話題株ピックアップ【夕刊】(3):国際石開帝石、アミファ、ドーン

注目
2019年9月25日 15時19分

■国際石油開発帝石 <1605>  1,029.5円  -8 円 (-0.8%)  本日終値

国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>など資源開発関連株は売り優勢の展開。前日にWTI原油先物価格が終値ベースで1ドル35セント安と急反落、1バレル=57ドル台前半まで水準を切り下げた。米中対立を背景とする世界景気減速懸念が原油市況にも影響を与える形となった。米国株市場ではシェブロンやエクソンモービルなどエネルギー株が売られており、東京市場でもこの流れを引き継ぐ格好となった。

■三菱UFJ <8306>  565.5円  -0.7 円 (-0.1%)  本日終値

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが軟調。第一生命ホールディングス<8750>など生保株も安い。前日の米国株市場ではJPモルガンやゴールドマン・サックス、シティグループといった大手金融株が軒並み安となった。米10年債利回りが再び下落傾向を強めており、前日終値ベースで1.650%まで急低下、これによる運用環境の悪化が嫌気されている。東京市場でも米国事業を展開するメガバンクや大手生保にはネガティブ材料となった。

■アミファ <7800>  1,439円  +300 円 (+26.3%) ストップ高   本日終値

アミファ<7800>が3日連続のストップ高。同社は19日にジャスダック市場(スタンダード)に新規上場したばかりの直近IPO銘柄で、100円ショップなどを主な販売先として、ギフトラッピング、デザイン文具、キッチン・テーブルウェア、フラワー関連商品など、主に女性がターゲットとなるライフスタイル雑貨の企画・製造仕入れ・卸販売を展開している。前日まで日経ジャスダック平均株価が12日続伸しているほか、東証マザーズ指数も3日続伸するなど新興市場が活況となっており、直近IPO銘柄ならではの値動きの軽さに注目した個人投資家が買いを入れているもよう。同じく19日にマザーズ市場に上場したサイバー・バズ<7069>や24日にマザーズ市場に上場したChatwork<4448>なども大幅高となっている。

■両毛システムズ <9691>  1,710円  +300 円 (+21.3%) ストップ高   本日終値

両毛システムズ <9691> [JQ]がストップ高。24日大引け後、20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の1億円→6.1億円に6倍上方修正。従来の13.6%減益予想から一転して5.2倍増益を見込み、一気に6期ぶりに上期最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。消費税軽減税率導入のシステム改修案件や増税前の駆け込み需要などが追い風となり、売上高が計画を17.6%も上回ることが寄与。経費削減に加え、不採算案件の収束で費用が大幅に減少することも利益を押し上げる。なお、通期の経常利益は従来予想の7.4億円(前期は7.2億円)を据え置いた。

■メディカルネット <3645>  532円  +64 円 (+13.7%) 一時ストップ高   本日終値

24日、メディカルネット <3645> [東証M]が発行済み株式数(自社株を除く)の16.16%にあたる74万株(金額で3億5000万円)を上限に、9月25日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。創業者の早川亮氏が保有株売却の意向を示したことに対応する。

■セーラー万年筆 <7992>  187円  +18 円 (+10.7%)  本日終値

セーラー万年筆<7992>が続急伸。午前11時ごろ、資本・業務提携先であるプラス(東京都港区)のOEM製品を製造し、中国市場への販売を開始すると発表しており、これが好感された。今回販売するのは売価1000円から5000円の万年筆3アイテムと液体ボールペン、レフィールなどで、9月に販売を開始し、20年度に合計1億円の売り上げを見込んでいる。なお同製品は、セーラーの普及価格帯筆記具について、中国市場進出の足掛かりとなる戦略商品と位置付けているとしている。

■ドーン <2303>  1,247円  +82 円 (+7.0%)  本日終値

ドーン<2303>が地合い悪のなか続伸、上値のフシとなっていた1200円ラインを突破、中段もみ合いを上に放れる動きをみせている。GIS(地理情報システム)構築ソフトをベースとしたソフトの受託開発を手掛け、足もとの業績は好調に推移している。クラウドサービスに傾注しており、消防署向けクラウド型緊急通報システム「NET119」や、映像通報システム「Live119」、「Live110」などでニーズを捉えている。20年5月期は営業利益段階で2億2000万円予想と前期比2ケタ伸長を見込んでいる。時価総額50億円未満と小型で信用買い残も乏しく、上値の軽さが意識されている。

■ベクター <2656>  323円  +19 円 (+6.3%)  本日終値

ベクター<2656>が後場急伸。午後1時ごろ、「PayPayボーナス」を入手できるスマートフォン専用Webサービス「QuickPoint(クイックポイント)」をオープンしたと発表しており、これを好感した買いが入った。「QuickPoint」は、「PayPay」の残高として使用できる「PayPayボーナス」のみを扱う専用ポイントモール。PayPay(東京都千代田区)と提携することで、利用客のPayPayアカウントに、「QuickPoint」で獲得した「PayPayボーナス」が、シームレスに付与されるのが大きな特徴となっている。

■森組 <1853>  321円  +14 円 (+4.6%)  本日終値

森組<1853>が上昇トレンド鮮明、中長期波動の分水嶺である75日移動平均線を上回ってきた。10月に景気対策として補正予算の編成が予想され、無電柱化を含む防災強化などに予算が振り向けられる公算が大きい。同社は、最近は長谷工コーポレーション<1808>との連携でマンション建築に注力しているが、元来は道路など土木主力で国土強靱化に向け活躍余地が高まる。PER6倍で、今期減配計画とはいえ配当利回りが4.4%と高いことも水準訂正余地を示唆している。

●ストップ高銘柄

オルトプラス <3672>  421円  +80 円 (+23.5%) ストップ高   本日終値

など、3銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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