話題株ピックアップ【昼刊】:三井ハイテク、トヨタ、ヒロセ電

注目
2019年9月13日 11時39分

■三井ハイテック <6966>  1,580円  +186 円 (+13.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位

三井ハイテック<6966>が急反発し、年初来高値を更新している。同社は12日取引終了後に、20年1月期第2四半期累計(2~7月)の連結決算を発表。営業損益は6000万円の赤字(前年同期は6億9100万円の黒字)となり、従来予想の3億円の赤字から上振れて着地したことが好感されているようだ。売上高は前年同期比2.1%増の422億8500万円(従来予想は410億円)。車載用モーターコアの受注・販売が当初計画を上回ったことなどが寄与した。なお、通期業績予想は売上高860億円(前期比4.9%増)、営業利益3億円(同40.0%減)とする従来計画を据え置いているが、前提為替レートは1ドル=110円から105円に変更している。

■ジャパンミート <3539>  2,230円  +124 円 (+5.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位

12日に決算を発表。「今期経常は4%増で3期連続最高益更新へ」が好感された。

ジャパンミート <3539> が9月12日大引け後(16:00)に決算を発表。19年7月期の連結経常利益は前の期比4.5%増の47.5億円になり、20年7月期も前期比4.2%増の49.5億円に伸びを見込み、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。9期連続増収、3期連続増益になる。

⇒⇒ジャパンミートの詳しい業績推移表を見る

■ヒロセ電機 <6806>  13,810円  +190 円 (+1.4%)  11:30現在

ヒロセ電機<6806>の上値指向の動きが鮮明となっている。8月6日に付けた1万440円を底値に3割の上昇を見せ、時価は年初来高値圏を走っているが、ここからは追撃買いで対処したい。同社はコネクター国内最大手で、スマホや自動車向けなど付加価値の高い製品を多く持ち、多品種少量生産によりニーズを捉えている。半導体市況は昨年から今年にかけ停滞局面にあったが、米国株市場では半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が急速に切り返し、既に底入れを先取りする動きとなっており、同社株もその流れに乗る展開となっている。同社の20年3月期売上高は1300億円(前期比4.3%増)、営業利益は250億円(同8.0%増)を見込むなど最悪期を脱しつつある。下期にかけ車載向けは新分野開拓が進み、今後も高成長が見込める。(レイ)

■トヨタ自動車 <7203>  7,375円  +36 円 (+0.5%)  11:30現在

トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株が上昇。米長期金利の上昇が続いており、これを背景に足もと外国為替市場でドル買いの動きが継続、1ドル=108円20銭近辺の推移と円安に振れている。輸出採算の改善期待から為替感応度の高い自動車セクターに買いが集まっている。なお、トヨタの20年3月期通期想定為替レートは1ドル=106円で実勢は為替メリットが生じる。

■三菱UFJ <8306>  562.7円  -5.6 円 (-1.0%)  11:30現在

メガバンクが安い。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>が続落しているほか、みずほフィナンシャルグループ<8411>は7日ぶりに反落。世界的な金利の底打ち期待感から株価は先月下旬を底に急激な上昇を演じてきたが、高値警戒感も台頭するなか利益確定売りに押される展開となっている。SMBC日興証券は12日、「銀行株の反騰は長くはないだろう」との見方を示した。「機関投資家は、日米金融政策への基本的な見方を変えたわけではない」とし、米国は段階的な利下げ継続、日本は10月以降に円高が進むと追加緩和観測が台頭する可能性があり、中期的に銀行株の上昇が続くとは考えにくいとみている。同証券では「ヘッジファンド勢は米金利が反転した5日木曜前後から銀行株に短期的に強気だった印象」と指摘している。

■鎌倉新書 <6184>  1,512円  -3 円 (-0.2%)  11:30現在

鎌倉新書<6184>は朝安後、下げ幅を縮小。株価は一時、前日8%安の1394円まで下落したが、売り一巡後は下値に買いが入り一時プラス圏に浮上する場面もあった。同社が12日取引終了後に発表した第2四半期(2~7月)の連結営業利益は前年同期比25.7%増の3億1700万円だった。お墓や葬祭、仏壇の各事業は好調だった。20年1月通期の予想連結営業利益8億円に対する進捗率は約40%の水準にとどまったことが警戒感を呼んだものの、同社の成長期待は強く急落場面では買いが流入している。

■クラスターテクノロジー <4240>  401円  +80 円 (+24.9%) ストップ高   11:30現在

クラスターテクノロジー<4240>はストップ高。3Dプリンターのなかでも、細胞を使って臓器などの立体的な組織を作り出す「バイオ3Dプリンター」が実用化段階に入っている。バイオ3Dプリンターには、さまざまな形成方法があるが、インクジェットプリンター技術を応用したものもある。クラスターの超微細インクジェットヘッド「Pulseinjector」は、吐出時に熱を発生させないため細胞やタンパク質などの生体材料にも利用できることから、バイオ3Dプリンターなどへの応用が期待されており、これが今回の買いにつながったようだ。

■ミサワ <3169>  520円  +80 円 (+18.2%) ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率トップ

