人民元にいったん安心感も、資金の逃げ足の速さ意識/後場の投資戦略

市況
2019年8月8日 12時29分

日経平均 : 20636.72 (+120.16)

TOPIX  : 1502.11 (+2.18)

[後場の投資戦略]

本日午前中のアジア市場では、中国人民銀行が対ドル人民元における取引基準値を2008年以来、約11年ぶりに1ドル=7.0039元に設定したことが明らかになっている。足元でトランプ大統領が指摘してきた中国当局による元安容認疑惑から、市場では、1ドル=7.1超の元安ラインを警戒する向きが優勢となっていただけに、いったんは安心感に繋がったもようである。一方で、外部環境が不透明ななか、直近の価格帯別売買高における商いの集中しているレンジは21000-21400円処となっており、現行の日経平均の水準よりも上方に位置していることから、次第に上値の重さが意識されそうだ。

足元の6日以降の戻り局面においては、海外ヘッジファンドによる先物のショートカバーや個人投資家による日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信(ETF)への積極的な売買など、短期目線の投資家による商いが目立っている。前述したレンジを前に、これらの短期目線の投資家による利食い売りが上値を抑える構図が想定されることからも、資金の逃げ足の速さは否めないだろう。ただ、物色としては、決算を受けた個別物色やアク抜けを意識した買いなどの銘柄は散見されていることから、足元で動意をみせている銘柄への追随買いは引き続き継続することが意識されよう。

《AK》

提供:フィスコ

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