21日の米国市場ダイジェスト:NYダウ240ドル高、良好な小売決算を好感

市況
2019年8月22日 7時40分

■NY株式:NYダウ240ドル高、良好な小売決算を好感

米国株式相場は上昇。ダウ平均は240.29ドル高の26202.73、ナスダックは71.65ポイント高の8020.21で取引を終了した。欧州株が全面高となり、複数の小売企業決算が好感され買いが先行。FOMC議事録では、大方の予想通り、大半の当局者が利下げを低調なインフレや貿易摩擦問題の先行き不透明感による下方リスクに対する保険と認識しており、長期にわたる利下げ開始を意味するものではないことが示された。一方で、政策変更への柔軟性を持ち続けることでも一致した。発表後の株価に大きな変動はなく、終日堅調推移となった。セクター別では全面高となり、特に小売や耐久消費財・アパレルの上昇が目立った。

ディスカウントストアのターゲット(TGT)は、好決算を発表し通期の利益見通しを上方修正したほか、ウェルズ・ファーゴによる投資判断引き上げを受け、20%を越す上昇となり上場来最高値を更新した。ホームセンターのロウズ(LOW)は、決算内容が予想を上回り大幅上昇。昨日好決算を発表した同業のホーム・デポ(HD)も続伸。一方で、半導体のアナログ・デバイセズ(ADI)は、減収減益決算となり下落した。

ゴールドマン・サックス(GS)は、米金融当局が今年の9月及び10月にそれぞれ0.25%の利下げを実施するとの予想を示した。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:9月大幅利下げ観測後退でドル買い優勢

21日のニューヨーク外為市場でドル・円は、106円35銭まで下落したのち、106円65銭まで上昇し、106円61銭で引けた。ポンド・円絡みのドル売りに弱含んだのち、米国の7月中古住宅販売件数が予想を上回ったほか、米連邦準備制度理事会(FRB)が公表した7月の連邦公開市場委員会(FOMC)議事録が市場の予想ほどハト派色が強まらず、積極的な利下げ予測が後退。米債利回りの上昇でドルの買い戻しが優勢となった。

ユーロ・ドルは、1.1105ドルから1.1081ドルまで下落し、1.1086ドルで引けた。ユーロ・円は、118円03銭へ下落後、118円28銭まで反発。ポンド・ドルは、1.2112ドルまで下落後、1.2155ドルまで反発。フランス高官が「現状で合意ない英国の欧州連合(EU)離脱が最も可能性のあるシナリオ」と警告したため、警戒感からポンド売りに拍車がかかった。ドル・スイスは、0.9792フランから0.9831フランまで上昇した。

■NY原油:弱含みで55.68ドル、利食い売りで上値は重くなる

NY原油先物10月限は弱含み(NYMEX原油10月限終値:55.68 ↓0.45)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物10月限は前日比-0.45ドルの55.68ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは55.55ドル-57.13ドル。原油在庫は予想以上に減少したものの、米中対立の早期解消への期待は高まっていないことから、利食い目的とみられる売りが観測された。株高は特に意識されなかったようだ。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 26.93ドル +0.21ドル(+0.79%)

モルガン・スタンレー(MS) 39.94ドル +0.04ドル(+0.10%)

ゴールドマン・サックス(GS)200.68ドル +0.70ドル(+0.35%)

インテル(INTC) 47.15ドル +0.55ドル(+1.18%)

アップル(AAPL) 212.64ドル +2.28ドル(+1.08%)

アルファベット(GOOG) 1191.25ドル +8.56ドル(+0.72%)

フェイスブック(FB) 183.55ドル -0.26ドル(-0.14%)

キャタピラー(CAT) 117.68ドル +1.01ドル(+0.87%)

アルコア(AA) 18.47ドル +0.16ドル(+0.87%)

ウォルマート(WMT) 112.02ドル -0.03ドル(-0.03%)

スプリント(S) 6.82ドル +0.02ドル(+0.29%)

《SF》

提供:フィスコ

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