年初来高値を意識しつつもやや慎重姿勢に/オープニングコメント

市況
2019年9月20日 8時23分

20日の日本株市場は、日経平均の年初来高値を意識しつつも、こう着感の強い相場展開になりそうだ。19日の米国市場ではNYダウが52ドル安、ナスダックは5ポイント高とまちまちの展開。マイクロソフトが最大400億ドルの自社株買い計画と大幅な増配を発表し、ハイテク株を中心に買いが先行。その後は米中高官協議を見極めたいとの思惑から次第に利食い優勢となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比85円高の21955円。円相場は108円台前半での推移。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い優勢の展開となり、日経平均は22000円を固めつつ、4月24日に付けた年初来高値(22362.92円)が意識されてくるだろう。ただし、3連休に入ることからリスク選好姿勢にはなりづらいところであろう。また、米中両政府は貿易問題で次官級協議をワシントンで開く。足元で歩み寄りの姿勢をみせているほか、10月上旬にワシントンで閣僚級の貿易協議を開く予定であるため、それに向けた地ならしを進める狙いとはいえ、見極めたいところであろう。

また、イランのザリフ外相は19日、米国かサウジアラビアがイランを軍事攻撃すれば、「全面戦争」になると警告しており、地政学リスクなども手控え要因になる可能性がありそうだ。足元の売買代金は連日で2兆円を上回ってきたとはいえ、一段とトレンドが強まるにはエネルギー不足といったところであろう。反対に22000円処を固めることにより、次第に押し目買い意欲が強まるほか、これまでの弱気に傾いていたセンチメントの巻き戻しが意識されやすいと考えられる。

そのため、底堅さは意識されるものの、やや慎重姿勢も高まりやすく、積極的な上値追いの流れは期待しづらいところである。また、中小型株については、日経平均が一段のリバウンドを強め、海外勢による資金流入が増えるといった変化から先高感が強まる局面になるまでは、先物主導によるインデックス売買の範囲内であるため、中小型株においては短期筋の値幅取り狙いの売買が続きそうである。

《AK》

提供:フィスコ

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