ミサワ <3169> がストップ高。12日大引け後に発表した20年1月期上期(2-7月)の連結経常利益が前年同期比2.5倍の5億円に急拡大し、従来予想の2.3億円を上回って着地したことが買い材料視された。家具・インテリアで新シリーズの販売が伸びたほか、従来の人気シリーズは在庫管理の適正化で欠品が減少した。円高による仕入れの採算改善に加え、ECサイトの広告宣伝費を抑制したことも利益拡大につながった。業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の3.7億円→5.6億円に49.5%上方修正。増益率が5.3%増→57.4%増に拡大する見通しとなった。前日終値ベースの予想PERが13.4倍→8.9倍に急低下し、割安感が強まったことも買いに拍車を掛けた。

■アイビー化粧品 <4918>  1,057円  +150 円 (+16.5%) ストップ高買い気配   11:30現在

アイビー化粧品<4918>がストップ高の1057円水準でカイ気配となっている。12日の取引終了後、黒ニンジンの搾汁液または粉末を含有する皮膚化粧料に関して特許を取得したと発表しており、これが好感されている。今回取得した特許は、黒ニンジン搾汁液にはアントシアニジン類やカロテン類などが含有されており、その黒ニンジン搾汁液にチロシナーゼ活性阻害効果やチロシナーゼ生合成阻害効果、線維芽細胞活性化効果を有していることを見出したという。なお、20年3月期業績予想への影響はないとしている。

■SKIYAKI <3995>  750円  +100 円 (+15.4%) ストップ高   11:30現在

SKIYAKI <3995> [東証M]がストップ高。12日大引け後に発表した20年1月期上期(2-7月)の連結経常利益が前年同期比30.4%増の9000万円に拡大して着地したことが買い材料視された。主力のファンクラブサービスの有料会員数が増加したうえ、昨年5月に子会社化したライブ制作会社の業績上積みも寄与し、38.6%の大幅増収を達成した。

■日本テレホン <9425>  567円  +68 円 (+13.6%)  11:30現在

日本テレホン<9425>が急騰。同社は携帯電話の店舗販売を手掛け、中古携帯の販売も行っているが、足もとの業績は回復色を強めている。12日取引終了後に発表した19年5~7月期業績は1700万円の黒字化を果たし、上期計画の1200万円の黒字を超過した。これを手掛かり材料に短期資金が集結している。同社は6月に野村証券が同社株式を取得することを発表(議決権総数比率5.87%)したことでも話題となった。また、大株主に光通信<9435>が入っている銘柄としても注目されている。

■ラ・アトレ <8885>  687円  +77 円 (+12.6%)  11:30現在

ラ・アトレ <8885> [JQG]が急騰。12日大引け後、19年12月期の連結経常利益を従来予想の11億円→11.5億円に4.5%上方修正。増益率が17.0%増→22.3%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。進捗遅れで大型プロジェクトの引き渡しが来期以降にずれ込み、売上高は計画を35.8%も下回るものの、新築不動産販売部門の利益が想定を大きく上回ることが全体の利益を押し上げる。併せて、期末一括配当を従来計画の17円→28円(前期は14円)に大幅増額修正したことも買いに拍車を掛けた。

■中央化学 <7895>  382円  +36 円 (+10.4%)  11:30現在

中央化学<7895>が急騰。樹脂製食品包装容器業界の先駆で、プラスチック容器の回収・リサイクル分野に積極的に取り組んでいる。生産体制の再編を進め、稼働率向上に向け合理化努力も進めている。世界的な環境意識の高まりを背景に、廃棄ロス削減のため食品の消費期限を延ばす新素材を使った高機能容器の育成を進め、今後に期待が大きい。ここ、底値圏で売り物をこなし株価が煮詰まっていた。400円台回復は7月12日以来約2カ月ぶり。

■田中精密工業 <7218>  875円  +75 円 (+9.4%)  11:30現在

田中精密工業<7218>が大幅高となり、年初来高値を更新した。同社は12日、グループのタナカエンジニアリングがこのほど、H3ロケット用の部品を三菱重工業<7011>から受注したと発表。これが材料視されているようだ。今回受注したのは、H3ロケットの水素と酸素の混合比最適化に寄与する燃料噴射部品をはじめとしたエンジン部品、及び水素と酸素の調圧や排圧を制御する機体バルブ部品。なお、H3ロケットは2020年度に試験機の打ち上げを予定している日本の新しい基幹ロケットとなる。

■アイティメディア <2148>  765円  +42 円 (+5.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位

アイティメディア<2148>が大幅高で3連騰、25日移動平均線を大きく上回ってきた。IT系ニュースサイトを運営し、広告収入を主力とするが、ネット上でBtoBの「見込み顧客」を発掘し、営業機会の創出を支援するリードジェン事業で業績は急拡大局面にあり、今期会社側計画は上振れる可能性がある。IT技術者向け情報サイトでは人工知能(AI)・機械学習専門の「ディープ・インサイダーフォーラム」を開設するなど時流に乗っている。

●ストップ高銘柄

JMACS <5817>  481円  +80 円 (+20.0%) ストップ高   11:30現在

など、5銘柄

●ストップ安銘柄

アイモバイル <6535>  578円  -150 円 (-20.6%) ストップ安売り気配   11:30現在

はてな <3930>  3,045円  -700 円 (-18.7%) ストップ安売り気配   11:30現在

以上、2銘柄

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