話題株ピックアップ【夕刊】(2):国際石開帝石、イトヨーギョ、天昇電

注目
2019年9月18日 15時17分

■国際石油開発帝石 <1605>  1,055.5円  -46.5 円 (-4.2%)  本日終値

国際石油開発帝石<1605>や石油資源開発<1662>、JXTGホールディングス<5020>など資源エネルギー株が安い。無人機による攻撃を受け石油施設の生産が停止したことに関して、サウジアラビアのエネルギー相は17日、原油生産量は9月末までに攻撃前の水準に戻る見通しであることを表明。これを受け、需給の引き締まりを材料視して上昇した原油価格は急反落し、17日のWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近物は前日比3.56ドル安の1バレル59.34ドルで取引を終えた。前日にサウジアラビアの原油生産減を材料視して急伸した資源エネルギー株は、この日は一転して売りで値を下げる展開となった。

■東京製鐵 <5423>  849円  -24 円 (-2.8%)  本日終値

東京製鐵<5423>が反落。17日に発表した10月契約分の鋼材販売が、9月契約分から1トン当たり2000~3000円下げられ、3カ月ぶりに値下げされることが嫌気された。米中貿易摩擦などの政治的要因によって、海外マーケットの不透明感が拡大し、鋼材相場は再び下落局面を迎えているとしており、国内マーケットの市況にも悪影響を及ぼしているという。また、天候不順による稼働日数の減少によって、足もとの停滞ムードが予想以上に長引いているともしている。

■エイジス <4659>  3,125円  -40 円 (-1.3%)  本日終値

エイジス<4659>が続落。17日の取引終了後に発表した8月度の売上高が前年同月比3.0%減となり、8カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。同社は、流通業界向けの棚卸代行で国内トップ。なお、4月からの累計では前年同期比3.3%増となっている。

■三菱UFJ <8306>  566円  -5.7 円 (-1.0%)  本日終値

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが軟調。ここ米長期金利の底入れ反転を手掛かり材料に、戻り足を強めていたが、目先は利益確定の動きが顕在化している。前日に米10年債利回りは終値ベースで0.044%安の1.802%まで低下しており、米株市場ではゴールドマン・サックスやJPモルガンなどの大手金融株が総じて軟調となった。東京市場でもこの流れを引き継ぐ格好となっている。

■アイリッジ <3917>  878円  +150 円 (+20.6%) ストップ高   本日終値

アイリッジ<3917>がストップ高。同社は17日、自社の顧客データ分析プラットフォーム「FANSHIP」が、ゆうちょPayに導入されたと発表。ゆうちょPayは、ゆうちょ銀行の口座を持っている人が、ゆうちょPay対応店舗(ゆうちょPayマークまたは銀行Payマークのある店舗等)での支払いに使えるスマートフォン決済アプリ。今回「FANSHIP」を導入したことで、ゆうちょPayユーザーにクーポンを配信できるようになった。

■クワザワ <8104>  490円  +80 円 (+19.5%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ

クワザワ<8104>がストップ高。同社は北海道を地盤とする建設住宅資材の商社だが、株主還元に前向きな姿勢をみせている。17日取引終了後、現行の株主優待制度を拡充することを発表。現在は、毎年3月末時点で100株以上を保有する株主を対象に1000円分のクオカードを贈呈しているが、これを2倍の2000円分に増やすことを発表、これを好感する形で投資資金が流入した。

■イトーヨーギョー <5287>  961円  +150 円 (+18.5%) ストップ高   本日終値

イトーヨーギョー<5287>がストップ高。台風15号による被害は甚大なものとなったが、その復興に絡み無電柱化が促進される可能性が高まっている。10月には補正予算の編成も意識され、国土強靱化のテーマが再燃しつつある。そうしたなか、共同溝を手掛ける同社株は時価総額30億円強の小型株ということもあって格好の物色対象となっている。信用買い残はほぼ枯れた状態にあり、上値の軽さに着目した買いを呼び込んでいる。

■天昇電気工業 <6776>  1,045円  +150 円 (+16.8%) ストップ高   本日終値

天昇電気工業<6776>の急騰が続いている。きょうは前日に続くストップ高で6連騰、遂に4ケタ大台に乗せてきた。株価は1カ月あまりで約3倍化した。プラスチック業界の老舗で自動車部品を主力とする弱電向け成型品メーカーとして商品競争力が高い。20年3月期は営業利益段階で前期比6%増の10億円を見込むが増額の可能性がある。大株主に三井物産<8031>が入っている。また、シャープ<6753>も大株主の一角に名を連ねていたが、9月に入り高度なプラスチック加工技術を有するタキロンシーアイ<4215>がシャープから株式を買い付ける形で関係を強化、今後のシナジーに向けた期待が膨らんでいる。

■ラクオリア創薬 <4579>  1,161円  +146 円 (+14.4%)  本日終値

ラクオリア創薬<4579>は続急騰。17日の取引終了後、Epigeneron(東京都中央区)と、特発性小児ネフローゼ症候群治療薬の創出に向けて、新規創薬標的分子の探索段階から共同で創薬研究を開始する共同研究及び事業化オプションに関する契約を締結したと発表しており、これが好材料視された。今回締結した契約によりラクオリアは、新たに同定された創薬標的分子についての独占的使用権を得て、同創薬標的分子に対する最適な新規低分子化合物の創出と同化合物の研究開発・事業化を独占的に実施するオプション権を保有することになるという。なお、同件に伴う19年12月期業績予想への変更はないとしている。

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