「エボラ出血熱関連」が23位にランク、政府は水際対策に万全を期す構え<注目テーマ>
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みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「エボラ出血熱関連」が23位となっている。
政府は5日、首相官邸でエボラ出血熱対策に関する関係閣僚会議を開いた。これは世界保健機関(WHO)が先月18日に、コンゴ民主共和国でのエボラ出血熱の発生状況について「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」に該当すると宣言したことを受けて、関係省庁が緊密に連携して万全を期すことを確認するために行われたもの。このなかで、安倍首相は検疫をはじめとする水際対策の徹底、迅速な検査・医療体制の確立、国際的な連携などとともに、国民に対して的確な情報提供を行うよう指示した。
エボラ出血熱を巡っては、厚生労働省が今月4日にコンゴ民主共和国での滞在歴がある70代女性が帰国後に発熱したことを明らかにし、その後の検査で陰性であることが公表された。ただ今後、同様の事態が起こる可能性があることから、株式市場では関連銘柄への関心は依然として高い。また、今月28~30日には横浜でアフリカ開発会議(TICAD)が開催される予定であり、これがエボラ出血熱対策の製品・サービスを手掛ける企業の追い風になるとの思惑も一部であるようだ。
関連銘柄としては、感染症防護服を販売するアゼアス<3161>、医療用衛生材料大手の川本産業<3604>、感染症対策機器を展開している日本エアーテック<6291>、赤外線サーモグラフィを手掛ける日本アビオニクス<6946>など。
また、富士フイルムホールディングス<4901>は2016年に、抗インフルエンザウイルス薬「アビガン錠」が、ギニアのエボラ出血熱対策を目的とした日本政府からの緊急無償資金協力の調達物資のひとつに採用された実績があるほか、デンカ<4061>子会社のデンカ生研は18年にコンゴ民主共和国にエボラウイルス迅速診断キットを提供している。
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)