【↓】日経平均 大引け| 急反落、米中貿易摩擦懸念の再燃で売り優勢 (8月2日)

市況
2019年8月2日 16時47分

日経平均株価

始値  21211.06

高値  21211.06(09:00)

安値  20960.09(13:25)

大引け 21087.16(前日比 -453.83 、 -2.11% )

売買高  15億4404万株 (東証1部概算)

売買代金  2兆8250億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は453円安と急反落、米中貿易摩擦が再燃

2.日経平均は一時2万1000円を2週間ぶりに割り込む

3.106円台へ大幅な円高進行、輸出株への逆風に

4.東証1部銘柄の9割強が下落、全面安商状に

5.イビデンやカプコン、カシオなど好業績株は逆行高状態に

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは280ドル安と3日続落した。トランプ米大統領が9月1日から中国からの輸入品3000億ドル相当に10%関税を課すと発言。対中制裁関税「第4弾」の発動が嫌気された。

東京市場では、トランプ米大統領が対中関税「第4弾」を発動することを表明したことを受け日経平均株価は大幅安となった。為替の急激な円高も嫌気された。

2日の東京市場は、米中貿易摩擦の再燃懸念で全面安。日経平均は一時、前日に比べ580円強下落し、2万0960円まで売り込まれる場面があった。2万1000円割れは先月18日以来、約2週間ぶり。為替相場でも円高が進行。一時、1ドル=106円80銭台と前日夕方に比べ2円強に売られ、輸出株への逆風となった。東証1部銘柄の9割強が下落する全面安商状に。ただ日経平均は引けにかけ、やや下げ渋った。

個別では、決算発表を行ったトヨタ自動車<7203>が反落。日産自動車<7201>、マツダ<7261>も安く、原油価格の急落を受けて国際石油開発帝石<1605>や石油資源開発<1662>が大幅安となった。村田製作所<6981>やTDK<6762>、ファナック<6954>や安川電機<6506>が売られた。アドバンテスト<6857>やSUMCO<3436>など半導体関連株も安い。ソフトバンクグループ<9984>やファーストリテイリング<9983>が値を下げ、ソニー<6758>が続落した。

半面、花王<4452>や伊藤忠商事<8001>、アンリツ<6754>が高く、好決算が評価されイビデン<4062>やカプコン<9697>、カシオ計算機<6952>が値を上げている。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はカシオ <6952> 、花王 <4452> 、コナミHD <9766> 、京王 <9008> 、サイバー <4751> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約11円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、ファナック <6954> 、ファストリ <9983> 、ユニファミマ <8028> 、KDDI <9433> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約111円。

東証33業種のすべての業種が下落。下落率の小さかった上位5業種は(1)電気・ガス業、(2)空運業、(3)不動産業、(4)精密機器、(5)情報・通信業。一方、下落率の大きかった5業種は(1)鉄鋼、(2)非鉄金属、(3)海運業、(4)鉱業、(5)機械。

■個別材料株

△山パン <2212>

4-6月期営業益は増益を確保。

△TIS <3626>

4-6月期(1Q)経常は36%増益で着地。

△イビデン <4062>

4-6月期(1Q)経常は29%増益で着地。

△東洋BENG <4828>

上期経常を17%上方修正・最高益予想を上乗せ。

△IRジャパン <6035>

20年3月期業績予想の上方修正と自社株買いを発表。

△動物高度医療 <6039> [東証M]

4-6月期(1Q)経常は43%増益で着地。

△アオイ電子 <6832> [東証2]

上期経常を2.7倍上方修正、通期も増額。

△カシオ <6952>

4-6月期(1Q)経常は15%増益で着地。

△ワークマン <7564> [JQ]

7月既存店売上高は22ヵ月連続前年実績上回る。

△カプコン <9697>

4-6月期(1Q)経常は40%増益で着地。

▼日ダイナミク <4783> [JQ]

4-6月期(1Q)経常は77%減益で着地。

▼インタワクス <6032>

4-6月期(1Q)経常は86%減益で着地。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)IRジャパン <6035> 、(2)ITメディア <2148> 、(3)カプコン <9697> 、(4)東洋BENG <4828> 、(5)山パン <2212> 、(6)イビデン <4062> 、(7)カシオ <6952> 、(8)日本MDM <7600> 、(9)日東紡 <3110> 、(10)ぐるなび <2440>

値下がり率上位10傑は(1)インタワクス <6032> 、(2)EPS <4282> 、(3)アウトソシン <2427> 、(4)トピー <7231> 、(5)三井海洋 <6269> 、(6)シャープ <6753> 、(7)古河電 <5801> 、(8)ヴィンクス <3784> 、(9)UACJ <5741> 、(10)フジクラ <5803>

【大引け】

日経平均は前日比453.83円(2.11%)安の2万1087.16円。TOPIXは前日比33.89(2.16%)安の1533.46。出来高は概算で15億4404万株。東証1部の値上がり銘柄数は129、値下がり銘柄数は1994となった。日経ジャスダック平均は3439.42円(40.09円安)。

[2019年8月2日]

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