話題株ピックアップ【夕刊】(3):ITメディア、ブラス、JSB

注目
2019年9月13日 15時19分

■アイティメディア <2148>  753円  +30 円 (+4.2%)  本日終値

アイティメディア<2148>が大幅高で3連騰、25日移動平均線を大きく上回ってきた。IT系ニュースサイトを運営し、広告収入を主力とするが、ネット上でBtoBの「見込み顧客」を発掘し、営業機会の創出を支援するリードジェン事業で業績は急拡大局面にあり、今期会社側計画は上振れる可能性がある。IT技術者向け情報サイトでは人工知能(AI)・機械学習専門の「ディープ・インサイダーフォーラム」を開設するなど時流に乗っている。

■ブラス <2424>  663円  +20 円 (+3.1%)  本日終値

ブラス<2424>が反発。12日の取引終了後、米国ハワイ州ホノルルに現地法人を設立し、ハワイウェディング事業に参入すると発表しており、これが好材料視された。同社は東海地方を中心にゲストハウスでのウェディング事業を展開しているが、今回のハワイウェディング事業参入は新たな売り上げ創出を図るのが狙い。なお、ハワイ現地法人は非連結子会社で、20年7月期業績への影響は軽微としている。また、同時に発表した20年7月期単独業績予想で、売上高118億9000万円(前期比14.4%増)、営業利益7億1100万円(同27.3%増)、純利益4億4000万円(同19.3%増)と増収増益を見込むことも好材料視されている。前期に出店したブルーグレース大阪(大阪市北区)及びアーブルオランジュ(浜松市中区)が通年稼働することに加えて、20年3月に千葉県船橋市にアコールハーブ(22号店)と京都市にアトールテラス鴨川(23号店)を出店することが寄与する見通し。なお、19年7月期決算は、売上高103億9000万円(前の期比7.0%増)、営業利益5億5800万円(同19.2%減)、純利益3億6900万円(同62.9%増)だった。

■ジェイ・エス・ビー <3480>  4,680円  +130 円 (+2.9%)  本日終値

ジェイ・エス・ビー<3480>が反発。12日の取引終了後に発表した第3四半期累計(18年11月~19年7月)連結決算が、売上高326億5600万円(前年同期比9.1%増)、営業利益34億4700万円(同11.3%増)、純利益22億9200万円(同6.4%増)と2ケタ営業増益だったことが好感された。主力の学生マンション事業が、物件管理戸数の増加や高水準の入居率の維持で順調に推移し業績を牽引した。なお、19年10月期通期業績予想は、売上高420億8500万円(前期比8.1%増)、営業利益31億2100万円(同5.5%増)、純利益20億4100万円(同1.8%減)の従来見通しを据え置いている。同時に、5万株(発行済み株数の1.04%)、または2億円を上限とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視されている。取得期間は9月13日から10月31日までで、株主還元及び資本効率の向上と経営環境に応じた機動的な資本政策を遂行することを目的としている。

■シーアールイー <3458>  1,059円  +23 円 (+2.2%)  本日終値

シーアールイー <3458> が3日続伸。12日大引け後に発表した19年7月期の連結経常利益は前の期比55.5%減の13.8億円に落ち込んだものの、続く20年7月期は前期比52.0%増の21億円に回復する見通しとなったことが買い材料視された。今期は物流投資事業で前期に売却を予定していた3物件を含む売却益が膨らみ、82.1%の大幅増収を見込む。併せて、今期の年間配当は前期比1円増の22円に増配する方針としたことも評価材料となった。

■ジーニー <6562>  525円  +11 円 (+2.1%)  本日終値

ジーニー<6562>が反発。この日の午前中、マーケティングオートメーション(MA)の「MAJIN」とCRM/SFA(顧客管理/営業管理ツール)「ちきゅう」の連携を開始したと発表しており、これが好材料視されたようだ。今回の連携は、マーケティング部門向けに提供していた見込み客獲得のためのマーケティングオートメーションツール「MAJIN」と、営業部門向けに提供していた顧客管理/商談管理ツール「ちきゅう」とのもので、これにより顧客情報が自動で一元管理され、より効率的なマーケティング・営業活動が可能になるという。なお、日本企業で自社開発のMAとCRM/SFAのシステム連携を行った事例は国内で初めてとしている。

