シュッピン---1Q増収・大幅な増益、カメラ事業・時計事業が好調に推移
シュッピン<3179>は6日、2020年3月期第1四半期(19年4-6月)決算を発表した。売上高が前年同期比8.5%増の84.02億円、営業利益が同53.2%増の5.30億円、経常利益が同53.5%増の5.26億円、四半期純利益が同52.6%増の3.59億円となった。
カメラ事業の売上高は前年同期比2.5%増の55.20億円、セグメント利益は同33.6%増の5.88億円となった。新品カメラの需要動向の鈍化が続く中、それを補うべく中古カメラの買い替えやOne To Oneなど戦略的な販売促進策に取り組む一方で、中古カメラの粗利改善施策により、売上総利益率が大幅に改善した。
時計事業の売上高は前年同期比24.5%増の26.33億円、セグメント利益は同59.2%増の1.76億円となった。コアな時計愛好者に向けた希少価値の高い高額商品と幅広い客層に支持されている人気ブランドの商品確保などで、積極的な在庫投資と戦略的な商品展開に注力し、売上の拡大に繋がった。また、新たな販売チャネルとして、世界中の時計愛好家が集まるオンラインマーケットプレイス「Chrono24」に出店し、販売機会の増加と広告効果・認知度向上を目指した。
筆記具事業の売上高は前年同期比1.3%増の1.26億円、セグメント利益は同10.5%増の0.08億円となった。ECサイトでは、顧客の利便性及び情報の拡充を図った。また、顧客が買取と購入を同時に行う際に購入商品を先渡しする同社独自のサービス「先取交換」を開始した。オリジナル商品では、主要メーカーの協力による独創的な万年筆とインクの企画・販売に継続して取り組んだ。
自転車事業の売上高は前年同期比8.0%増の1.22億円となったが、中古買取及び販売の落ち込みにより、売上総利益が想定を下回り、セグメント損失は0.01億円(前年同期は0.02億円の損失)となった。他社ショッピングサイトでは人気の高い商品や新規商材の積極的な販売施策で集客効果を高め、新たな顧客の囲い込みにも取り組んだ。
2020年3月期通期の業績予想については、売上高が前期比8.9%増の376.72億円、営業利益が同9.0%増の15.74億円、経常利益が同9.2%増の15.64億円、当期純利益が同4.1%増の10.23億円とする期初計画を据え置いている。
《SF》
提供:フィスコ