30日の米国市場ダイジェスト:米国株はまちまち、連休控えて小動き

市況
2019年9月2日 7時58分

■NY株式:米国株はまちまち、連休控えて小動き

米国株式相場はまちまち。ダウ平均は41.03ドル高の26403.28、ナスダックは10.51ポイント安の7962.88で取引を終了した。米中貿易摩擦を巡る懸念が後退し、買いが先行。9月1日に米中両国による追加関税措置の実施を控えるほか、連休を前にポジションを調整する動きが広がり、小動きとなった。セクター別では、素材や半導体・半導体製造装置が上昇する一方で家庭用品・パーソナル用品や小売が下落した。

化粧品小売のアルタ・ビューティ(ULTA)は、通期見通しを引き下げ、30%近い急落。宝飾品のティファニー(TIF)は、UBSによる目標株価引き下げを受け、軟調推移。一方で、食料品のキャンベルスープ(CPB)は、決算内容が好感され、上昇。米国債利回りの上昇により、シティ・グループ(C)、ゴールドマンサックス(GS)、モルガン・スタンレー(MS)などの金融関連株が軒並み買われた。

2日はレイバー・デーの休日となるため、米国株式相場は休場となる。

(Horiko Capital Management LLC)

■NY為替:ユーロ売り加速、域内金利の先安感強まる

30日のニューヨーク外為市場でドル・円は、106円11銭まで下落後、106円43銭まで上昇して106円27銭で引けた。米国の8月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値が予想外に3年ぶりの低水準に落ち込んだため米国経済の成長鈍化懸念が再燃しドル売りが優勢となった。その後、対ユーロでのドル高の動きや米債利回りの上昇で下げ止まった。

ユーロ・ドルは、1.1050ドルから1.0963ドルまで下落して1.0991ドルで引けた。域内の金利先安感にユーロ売りが継続。1.10ドルのバリアーをつけたのちストップロスの売りに拍車がかかった。ユーロ・円は、117円36銭から116円63銭まで下落した。ポンド・ドルは、1.2225ドルまで上昇後、1.2140ドルまで反落。ドル・スイスは、0.9873フランから0.9918フランまで上昇した。

■NY原油:反落、ユーロ安進行で割高感強まる

30日のNY原油先物10月限は反落(NYMEX原油10月限終値:55.10 ↓1.61 )。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物10月限は前日比-1.61ドルの55.10ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは54.55ドル-56.72ドル。ユーロ安・米ドル高の相場展開となり、原油価格の割高感が強くなっていることが嫌気された。また、米国は9月1日に中国からの輸入製品の一部に対する関税賦課を予定通り実行することから、米中貿易摩擦に対する警戒感は消えていないことも原油先物相場を圧迫した。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 27.51ドル +0.18ドル(+0.66%)

モルガン・スタンレー(MS) 41.49ドル +0.20ドル(+0.48%)

ゴールドマン・サックス(GS)203.91ドル +0.47ドル(+0.23%)

インテル(INTC) 47.41ドル +0.54ドル(+1.15%)

アップル(AAPL) 208.74ドル -0.27ドル(-0.13%)

アルファベット(GOOG) 1188.10ドル -4.75ドル(-0.40%)

フェイスブック(FB) 185.67ドル +0.10ドル(+0.05%)

キャタピラー(CAT) 119.00ドル +1.23ドル(+1.04%)

アルコア(AA) 17.93ドル +0.13ドル(+0.73%)

ウォルマート(WMT) 114.26ドル +0.18ドル(+0.16%)

スプリント(S) 6.79ドル -0.03ドル(-0.44%)

《SF》

提供:フィスコ

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