話題株ピックアップ【夕刊】(1):積水ハウス、ダイキン、伊藤忠
■積水ハウス <1928> 1,983円 +91 円 (+4.8%) 本日終値
積水ハウス <1928> が大幅高。5日大引け後に発表した20年1月期上期(2-7月)の連結経常利益が前年同期比41.1%増の1165億円に拡大して着地したことが買い材料視された。国内で戸建て住宅の販売が伸びたことに加え、海外では米国の賃貸住宅や中国のマンション販売が好調だった。併せて、発行済み株式数(自社株を除く)の0.73%にあたる500万株(金額で100億円)を上限に自社株買いを実施すると発表しており、株主還元の拡充を好感する買いも向かった。
■ダイキン工業 <6367> 14,075円 +495 円 (+3.7%) 本日終値
ダイキン工業<6367>が4日続伸。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「日本の空調大手が欧州事業を拡大する」と報じられており、なかで同社について「家庭用エアコンの販売店を増やすほか現地での増産を検討」と紹介されていることが好材料視されたようだ。記事によると、ドイツやフランスの家庭への普及率は1割未満にとどまるが、6月にフランスで観測史上最高のセ氏46度を記録するなど熱波の到来で、ダイキンでは家庭用の普及価格帯商品の受注が前年の2倍以上に増え、ドイツやフランスでは設置工事が1~2カ月待ちとなったとしている。
■アスクル <2678> 3,035円 +82 円 (+2.8%) 本日終値
アスクル<2678>が4日続伸し、年初来高値を更新した。同社は5日、新たなデジタルマーケティング支援サービス「LOHACOInsight Dive(ロハコインサイトダイブ)」を開始したと発表。「LOHACOInsight Dive」は、メーカーが保有する顧客データとLOHACOの購買・行動データを連携し、メーカーのオウンドメディア・広告、新商品開発などへ展開を拡大することで、メーカーのデジタルマーケティング活動を幅広く支援するサービス。メーカーは「LOHACOInsight Dive」で自社のデータを活用することで、顧客とのよりダイレクトなつながりを構築することが可能になるという。
■伊藤忠商事 <8001> 2,190円 +56.5 円 (+2.7%) 本日終値
伊藤忠商事<8001>が新値追い。同社はきょう、リサイクルプログラムの提供・運営を行っている米テラサイクルと資本・業務提携したと発表。テラサイクルは、従来リサイクルが困難なモノを回収し、さまざまな製品にリサイクルする企業。同社は今回の提携をもとにグローバルに協業し、特に日本及びアジアでリサイクル事業の展開を推進するとしている。
■アウトソーシング <2427> 986円 +22 円 (+2.3%) 本日終値
アウトソーシング<2427>が続伸。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「2024年12月期に連結営業利益(国際会計基準)を前期の5倍弱にあたる700億円強に増やす方針だ」と報じられており、これを好材料視した買いが入った。記事によると、政府による外国人材の受け入れ拡大策などを背景に、企業から技能実習生の通訳や生活支援などを請け負う事業が牽引役となるほか、海外で自治体向けなどに展開するサービスも伸びるとしている。
■クレディセゾン <8253> 1,193円 +26 円 (+2.2%) 本日終値
クレディセゾン<8253>が続伸。同社は5日取引終了後に、大和証券グループ本社<8601>と資本・業務提携することで合意したと発表。両社は、既存プロダクトの相互送客及び新しい顧客基盤の開拓、新しい総合金融サービスの開発などで協力。また、業務提携を進めるにあたり、大和証Gはクレセゾンの発行済み株式総数(自己株式を除く)の5.01%を取得するほか、クレセゾンも20億円を上限に大和証G株を取得するとしている。
■トプコン <7732> 1,309円 +27 円 (+2.1%) 本日終値
トプコン<7732>が続伸。世界最大級の資産運用会社である米ブラックロックの日本法人ブラックロック・ジャパンが5日の取引終了後、財務省に大量保有報告書を提出し、ブラックロックと共同保有者のトプコン株式保有割合が5.12%となり、新たに5%を超えたことが判明。これを受けて需給思惑的な買いが入った。なお、保有目的は純投資で、報告義務発生日は8月30日となっている。
■コマツ <6301> 2,333円 +47.5 円 (+2.1%) 本日終値
コマツ<6301>が続伸、5日・25日移動平均線のゴールデンクロスが接近している。前日の米国株市場では、米国と中国が貿易協議を10月に再開することで合意したことを受けNYダウが372ドル高と大きく買われたが、そのなか、中国向け売上比率の高い建機大手のキャタピラーが3.3%高と大きく買われ全体指数に寄与した。東京市場でもこれに追随する形でコマツなど中国関連株に買いが流入している。足もと外国為替市場で1ドル=107円近辺の推移と円安方向に振れていることもポジティブ材料となった。
■大日本住友製薬 <4506> 1,800円 +30 円 (+1.7%) 本日終値
大日本住友製薬<4506>が3日続伸。バイオテックスタートアップベンチャーの英ロイバント・サイエンシズ社と戦略的提携に関して基本合意したと発表しており、これが好感された。今回の戦略的提携により、大日本住友はロイバントの複数の子会社株式を取得する予定で、22年度までに承認が期待され、将来的にブロックバスターとなりうる開発品を含む多数のパイプラインを獲得することになるという。また、グループ全体のR&D生産性の向上や、デジタルトランスフォーメーションの加速を図り、中長期的な成長を目指すとしている。なお、両社は今後、正式契約の締結に向けた協議を行うとしている。
■任天堂 <7974> 41,450円 +490 円 (+1.2%) 本日終値
任天堂<7974>が反発。前日は日経平均構成銘柄の定期入れ替えで新規採用が見送られたことで、売りに押される展開となっていたが、きょうはその下げ分を上回る上昇をみせた。同社は5日、有料サービス会員向けに「ニンテンドースイッチ」で1990年代のゲーム機「スーパーファミコン」のソフトで遊べるサービスを6日から開始することを発表。年齢層の高いユーザーのニーズを取り込む。これが株高を後押しする形となっている。
株探ニュース