本日注目すべき【好決算】銘柄 アルチザ、積水ハウス、ラクーンHD (5日大引け後 発表分)
5日大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
アルチザ <6778> [東証2] ★前期経常は一転黒字で着地、今期は3.4倍増益・3期ぶり復配へ
◆19年7月期の連結経常損益は6600万円の黒字と、従来予想の1億4800万円の赤字から一転して黒字で着地。続く20年7月期の同利益は前期比3.4倍の2億2500万円に急拡大する見通しとなった。前期はモバイルネットワークソリューションで好採算の国内向け販売が増加したうえ、研究開発費以外の販管費が減少したしたことが上振れの要因となった。今期は5G向け計測器やLTE現行規格に対応する製品の販売が伸び、14.1%の増収を見込む。5G向け製品は海外販売を開始する。
併せて、今期の年間配当は3円で、3期ぶりに復配する方針とした。
積水ハウス <1928> ★上期経常が41%増益で着地
◆20年1月期上期(2-7月)の連結経常利益は前年同期比41.1%増の1165億円に拡大して着地。国内で戸建て住宅の販売が伸びたことに加え、海外では米国の賃貸住宅や中国のマンション販売が好調だったことが寄与。
併せて、500万株(金額で100億円)を上限に自社株買いを実施すると発表。株主還元の拡充を好感する買いも期待される。
ラクーンHD <3031> ★5-7月期(1Q)経常は32%増益で着地
◆20年4月期第1四半期(5-7月)の連結経常利益は前年同期比31.6%増の1.7億円に拡大して着地。卸・仕入れサイト「スーパーデリバリー」の海外流通額が拡大したうえ、国内流通額も伸びたことが寄与。掛売決済代行サービス「Paid」の取扱高増加でフィナンシャル事業の収益が急伸したことも大幅増益に貢献した。
フジコーポ <7605> ★11-7月期(3Q累計)経常は29%増益・通期計画を超過
◆19年10月期第3四半期累計(18年11月-19年7月)の経常利益(非連結)は前年同期比29.4%増の31.2億円に伸びて着地。冬場は全国的に降雪量が少なかったものの、昨年の大雪の影響で冬用タイヤなどの販売が伸びた。5月以降はタイヤメーカーの値上げ効果や消費増税前の特需が業績を押し上げた。
通期計画の29.5億円をすでに5.8%上回っており、業績上振れが期待される。
スバル興業 <9632> ★今期経常を17%上方修正・2期ぶり最高益更新へ
◆20年1月期上期(2-7月)の連結経常利益は前年同期比44.3%増の27.2億円に拡大して着地。主力の道路関連事業で高速道路のリフレッシュ工事や災害復旧工事、橋梁補修工事が完工したことが寄与。原価管理の徹底によるコスト削減や業務効率化も増益に貢献した。
業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の30.8億円→36億円に16.9%上方修正。増益率が6.8%増→24.9%増に拡大し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。
株探ニュース