売り優勢後の底堅さが意識される局面においては、バリュー株への見直し/オープニングコメント

市況
2019年9月18日 8時24分

18日の日本株市場は、米株高の流れを受けて買い先行後は、こう着感の強い相場展開になりそうだ。17日の米国市場では、NYダウが33ドル高と、小幅に反発した。サウジアラビアが石油施設への攻撃で失われた石油生産量の7割を回復したと報じられ、原油相場が下落。エネルギー株が前日の反動から下落となったが、反対に売られていたセクターの一角には買い戻す動きもみられた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比45円高の21855円。円相場は1ドル108円10銭台での横ばい推移が続いている。

昨日は売り先行後は底堅い値動きをみせており、日経平均は終値ベースで22000円を回復した。本日は目先的な達成感が意識されやすいほか、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を見極めたいとする模様眺めムードの中、こう着感の強い相場展開になりやすい。米中貿易交渉を巡る不確実性がやや後退したほか、連銀高官の多くは景気減速の兆しが見えない限り、金融政策は現状維持が望ましいとの見解を示しているようであり、パウエルFRB議長による今後の金利見通しを見極めたいところであろう。

一方で、楽観視はできないとはいえ、FOMCでの25ベーシスの利下げは織り込まれていることもあり、予想通りとなればアク抜けの動きも意識されやすいところではある。また、17日の米国では米長期金利の低下で、銀行株が冴えなかったこともあり、バリュー株についてもやや利食い優勢の展開になりそうである。ただし、需給面については海外投資家の買い越し基調がみられている。日経平均の22000円回復でショートカバー中心による上昇が一旦終了した感はあるものの、世界的にも割安感が意識されている日本株市場への見直しが強まってくる可能性もありそうだ。

そのため、売り優勢後の底堅さが意識される局面においては、バリュー株への見直しが意識されやすい相場展開も見込まれよう。そのほか、全体の底堅さが意識される局面においては、資金シフトが早いだろうが、中小型株への断続的なテーマ株物色なども意識されやすいところであろう。

《AK》

提供:フィスコ

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