話題株ピックアップ【夕刊】(3):フリークHD、シンバイオ、F-ブレイン
■Welby <4438> 13,100円 +1,570 円 (+13.6%) 本日終値
17日、Welby <4438> [東証M]が10月3日現在の株主を対象に1→4の株式分割を実施すると発表したことが買い材料視された。最低投資金額が現在の4分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。
■フリークHD <6094> 1,570円 +105 円 (+7.2%) 本日終値
フリークアウト・ホールディングス<6094>が大幅続伸。連結子会社である「インティメート・マージャー」が17日の取引終了後、東証マザーズへの株式上場(IPO)の承認を受けたことが好感された。インティメート・マージャーは、データマネジメントプラットフォームの提供、データ活用コンサルティングを行っており、10月24日に新規上場する。目論見書によると、フリークHDはインティメート・マージャー社の169万2700株(持ち株比率55.26%)を保有する筆頭株主となっている。同時に、フリークHDは19年9月期連結業績の下方修正を発表しており、営業損益は従来予想の1億円の黒字から13億円の赤字(前期は5億3200万円の赤字)に修正された。国内広告事業で、取扱額最上位の大手メディアに関する売り上げが大幅に減少したほか、海外広告事業でも一部拠点およびM&A先の収益が遅延したことが業績の悪化要因となった。
■シンバイオ製薬 <4582> 616円 +41 円 (+7.1%) 本日終値
シンバイオ製薬<4582>が大幅反発。この日の寄り前に、再発・難治性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)の承認取得を目的とした抗悪性腫瘍剤「トレアキシン」(一般名「ベンダムスチン塩酸塩」)の第3相臨床試験について、全ての被験者の観察期間が完了したと発表しており、これが好材料視された。同社では今後、19年12月期第4四半期(10~12月)に有効性に関するトップライン結果を公表する予定。その試験成績を受け、再発・難治性DLBCLを追加適応症として、20年12月期第2四半期(4~6月)に向けて承認申請の準備を進めるとしている。
■フーバーブレイン <3927> 983円 +65 円 (+7.1%) 一時ストップ高 本日終値
フーバーブレイン<3927>が一時ストップ高。同社は中小企業向けを主軸にセキュリティーシステムを手掛けている。17日取引終了後、独自技術による電力融通サービスの展開を目指すデジタルグリッド(東京都千代田区)と資本・業務提携することを発表、これによる業容拡大効果に期待した買いを呼び込んだ。
■オウケイウェイヴ <3808> 1,642円 +102 円 (+6.6%) 本日終値
オウケイウェイヴ<3808>が大幅続伸。同社はきょう、インターネットメディアの運営などを手掛ける米リバティ・エコシステム・インターナショナルと業務提携したと発表。今回の提携では、リバティが運営するインターネットメディア「LIBERTY METRON」と、OKウェイヴが運営するQ&Aサイト「OKWAVE」の連携を図り、ユーザーが「LIBERTY METRON」に掲載されるニュースコンテンツと「OKWAVE」の3600万件以上のQ&Aコンテンツを相互利用できるようにする。
■日本和装 <2499> 384円 +23 円 (+6.4%) 本日終値
日本和装ホールディングス<2499>が大幅に4日続伸。同社は無料着物着付け教室を通じて着物や和装小物の販売する仲介事業を展開している。17日取引終了後、グループ会社である日本和装ベトナム(ベトナム・ホーチミン市)が、ベトナムにおいて人材紹介ビジネスを展開するために必要なライセンスを取得したと発表しており、これを好感した買いが流入した。同社はすでにカンボジアにおいて、日本語を無料で教えるサービスを通じて、日本語で会話できる人材を育て企業に紹介するテストマーケティングを行っており、今後東南アジア各国で人材ビジネスを事業化していく構えだ。
■岩塚製菓 <2221> 4,065円 +215 円 (+5.6%) 本日終値
岩塚製菓 <2221> [JQ]が急伸。17日大引け後、20年3月期の連結経常利益を従来予想の17億円→27.5億円に61.8%上方修正。従来の9.8%減益予想から一転して46.0%増益見通しとなったことが買い材料視された。Want Want China Holdingsからの受取配当金が想定を大幅に上回ることが上振れの要因となる。
■ブックオフG <9278> 1,224円 +59 円 (+5.1%) 本日終値
ブックオフグループホールディングス<9278>は大幅続伸。きょう付けの日本経済新聞朝刊で、「マレーシアで出店を拡大する。現在は首都クアラルンプールを中心に4店舗を展開しているが、3年内をめどに10店舗に増やす」と報じられており、これが好材料視されたようだ。記事によると、同社は16年にマレーシアに進出し、現在はクアラルンプール周辺に4店舗を展開しているが、衣料品や玩具などの日本の中古品の需要が高まっていることから、店舗網を拡大するという。海外事業の強化による業績への貢献を期待した買いが入った。
■日本サード・パーティ <2488> 1,058円 +48 円 (+4.8%) 本日終値
日本サード・パーティ<2488>が大幅高で3連騰。今月9日の年初来高値1030円を上抜き、昨年3月以来約1年半ぶりの高値圏に突入した。1000円ラインを超えると1200円前後までは滞留出来高が希薄で、上げ足を一気に強める形となった。同社は海外企業を主要顧客にIT機器の保守点検を行うほか、IT研修業務などで需要を取り込んでいる。RPA分野にも積極的に踏み込み、RPAによる分析データ処理工程の自動化支援パッケージでニーズを開拓、米エヌビディアとはデープラーニング用スーパーコンピューターの総括的サポートを締結するなど人工知能(AI)関連としての側面も持つ。業績は20年3月期、21年3月期と連続増収増益が濃厚とみられる。
■免疫生物研究所 <4570> 755円 +27 円 (+3.7%) 本日終値
免疫生物研究所<4570>が続伸。17日の取引終了後、熊本大学、医薬基盤・健康・栄養研究所(医薬健栄研)及びCURED(横浜市中区)と、「抗HIV抗体及びその製造方法」に関する国内特許の共同出願手続きを完了したと発表しており、これが好感された。免疫生物研は、CUREDと共同で、抗HIV抗体を遺伝子組み換えカイコで生産し、HIV感染症の治療薬として実用化することを目指しているが、今回、遺伝子組み換えカイコによる抗HIV抗体の製造に関して、その有効性が確認できたため、同製造方法の知的財産権を確保するため特許出願に至ったとしている。
●ストップ高銘柄
アイリッジ <3917> 878円 +150 円 (+20.6%) ストップ高 本日終値
など、4銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース