話題株ピックアップ【昼刊】:アウトソシン、積水ハウス、ダイキン

注目
2019年9月6日 11時38分

■アウトソーシング <2427>  1,005円  +41 円 (+4.3%)  11:30現在

アウトソーシング<2427>が続伸している。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「2024年12月期に連結営業利益(国際会計基準)を前期の5倍弱にあたる700億円強に増やす方針だ」と報じられており、これを好材料視した買いが入っている。記事によると、政府による外国人材の受け入れ拡大策などを背景に、企業から技能実習生の通訳や生活支援などを請け負う事業が牽引役となるほか、海外で自治体向けなどに展開するサービスも伸びるとしている。

■積水ハウス <1928>  1,969.5円  +77.5 円 (+4.1%)  11:30現在

積水ハウス <1928> が大幅高。5日大引け後に発表した20年1月期上期(2-7月)の連結経常利益が前年同期比41.1%増の1165億円に拡大して着地したことが買い材料視された。国内で戸建て住宅の販売が伸びたことに加え、海外では米国の賃貸住宅や中国のマンション販売が好調だった。併せて、発行済み株式数(自社株を除く)の0.73%にあたる500万株(金額で100億円)を上限に自社株買いを実施すると発表しており、株主還元の拡充を好感する買いも向かった。

■ダイキン工業 <6367>  14,035円  +455 円 (+3.4%)  11:30現在

ダイキン工業<6367>が4日続伸している。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「日本の空調大手が欧州事業を拡大する」と報じられており、なかで同社について「家庭用エアコンの販売店を増やすほか現地での増産を検討」と紹介されていることが好材料視されているようだ。記事によると、ドイツやフランスの家庭への普及率は1割未満にとどまるが、6月にフランスで観測史上最高のセ氏46度を記録するなど熱波の到来で、ダイキンでは家庭用の普及価格帯商品の受注が前年の2倍以上に増え、ドイツやフランスでは設置工事が1~2カ月待ちとなったとしている。

■アスクル <2678>  3,035円  +82 円 (+2.8%)  11:30現在

アスクル<2678>が4日続伸し、年初来高値を更新した。同社は5日、新たなデジタルマーケティング支援サービス「LOHACOInsight Dive(ロハコインサイトダイブ)」を開始したと発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。「LOHACOInsight Dive」は、メーカーが保有する顧客データとLOHACOの購買・行動データを連携し、メーカーのオウンドメディア・広告、新商品開発などへ展開を拡大することで、メーカーのデジタルマーケティング活動を幅広く支援するサービス。メーカーは「LOHACOInsight Dive」で自社のデータを活用することで、顧客とのよりダイレクトなつながりを構築することが可能になるという。

■クレディセゾン <8253>  1,198円  +31 円 (+2.7%)  11:30現在

クレディセゾン<8253>が続伸している。同社は5日取引終了後に、大和証券グループ本社<8601>と資本・業務提携することで合意したと発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。両社は、既存プロダクトの相互送客及び新しい顧客基盤の開拓、新しい総合金融サービスの開発などで協力。また、業務提携を進めるにあたり、大和証Gはクレセゾンの発行済み株式総数(自己株式を除く)の5.01%を取得するほか、クレセゾンも20億円を上限に大和証G株を取得するとしている。

■トプコン <7732>  1,308円  +26 円 (+2.0%)  11:30現在

トプコン<7732>が続伸している。世界最大級の資産運用会社である米ブラックロックの日本法人ブラックロック・ジャパンが5日の取引終了後、財務省に大量保有報告書を提出し、ブラックロックと共同保有者のトプコン株式保有割合が5.12%となり、新たに5%を超えたことが判明。これを受けて需給思惑的な買いが入っている。なお、保有目的は純投資で、報告義務発生日は8月30日となっている。

■コマツ <6301>  2,327.5円  +42 円 (+1.8%)  11:30現在

コマツ<6301>が続伸、5日・25日移動平均線のゴールデンクロスが接近している。前日の米国株市場では、米国と中国が貿易協議を10月に再開することで合意したことを受けNYダウが372ドル高と大きく買われたが、そのなか、中国向け売上比率の高い建機大手のキャタピラーが3.3%高と大きく買われ全体指数に寄与した。東京市場でもこれに追随する形でコマツなど中国関連株に買いが流入している。足もと外国為替市場で1ドル=107円近辺の推移と円安方向に振れていることもポジティブ材料となった。

■任天堂 <7974>  41,580円  +620 円 (+1.5%)  11:30現在

任天堂<7974>が反発、一時1000円高に買われた。前日は日経平均構成銘柄の定期入れ替えで新規採用が見送られたことで、売りに押される展開となっていたが、きょうはその下げ分を上回る上昇をみせている。同社は5日、有料サービス会員向けに「ニンテンドースイッチ」で1990年代のゲーム機「スーパーファミコン」のソフトで遊べるサービスを6日から開始することを発表。年齢層の高いユーザーのニーズを取り込む。これが株高を後押しする形となっている。

■トヨタ自動車 <7203>  7,050円  +50 円 (+0.7%)  11:30現在

トヨタ自動車<7203>やホンダ<7267>、マツダ<7261>など自動車株が高い。米国と中国が10月初めに貿易協議を開催することで合意し米中貿易摩擦への警戒感が後退するなか、為替市場では午前9時時点で1ドル=107円00銭前後へと円安が進行している。トヨタは今期の想定為替レートを106円に設定しており、為替差益が出る水準に円安が進行してきたことが好感されている。

■ジンズホールディングス <3046>  6,270円  +30 円 (+0.5%)  11:30現在

ジンズホールディングス<3046>が4日続伸している。5日の取引終了後に発表した8月度の月次売上速報で、既存店売上高が前年同月比6.7%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。7月18日に発売したインテリアブランド「unico(ウニコ)」とコラボレーションした「JINS×unico」をはじめとして、コラボレート商品が好調だった。また、前月の反動でサングラスなどの日射し対策用商品が売り上げを牽引した。

■ソフトバンクグループ <9984>  4,653円  -142 円 (-3.0%)  11:30現在

ソフトバンクグループ<9984>が安い。運営する「ビジョンファンド」が出資している米シェアオフィス大手「ウィーワーク」の運営会社ウィーカンパニーが9月にも米株式市場に新規株式公開(IPO)するとの観測が出ているが、米ウォールストリートジャーナルは、ウィーカンパニーの想定時価総額が200億ドル(約2兆1000億円)前後と予想に比べ半分程度になる見通しと報じたことが嫌気された。同社の企業価値は5兆円前後との見方も出ていた。ウィーカンパニーはIPOを20年まで延期することも検討しているとも伝えられている。この日は、同社のIPOに対する期待感が後退するなか、ソフトバンクグループに対する売りが優勢となっている。

■Aiming <3911>  335円  +57 円 (+20.5%)  11:30現在

Aiming<3911>が急反発している。5日の取引終了後、マーベラス<7844>と共同で開発中のMMORPG「ログレス」シリーズの最新作「ログレス物語(ストーリーズ)」の配信開始日を9月18日に決定したと発表しており、これを好感した買いが入っている。「ログレス」シリーズは、2011年10月にパソコン向けブラウザゲームとして「剣と魔法のログレス」のサービスが開始された人気シリーズ。その最新作「ログレス物語」は、王道MMORPGの楽しさをより追及するとともに、シリーズの「もうひとつの物語」として、新たな世界観のなかで物語を展開。全てのユーザーが同じ世界で冒険できる1ワールド制を実現し、プレイヤー間のコミュニケーションがさらに取りやすくなっているのが特徴という。また、画面の切り替えなくバトルに移る「シームレスバトル」の採用や、多彩なジョブやキャラメイクなど、ゲームシステムも一新しているという。なお、5日から事前登録を開始している。

■アルチザネットワークス <6778>  1,108円  +150 円 (+15.7%) ストップ高買い気配   11:30現在

アルチザネットワークス <6778> [東証2]がストップ高買い気配。5日大引け後に発表した19年7月期の連結経常損益は6600万円の黒字と、従来予想の1億4800万円の赤字から一転して黒字で着地。続く20年7月期の同利益は前期比3.4倍の2億2500万円に急拡大する見通しとなったことが買い材料視された。前期はモバイルネットワークソリューションで好採算の国内向け販売が増加したうえ、研究開発費以外の販管費が減少したしたことが上振れの要因となった。今期は5G向け計測器やLTE現行規格に対応する製品の販売が伸び、14.1%の増収を見込む。5G向け製品は海外販売を開始する。併せて、今期の年間配当は3円で、3期ぶりに復配する方針としたことも評価材料となった。

■栄電子 <7567>  466円  +30 円 (+6.9%)  11:30現在

栄電子<7567>が続急伸、前日はストップ高に買われる人気となっていたが、きょうもストップ高目前となる77円高は513円まで上値を伸ばした。半導体製造装置向け電子部品などを取り扱うエレクトロニクス商社でスイッチング電源やコネクターなどに強い。ここ半導体市況の回復を背景に東京エレクトロン<8035>やアドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連が買われており、同社にもその流れが波及している。一方、デジタル家電普及を背景に人工知能(AI)向けやIoT関連の需要取り込みに注力するなど、新たに成長領域の開拓も進めている。

●ストップ高銘柄

フォーライフ <3477>  1,100円  +150 円 (+15.8%) ストップ高   11:30現在

など、2銘柄

●ストップ安銘柄

インタートレード <3747>  757円  -150 円 (-16.5%) ストップ安   11:30現在

など、1銘柄

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