話題株ピックアップ【夕刊】(2):ハーモニック、アイコム、アドテスト

注目
2019年8月13日 15時19分

■藤森工業 <7917>  2,936円  +221 円 (+8.1%)  本日終値

9日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は20%増益で着地」が好感された。

藤森工業 <7917> が8月9日大引け後(16:00)に決算を発表。20年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比20.1%増の26.7億円に伸び、通期計画の92億円に対する進捗率は29.0%となり、5年平均の25.9%とほぼ同水準だった。

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■ハーモニック <6324>  4,170円  +310 円 (+8.0%)  本日終値

ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>は全般地合い悪に抗して一時10%を超える上昇で4200円台まで上値を伸ばし、マーケットの注目を集めた。同社は精密減速機メーカーで海外では中国向け比率が高く、中国関連株のバロメーターとして位置づける市場関係者も少なくない。同社が前週末9日に発表した4~6月期の営業利益は前年同期比68%減の15億400万円と低調だったが、事前の市場コンセンサスを上回ったほか、「同期間の受注高が前年同月比では大幅にマイナスながら、1~3月期と比較して増勢に転じたことが材料視された」(国内ネット証券アナリスト)という。きょうはSMC<6273>なども前週末の決算発表を受けてアク抜け感から買い戻されており、中国関連株にはやや風向きの変化を指摘する声もある。

■アイコム <6820>  2,331円  +165 円 (+7.6%)  本日終値

9日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は1%減益も対上期進捗は過去平均を超過」が好感された。

アイコム <6820> が8月9日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比1.2%減の3.4億円となり、4-9月期(上期)計画の6.8億円に対する進捗率は50.1%に達し、5年平均の45.9%も上回った。

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■スター精密 <7718>  1,402円  +96 円 (+7.4%)  本日終値

9日に発表した「2.23%を上限に自社株買いを実施」が買い材料。

発行済み株式数(自社株を除く)の2.23%にあたる80万株(金額で10億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は8月13日から10月31日まで。また、今回取得した自社株を全て消却する。消却予定日は11月8日。

■カナミックネットワーク <3939>  2,209円  +151 円 (+7.3%)  本日終値

カナミックネットワーク<3939>が急反発。前週末9日の取引終了後、8月31日を基準日として1株を3株へ株式分割すると発表したことが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げることで、より投資しやすい環境を整え、投資家層の拡大と株式の流動性の向上を図ることが目的としている。また、株式分割に伴い、従来2円50銭を予定していた19年9月期の期末一括配当を1円に実質増額修正すると発表しており、これも好材料視されている。前期実績の2円50銭に対しては実質増配となる予定だ。同時に発表した第3四半期累計(18年10月~19年6月)決算は、売上高12億4500万円(前年同期比10.2%増)、営業利益4億300万円(同26.7%増)、純利益2億6300万円(同28.7%増)だった。主力の「カナミッククラウドサービス」の新規顧客獲得が堅調だったほか、コンテンツサービスの契約数が増加したことが業績を牽引した。なお、19年9月期通期業績予想は、売上高16億7000万円(前期比11.0%増)、営業利益4億5000万円(同12.8%増)、純利益2億9000万円(同13.0%増)の従来見通しを据え置いている。

■物語コーポレーション <3097>  10,220円  +640 円 (+6.7%)  本日終値

物語コーポレーション<3097>が大幅続伸し、年初来高値を更新した。同社は9日取引終了後に、20年6月期通期の連結業績予想を公表。営業利益見通しを50億6700万円(前期比28.8%増)としていることや、年間配当計画を110円(前期に比べ20円増配)としていることが好感されたようだ。売上高は663億9600万円(同12.6%増)を見込んでいる。今期は「焼肉きんぐ」「丸源ラーメン」「寿司・しゃぶしゃぶ ゆず庵」など主力ブランドを中心に積極出店を行う予定で、焼肉部門は18店舗(うちフランチャイズ店7店舗)、ラーメン部門17店舗(うちフランチャイズ店4店舗)、ゆず庵部門12店舗(うちフランチャイズ店3店舗)、専門店部門4店舗、その他部門6店舗の計57店舗の新規出店を計画している。

■森永製菓 <2201>  5,300円  +270 円 (+5.4%)  本日終値

9日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は20%増益で着地」が好感された。

森永製菓 <2201> が8月9日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比20.0%増の65.1億円に伸び、4-9月期(上期)計画の129億円に対する進捗率は50.5%に達し、5年平均の45.3%も上回った。

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■やまびこ <6250>  893円  +45 円 (+5.3%)  本日終値

9日に決算を発表。「上期経常が23%増益で着地・4-6月期も31%増益」が好感された。

やまびこ <6250> が8月9日大引け後(15:00)に決算を発表。19年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結経常利益は前年同期比23.2%増の48.5億円に伸び、通期計画の63億円に対する進捗率は77.0%に達し、さらに前年同期の66.1%も上回った。

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■三機工業 <1961>  1,216円  +44 円 (+3.8%)  本日終値

三機工業 <1961> が大幅高。9日大引け後に発表した20年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比5.9倍の5.4億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。産業空調を中心とする建築設備事業の手持ち工事が順調に進み、16.0%の大幅増収を達成したことが寄与。併せて、200万株(金額で29億円)を上限とする自社株取得と消却を実施すると発表しており、株主還元の拡充を好感する買いも向かった。

■アドバンテスト <6857>  4,300円  +115 円 (+2.8%)  本日終値

アドバンテスト<6857>が地合い悪のなか異彩の頑強ぶりをみせている。前日の米国株市場ではNYダウやナスダック総合指数など主要株指数が大幅安となるなか半導体関連株全般も売りにさらされ、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は続落で75日移動平均線を再び下回った。米中摩擦が長期化するなかゴールドマン・サックスが10~12月期の米GDP見通しを下方修正するなど、米経済先行きに対する弱気な見方も出始め、半導体セクターも上値を追いにくい環境にある。しかし、東京市場では株式需給面から半導体関連株に対する売り圧力は軽減しているもよう。特に信用倍率0.24倍と大幅に売り長の同社株は売り方の買い戻しが株価に浮揚力を与えている状況にある。

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