前場に注目すべき3つのポイント~売り一巡後の底堅さを見極め、資金は個別材料株へ

市況
2019年9月25日 8時45分

25日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:売り一巡後の底堅さを見極め、資金は個別材料株へ

■前場の注目材料:日本オラクル、1Q営業利益5.1%増、コンセンサス範囲内

■高砂熱、米のESG投資銘柄に採用

■売り一巡後の底堅さを見極め、資金は個別材料株へ

25日の日本株市場は利食い優勢の相場展開になろう。24日の米国市場ではNYダウが142ドル安、ナスダックは118Pt安となった。中国が米国産大豆を報復関税なしで輸入することを認める措置を導入したことで買いが先行した。しかし、トランプ大統領が国連で中国の不公正な貿易慣行を批判したほか、同氏がウクライナ大統領に軍事支援と引き換えにバイデン前副大統領親子の疑惑を調査するよう圧力をかけたとの問題で、弾劾懸念が強まり政権運営への先行き不安から下落に転じている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比235円安の21705円。円相場は1ドル107円10銭台と円高に振れて推移している。

前日の日経平均は連休中の海外市場の動向から弱含みの展開が想定されていたが、TOPIX型の断続的なインデックス買いを背景に、底堅い相場展開だった。しかし、シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売りが先行するとみられ、22000円処を寄り付き段階で割り込んでくることになりそうだ。TOPIX型の買いが断続的に入るようだと次第に底堅さが意識されてくる可能性はありそうだが、日経平均の22000円が心理的な抵抗として意識されてくるようだと、これまでの上昇に対する利益確定の流れに向かわせやすいだろう。

一方で、期末要因から配当志向の物色がみられており、売り一巡後の底堅さが意識されてくる可能性はある。また、配当再投資への思惑から下を売り込む流れにもなりづらく、売り一巡後は底堅さを見極めることになろう。225型への売りが意識されるため、指数インパクトの大きい値がさ株などが指数を下押す格好となる半面、ややディフェンシブ系への物色が意識されやすく、バリュー株の動向には注視しておきたいところ。

また、昨日もコロプラ<3668>が「ドラクエウォーク」のヒットを背景に連日で強い値動きが続くなど、個人の物色意欲も根強く、センチメント改善につながりそうである。足元ではインデックス売買主導ではあるが、本日は売り優勢が意識されるため、個人主体の個別材料株の一角へ資金が向かいやすいだろう。

■日本オラクル、1Q営業利益5.1%増、コンセンサス範囲内

日本オラクル<4716>は第1四半期決算を発表。営業利益は前年同期比5.1%増の142.49億円だった。中堅企業に対する営業力強化へ人員を増やし販売管理費が膨らんだが、増収効果で利益を伸ばした。コンセンサス(144.4億円程度)の範囲内である。

■前場の注目材料

・日経平均は上昇(22098.84、+19.75)

・米長期金利は低下

・株安局面での自社株買い

・日銀のETF購入

・コクヨ<7984>ぺんてる株直接保有に

・日ペHD<4612>電着塗料で米に新工場、北米向け事業拡大

・いすゞ<7202>トラック日常点検を効率化、コネクテッド技術実証

・千代建<6366>AI技術でLNG増産実現

・高砂熱<1969>米のESG投資銘柄に採用

・IHI<7013>30年ぶりボイラ製造設備刷新、パイプ曲げボトルネック解消

☆前場のイベントスケジュール

<国内>

・08:50 日銀金融政策決定会合議事要旨(7月29-30日開催分)

・10:30 政井日銀審議員あいさつ(三重)

<海外>

・11:00 NZ準備銀行が政策金利発表(1.00%に据え置き予想)

《SF》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.