■稲葉製作所 <3421>  1,457円  +28 円 (+2.0%)  本日終値

稲葉製作所<3421>が反発。12日の取引終了後に発表した20年7月期は連結業績予想で、売上高347億円(前期比1.9%増)、営業利益18億5000万円(同4.1%増)、純利益13億3000万円(同25.4%増)と連続増収増益を見込んでいることが好感された。消費税増税の影響で鋼製物置は伸び悩みが予想されるものの、一方で、オフィスの移転・リニューアル需要の堅調が続いていることや、ワークスタイルの多様化に対応するオフィスづくりへのニーズの高まりから、オフィス家具が業績を牽引する見通しという。なお、19年7月期決算は、売上高340億4100万円(前の期比4.3%増)、営業利益は17億7700万円(同4.4倍)、純利益10億6000万円(同2.6倍)だった。

■ラクオリア創薬 <4579>  1,002円  +13 円 (+1.3%)  本日終値

ラクオリア創薬<4579>が反発。この日の寄り前、EAファーマ(東京都中央区)との消化器領域における新薬の創出を目指した共同研究について、あらかじめ定めていたマイルストンを達成したとの連絡をEAファーマから受けたと発表。これに伴い、一時金の受領が確定したことが好感された。ラクオリアとEAファーマは、12年10月に共同研究契約を締結し、消化器領域における特定のイオンチャネルを標的とした本共同研究をスタート。18年3月に最初のマイルストンが達成されており、今回の一時金の受領は2つ目のマイルストン達成によるものとなるという。なお、一時金の額は非開示。また、19年12月期の連結業績予想には織り込み済みとしている。

■田中精密工業 <7218>  810円  +10 円 (+1.3%)  本日終値

田中精密工業<7218>が大幅高となり、年初来高値を更新した。同社は12日、グループのタナカエンジニアリングがこのほど、H3ロケット用の部品を三菱重工業<7011>から受注したと発表。これが材料視されたようだ。今回受注したのは、H3ロケットの水素と酸素の混合比最適化に寄与する燃料噴射部品をはじめとしたエンジン部品、及び水素と酸素の調圧や排圧を制御する機体バルブ部品。なお、H3ロケットは2020年度に試験機の打ち上げを予定している日本の新しい基幹ロケットとなる。

■不二精機 <6400>  299円  +2 円 (+0.7%)  本日終値

不二精機<6400>が3日続伸。12日の取引終了後、主に自動車関連業界向けに精密プレス加工用の金型設計・製作などを手掛ける秋元精機工業(横浜市都筑区)の全株式を取得し子会社化すると発表しており、これが好材料視された。今回の買収は、秋元精機工業の精密プレス加工に関連する技術・ノウハウと不二精機グループの技術・海外ネットワークを結合することで、精密金属部品を金型内にインサートして樹脂成形する「インサート成形品」の受注に対する競争力を高めるのが狙い。取得価額は非開示。なお、同件による19年12月期業績予想への影響は軽微としている。

■アイモバイル <6535>  578円  -150 円 (-20.6%) ストップ安   本日終値  東証1部 下落率トップ

アイモバイル<6535>がストップ安。同社は12日取引終了後に、20年7月期通期の連結業績予想を公表。売上高見通しを142億6600万円(前期比32.5%減)、営業利益見通しを7億900万円(同77.6%減)としていることが影響しているようだ。今期は広告代理店事業の売上高減少や、ふるさと納税の法改正による取扱高の上位4自治体が制度対象外となったことによる売り上げ減を予想。また、利益面では事業投資を積極的に行うことで、販管費が増加することが重荷になるとしている。

●ストップ高銘柄

JMACS <5817>  481円  +80 円 (+20.0%) ストップ高   本日終値

など、7銘柄

●ストップ安銘柄

はてな <3930>  3,045円  -700 円 (-18.7%) ストップ安   本日終値

アイスタディ <2345>  761円  -150 円 (-16.5%) ストップ安   本日終値

など、3銘柄

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