>  2,507円  +102 円 (+4.2%)  11:30現在

東邦ホールディングス<8129>が3日ぶりに反発している。同社は1日取引終了後に、20年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。営業利益は34億2000万円(前年同期比66.7%増)となり、上半期計画58億円に対する進捗率は59.0%に達した。売上高は3125億2200万円(同3.7%増)で着地。主力の医薬品卸売事業が伸びたほか、調剤薬局事業も堅調だった。なお、上半期及び通期の業績予想は従来計画を据え置いている。

■オプティム <3694>  3,025円  +92 円 (+3.1%)  11:30現在

オプティム<3694>は4日ぶりに反発している。1日の取引終了後、佐賀県警察に対して、災害時のスムーズな救援活動及び現場把握の災害対策の支援機器として、遠隔作業支援サービス「Optimal Second Sight」の提供を開始したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。「Optimal Second Sight」は、スマートグラスやスマートフォン、タブレットのカメラを用いて遠隔地の映像を共有し、オプティムが開発した遠隔作業指示の基本特許技術「Overlay technology」を利用した赤ペン機能や、指差し機能を用いた画像上への作業指示を行うことで、遠隔地での作業をサポートする遠隔作業支援サービス。同社と佐賀県警は「AI・IoTを活用した地域の安全安心にまつわる防犯技術等の研究開発・運用に関する包括連携協定」を締結しており、今回の取り組みは「AI・IoTを活用した災害対策等に関すること」を構築するものになるとしている。

■ワークマン <7564>  5,140円  +80 円 (+1.6%)  11:30現在

ワークマン<7564>が続伸している。1日の取引終了後に発表した7月度の月次速報で、既存店売上高が前年同月比16.3%増と22カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。日照不足と低温で空調ファン付作業服など猛暑関連商品が伸び悩んだものの、長梅雨の影響により、「肌がさらさらZERO DRY半袖Tシャツ」や自社開発のドライ生地を使用した「AERO STRETCHカーゴパンツ」など衣服内の快適性を保つウェアが好調に推移。また、降雨日が多かったことでレインウェアや長靴など雨関連商品も売り上げを牽引した。なお、全店売上高は同19.8%増だった。

■日本ユニシス <8056>  3,640円  +5 円 (+0.1%)  11:30現在

日本ユニシス <8056> が続伸。1日大引け後に発表した20年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比2.1倍の37.1億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。システムサービスでDX(デジタルトランスフォーメーション)関連などの中小型案件が引き続き拡大したうえ、前期に受注したAI関連の大型機器販売も寄与し、14.2%の大幅増収を達成した。営業支援費が減少したことも増益の要因となった。

■アウトソーシング <2427>  1,130円  -199 円 (-15.0%)  11:30現在  東証1部 下落率2位

1日に決算を発表。「上期税引き前は一転7%減益で下振れ着地」が嫌気された。

アウトソーシング <2427> が8月1日大引け後(15:30)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。19年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結税引き前利益は前年同期比6.7%減の35.3億円に減り、従来の10.9%増益予想から一転して減益で着地。

⇒⇒アウトソーシングの詳しい業績推移表を見る

■EPSホールディングス <4282>  1,454円  -217 円 (-13.0%)  11:30現在  東証1部 下落率3位

EPSホールディングス<4282>が急落し約7カ月ぶりに年初来安値を更新している。1日の取引終了後、19年9月期の連結業績予想について、売上高を720億円から681億円(前期比3.5%増)へ、営業利益を72億円から57億円(同20.8%減)へ、純利益を47億円から30億円(同31.6%減)へ下方修正したことが嫌気されている。CRO(医薬品開発業務受託機関)事業で、試験規模の小型化やグローバルCROとの競争激化があったことに加えて、いくつかの案件の実行でプロジェクトマネジメントがうまく機能していないことなどが要因。また、グローバル・リサーチ事業が計画を下回っていることも影響するとしている。なお、同時に発表した第3四半期累計(18年10月~19年6月)決算は、売上高501億5500万円(前年同期比3.5%増)、営業利益38億3600万円(同30.1%減)、純利益20億5300万円(同40.5%減)だった。

■古河電気工業 <5801>  2,539円  -362 円 (-12.5%)  11:30現在  東証1部 下落率4位

1日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は48%減益で着地」が嫌気された。

古河電気工業 <5801> が8月1日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比48.3%減の38.6億円に落ち込み、通期計画の375億円に対する進捗率は10.3%にとどまり、5年平均の18.2%も下回った。

⇒⇒古河電気工業の詳しい業績推移表を見る

■シャープ <6753>  1,216円  -165 円 (-12.0%)  11:30現在  東証1部 下落率5位

1日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は35%減益で着地」が嫌気された。

シャープ <6753> が8月1日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比34.5%減の139億円に落ち込み、4-9月期(上期)計画の420億円に対する進捗率は33.2%にとどまり、さらに前年同期の49.3%も下回った。

⇒⇒シャープの詳しい業績推移表を見る

■UACJ <5741>  1,601円  -195 円 (-10.9%)  11:30現在  東証1部 下落率6位

UACJ<5741>は急反落し年初来安値を更新。1日の取引終了後、20年3月期の連結業績予想について、売上高を7100億円から6700億円(前期比1.3%増)へ、営業利益を175億円から115億円(同22.7%減)へ下方修正したことが嫌気されている。足もとのアルミ地金市況価格が想定より下落しており、棚卸評価関係による悪化が見込まれることに加えて、米中貿易摩擦や中国経済減速の影響がIT材、液晶・半導体装置向け厚板で続くと見込まれることが要因としている。なお最終利益予想は現在、事業構造改革プランを策定中であり、業績への影響が不透明として、35億円から未定(前期11億1600万円)に修正した。これに伴い、60円を予定していた期末一括配当も未定に修正している。同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高1597億5400万円(前年同期比6.9%減)、営業利益13億1100万円(同84.7%減)、最終損益16億1300万円の赤字(前期22億6000万円の黒字)だった。

●ストップ高銘柄

アイティメディア <2148>  685円  +100 円 (+17.1%) ストップ高   11:30現在

以上、1銘柄

●ストップ安銘柄

インターワークス <6032>  608円  -150 円 (-19.8%) ストップ安売り気配   11:30現在

以上、1銘柄

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