“上方修正”1ヵ月予想、先回り候補 20社選出 <成長株特集>
本特集では、株探プレミアム会員向けに提供している【業績修正履歴】をもとに、9月下旬から10月下旬に業績上方修正が期待できる銘柄を探った(9月26日現在)。
上場企業の決算発表スケジュールは毎年一定していることが多く、業績修正を発表するタイミングも同じ時期になりやすい。今月上方修正した企業を見ると、ファーマフーズ <2929> [東証2]、ラサ商事 <3023> 、日本ファルコム <3723> [東証M]、スバル興業 <9632> 、シーイーシー <9692> などは昨年も9月に上方修正している。業績修正の時期を予測するには、過去のデータが大変参考になる。
今回はこれから上期決算を発表する2月期決算企業と3月期決算企業を対象に、経常利益ベースで第1四半期実績の通期計画に対する進捗率が過去平均を上回っている銘柄に注目した。
下表では、時価総額30億円以上の銘柄の中から、(1)第1四半期経常利益の対通期計画進捗率が25%を超え、かつ同進捗率が過去5年平均を上回っている、(2)昨年の9月27日~10月26日に通期計画を上方修正した履歴がある、といった条件を満たした20社を上方修正する有力候補として選び出し、対通期進捗率が高い順に並べた。昨年の修正日を目安に上方修正の先回り買い候補として吟味してみてはいかがだろう。
なかでも、数年連続で上方修正している銘柄は、今年も上方修正する可能性が高いとみられ注目したい。日本車輌製造 <7102> 、ノリタケカンパニーリミテド <5331> 、日立建機 <6305> は2年連続で、ほぼ同時期に通期の経常利益予想を上方修正している。また、東宝 <9602> と東京製鉄 <5423> は前期までの過去5年で4回、10月に上方修正した実績がある。このほか、第1四半期決算発表時に上期の経常利益予想を上方修正しながら通期計画を据え置いた、東洋ビジネスエンジニアリング <4828> も有力候補としてマークしたい。
対通期 進捗率 予想 昨年の
コード 銘柄名 進捗率 5年平均 PER 修正日
<7102> 日車両 61.0 16.3 15.1 10/26
<2806> ユタカフーズ 37.7 26.3 17.9 10/19
<4734> ビーイング 36.0 35.3 12.8 10/3
<6161> エスティック 35.9 24.4 11.9 10/22
<4828> 東洋BENG 35.6 14.7 21.3 9/27
<9602> 東宝 34.3 29.7 27.2 10/12 *
<9889> JBCCHD 33.4 22.2 14.8 10/25
<5423> 東京製鉄 32.9 28.6 10.1 10/23
<2114> フジ日本 32.3 26.5 15.4 10/19
<4709> IDHD 30.1 17.8 13.7 10/26
<5331> ノリタケ 29.7 20.7 10.7 9/28
<6292> カワタ 28.6 27.4 5.8 10/26
<2379> ディップ 28.5 23.4 16.3 10/11 *
<6305> 日立建機 27.0 17.5 11.7 10/25
<8014> 蝶理 26.7 19.5 7.6 10/24
<7752> リコー 26.6 24.8 11.8 10/26
<4063> 信越化 26.1 24.1 15.6 10/26
<4362> 日精化 26.1 25.5 12.4 10/26
<6467> ニチダイ 26.1 22.1 8.7 10/17
<8283> PALTAC 25.3 24.0 13.4 10/26
※「対通期進捗率」は第1四半期経常利益の通期計画に対する進捗率。単位は%
「*」は2月期決算、「*」なしは3月期決算。
株探ニュース