8日の米国市場ダイジェスト:NYダウ371ドル高、中国の経済指標を好感

市況
2019年8月9日 7時47分

■NY株式:NYダウ371ドル高、中国の経済指標を好感

米国株式相場は上昇。ダウ平均は371.12ドル高の26378.19、ナスダックは176.33ポイント高の8039.16で取引を終了した。中国の7月貿易収支で輸出が予想外に増加し、世界経済減速への懸念緩和から買いが先行。中国人民銀行が人民元売買の基準値を予想よりも元高に設定したほか、主要国での長期金利低下が一服したことから、一部銘柄に買い戻しが広がった。投資家心理が改善し、終日大幅上昇となった。セクター別では全面高となり、特にエネルギーやソフトウェア・サービスの上昇が目立った。

ストリーミング端末のロク(ROKU)は、決算内容が市場予想を上振れ20%超の急騰。半導体のアドバンスド・マイクロ・デバイシズ(AMD)は、新たなサーバー向け半導体(CPU)の発売を発表し大幅上昇。原油相場の下落を受けて、石油のマラソン・オイル(MRO)やシェブロン(CVX)などエネルギー銘柄が上昇。一方で、食品会社のクラフト・ハインツ(KHC)は、決算内容が嫌気され大幅下落となった。

マーケット終了後に配車サービス大手ウーバー・テクノロジーズ(UBER)が発表した4-6月期決算は、売上高が予想を下振れ、一株損失は予想よりも拡大した。時間外取引で下落して推移している。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:株高も米長期金利低下でドルは伸び悩む

8日のニューヨーク外為市場でドル・円は、106円24銭まで上昇後、105円90銭まで下落し、106円07銭で引けた。良好な米国の雇用関連指標、予想を上回った中国の輸出、世界の債券利回りの低下が一段落したため投資家心理が改善。米債利回りの上昇や株高に連れ、ドル買い・円売りが優勢で始まった。その後、引けにかけ、債券利回りが再び低下に転じたためドル買いが後退した。

ユーロ・ドルは、1.1232ドルまで上昇後、1.1177ドルまで下落して1.1179ドルで引けた。ドイツが景気底入れを目指し財政刺激策を講じるとの報道に一時期待感からユーロ買いが強まった。しかし、財務省報道官が「決定していない」と報道を否定したためユーロ買いが後退。さらに、イタリア財政、政局不安を受けたユーロ売りも強まった。ユーロ・円は、119円16銭まで上昇後、118円49銭まで下落。ポンド・ドルは、1.2095ドルまで下落後、1.2155ドルまで上昇した。ドル・スイスは、0.9787フランまで上昇後、0.9740フランまで反落。

■NY原油:反発で51.09ドル、米国株高などを好感した買いが入る

NY原油先物9月限は反発(NYMEX原油9月限終値:51.09 ↓2.54)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は前日比+1.45ドルの52.54ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは51.94ドル-53.06ドル。中国貿易統計の改善やNYダウの反発を好感した買いが入った。中東情勢の緊張状態が緩和されていないことも原油先物相場に対する支援材料となった。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 28.38ドル +0.49ドル(+1.76%)

モルガン・スタンレー(MS) 41.27ドル +0.71ドル(+1.75%)

ゴールドマン・サックス(GS)207.00ドル +1.26ドル(+0.61%)

インテル(INTC) 47.17ドル +0.44ドル(+0.94%)

アップル(AAPL) 203.43ドル +4.39ドル(+2.21%)

アルファベット(GOOG) 1204.80ドル +30.81ドル(+2.62%)

フェイスブック(FB) 190.16ドル +5.01ドル(+2.71%)

キャタピラー(CAT) 122.02ドル +1.24ドル(+1.03%)

アルコア(AA) 20.12ドル +0.54ドル(+2.76%)

ウォルマート(WMT) 108.52ドル +0.85ドル(+0.79%)

スプリント(S) 6.85ドル +0.12ドル(+1.78%)

《SF》

提供:フィスコ

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